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夫婦ってなんなんだろう-結婚1年目

結婚願望は、元々なかった。

高校生の時は、”バリキャリになって仕事もオシャレも完璧な女性になり、事実婚という形でパートナーをつくり、40手前で結婚、犬と幸せに暮らす”というのが私の夢だった。

でも結局、メンタルの弱さでバリキャリにはなれず、事実婚状態のパートナーも作れず、理想とは違う道を進むこととなった。

自分の不安定さだったりコミュニケーション力の低さが仇となり、固定の彼氏ができたことは少なく、友人もそれぞれの道に進むことで価値観がだんだん離れていってしまったこともあって、孤独を深く感じることが多くなった。

楽しいと思うことがあってもシェアできる人がいなかったり。食事はいつも1人だったり。外食する友達がいなかったり。自分に合ってない仕事を死にものぐるいでこなして家路についても、話す人がいないから気持ちをひきづってしまったり。

激しく人恋しくなってしまった私は、35で婚活を始めた。

理想は、一緒にいて安心できること。食事を一緒に楽しめること。なんでもいろんな分野の話ができる人。

数は数えなかったけど、おそらく50人近くの人と相談所やアプリの人と会い、その中で、この人はいい旦那さんになるんだろうなぁと思う人と結婚することにした。



つまりは、頭で考えて結婚した。


冷静に見極めて結婚を決めた人だったから、思い通り穏やかに過ごせているし、食べる事がお互い好きだから食事面では楽しめる。


でも、誤算もあった。

誠実にみえた彼でも、ウソが多い人だと早い段階で分かった。


まず年収が違った。四捨五入してたんだというけど、籍を入れる前部屋の整理をした時に見つけた確定申告書のコピーには3割減の数字がプリントされていた。


読書家でいろんな分野の話ができる人だと思ってたけど、私と話をする事を拒み始めた。その理由はどうやら私のコミュニケーションの取り方に問題があるからだということが分かったから責めきれないけど。

でも、身体の不調を慮って改善アイテムをプレゼントしたり、”◯◯してみたら〜?”とアイデアを伝えたら、””ただそうなんだー大変だね〜”って言ってくれればそれでいいんだ”と逆ギレされてしまった。私はもはや意見を出すことを望まれてなく、ただ同調だけする人に徹して欲しいらしい。

相互会話を望んでいた私の理想図と現実とに、あまりの差があるなと思った瞬間だった。


そして、誠実にみえて浮気している。

浮気の定義って難しいんだけど、ここでいう浮気は気持ちが他の人にあるって意味になるんだけど。

独身時代、毎週のようにSkypeしてたという、オーストラリア在住大学時代の友人と、1人時間ができるとすぐに電話して、なにやらものすごく楽しそうに話をしている。

“運動してくる”といってウォーキングしに外へ行き、楽しそうにSkypeで話して帰ってくる。

コロナ下で私がずっと在宅なもんだから連絡できてなかった分、先週平日夜に実家で夕飯を食べたいと言ったら、”数年ぶりに珍しく大学時代の友達とオン飲みすることになった”と家に残る事になり。怪しいなと思ってたけど、案の定オーストラリアの彼女と楽しそうにSkypeしてた。私とは話さない色んな分野の話を、それはそれは熱く熱弁して楽しそうだった。

極めつけはその晩、突如情緒不安定になり、”LittleLizaがいなかったら自殺してた””浮気しないでね”と騒ぎ出した。

まず自殺なんてそう簡単にできるものではないし、コロナ下四六時中家に篭っていて新しい出会いのない私に”浮気しないでね”だなんて、何も疑わしい点がないはずなのに騒ぐだなんて、本人がやましい気持ちでいるからこその発言だと思うし、本人が1番それを認めていることが露見した瞬間でもある。




…会話ができない夫婦、お互いの気持ちを素直に交わすことのできない私たちは、果たして一緒にいる意味はあるのだろうか。

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