看護師のストレスマネジメントとは？すぐに実践できるストレス解消法
「看護師として働いてるけど、ストレスがやばい...」「なんだか気分が落ち込む」などと悩んでいませんか？
ストレスが多いといわれる看護師の仕事。看護師として働き続けるためには、自分が抱えるストレスにうまく対処していく「ストレスマネジメント」が重要です。適切に実践できれば、今よりも前向きに仕事に向き合えるかもしれません。
今回は、看護師が抱えるストレスの原因やストレスマネジメントの実践方法についてご紹介します。
看護師が抱えるストレスの原因とは？
人によって受け止め方や性格が異なるので、ストレスに感じることはさまざま。しかし、多くの看護師がストレスを感じる主な原因があります。
人間関係
看護師は先輩や同僚はもちろん、医師などの多職種、患者さんともうまく関わらなくてはなりません。命に関わる仕事だからこそ、先輩からきつく指導されることも。コミュニケーションがうまく図れず、ストレスを感じる看護師が少なくありません。
ワークライフバランスがとれない
看護師は夜勤のある交代制勤務なので、友人と予定をあわせづらく、プライベートの時間をうまく確保できないことも。残業や業務時間外の研修などでも、私生活が犠牲になってしまいます。気分転換がうまくできず、ストレスが蓄積する要因の一つです。
仕事の責任が大きい
看護師は患者さんの命や健康をあずかる仕事。大小問わずミスが許されません。看護師が背負う責任は大きく、常に緊張感をもって働くことにストレスを抱えやすくなります。
肉体疲労
看護師は立ちっぱなしで業務に対応したり、次から次へと対応を求められたりするもの。十分な休憩時間をとれないこともあり、疲労がたまりやすいでしょう。患者さんを介助する場面も多く、腰を痛めてしまう看護師も多くいます。
【心のケア】看護師のストレスマネジメント方法
ストレスにうまく対処するためにはセルフケアがとても大切です。次のような方法を参考にして、自分にあう対処法を見つけましょう。
① 自分のストレスに気づく（セルフモニタリング）
まずは、自分の心や体の状態をじっくりと観察してみましょう。自分では気づかないうちにストレスや不調を抱えているかもしれません。
心だけでなく、体の状態や行動面の変化も確認しましょう。
・ 気分は良好か
・ イライラしていないか
・ 集中できるか
・ 十分に眠れているか
・ 食欲が落ちていないか
・ お酒やたばこの量が増えていないか
・ 休日に外出できるか など
できればメモに書き出してみるのがおすすめです。文字に書き出すことで客観的に自分の状態をみられて、体調の変化に気づきやすくなります。
また、厚生労働省が設けているストレスチェックツールなどを活用すると、ストレスのレベルを数値化して確認できます。
② ストレスに対処する（コーピング）
次に、自分が抱えているストレスに対処しましょう。ストレスを長引かせないためには、早めに対処することが大切です。
ストレスコーピングの方法には3つあります。
問題焦点型コーピング…ストレスの原因そのものに働きかける
たとえば、業務量が多いのがストレスになっている場合、仕事量について上司に相談する、仕事のやり方を見直すことによって問題を解決できるかもしれません。
情動焦点型コーピング…自分の考え方や感じ方を変えてみる
前向きに考えてみたり、親しい先輩や友人に相談してみたりするのもよいでしょう。
コミュニケーションにつまずきやすい人は、リフレーミングやアサーティブ・コミュニケーションなどの技法を学んでみるのも一つの方法です。新たな視点がうまれるかもしれません。
ストレス解消型コーピング…ストレスを発散させる
しっかりと休養をとり疲労を回復させるほか、深呼吸やヨガ、アロマセラピーなどを用いたリラクゼーションを取り入れましょう。緊張がほぐれて精神を安定させてくれます。
また、運動や旅行、趣味に没頭するなどの時間をつくると、気分転換ができてストレスの軽減に役立ちます。
自分にあうストレスケアを取り入れてうまく対処しよう
看護師のストレスマネジメントとは、仕事で抱えやすいストレスにうまく対処していくことです。ストレスが長引くと心身に影響が出ることも。自分の抱えるストレスに早めに気づくことで、早期に対処できます。
自分にあうストレスマネジメント方法を見つけて、ストレスとうまく付き合いましょう。
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