見出し画像

スペインでアパレルブランドを立ち上げた話<目的思考の重要性>

前回の記事でChill The Weekendはスペインで立ち上げたというお話を軽くしたのですが、

今日はそこの話をもう少し具体的に掘り下げてみたいと思います。

(前回の記事はこちら)

スペインへの留学といっても期間は半年間ほど。

短い留学でした。

短いということは時間を無駄にはできない。

しっかりと目的を持っていこうと留学前から決めていました。

そして、

「違う国の人と、日本ではない土地でなにかゼロから1を創り上げる経験をする」

という目的を掲げました。

しかし、実際にスペインに行ってみると早速想定外の連発でした。

①出国が遅れてしまい、到着したときにはオリエンテーションWEEKが終わってしまっていた。

②オリエンテーションWEEKでみんなそれぞれ仲良しメンバーみたいなのが既にできていた。

③履修していた全ての授業が「先生の話を聞いて板書する」形式のもので、グループワークとかがない。

④アジア人とかも全然いないので自分が属するべきグループが見つからない。

みたいな感じで、全く友達ができませんでした。w

しかしこの留学の目的は、

違う国の人と、日本ではない土地でなにかゼロから1を創り上げる経験をすること

なにをゼロから1にするのかとかは全く決まっていなかったものの、なにをするにしても友達や仲間はどう考えても必要でした。

そこで、この目的を達成するためにどのような手順で進めていったらよいのか以下の目標設定をしました。

目標①:JOJIという存在を認知してもらう
目標②:いろんな経験をする(引き出しを増やす)
目標③:なにをするか決める
目標④:協力者を見つける
目標⑤:やりきる

目標①:とりあえずJapaneseのJOJIってやつの存在を覚えてもらう

この目標を達成するためには僕が行ったことは自分の特技やできることの洗い出しをしました。

すると以下が出てきました。

・サッカー

・カメラ

・お酒

これらを武器にしてどうやってJOJIという人間を覚えてもらうか、このようにアクションしていきました。

・サッカー

サッカーやってる所にひたすら参加。そこで活躍したら、違う所に呼ばれる。そして呼ばれた先でも結果を残すことで信頼を獲得したり、チームメイトが遊びに誘ってくれる。この流れでJOJIという存在の認知を広げていく。

(結果的に大学のフットサルのトライアウトを受けさせられて、入部することにまでなりましたw)

画像1

・カメラ

留学に行く1ヶ月前から僕はカメラを始めました。留学先でなにか武器になりそうだったから。祖父がカメラマンで、お下がりを貰ってそれを手にひたすら撮影し腕を上げる毎日を1ヶ月間すごしていました。

日本を旅立つ時にはある程度いい写真を撮ることができ、SNS上でも割と評価されていました笑

画像5

そしてそのカメラを武器にスペインで何をしたかと言うと、

クラブや友達が主催するパーティーにカメラマンとして参加。

画像3

クラブに遊びに行ったタイミングで、このパーティーのオーナーと話させて欲しいと伝え、その場でオーナーに直談判。

「日本のクラブでカメラマンをしていた経験があるからこのクラブで撮影させて欲しい」

(ぶっちゃけ、日本のクラブでカメラマンをさせていただいたのは1度だけでした。ごめんなさい。)

でもその写真を見せたら快くOKしてくれました。

そんな感じでカメラマンをしていく中でクラブに遊びに来る人やパーティーに遊びに来る人たちにJOJIを覚えてもらえるようになっていきました。

(最終的に学内のBest Photographerに選出されましたw)

画像2

・お酒

お酒を飲むことが好き&割と飲める方だった僕はお酒も武器のひとつになりそうだなぁと考えました。

なぜなら、みんなめちゃくちゃお酒すきだから!笑

どうやってこれを武器として磨いたかというと、

ただひたすら飲む。笑

一気飲み対決をさせられたことも何度もあるし、乾杯を求めれられたら絶対に断らないようにしていました笑

これを意識していくうちにJOJIめっちゃ酒好きやから誘おやみたいな感じで深夜に飲みに誘われる機会もめちゃくちゃ増えました笑

画像4

こんな感じで、目標①JOJIという存在を認知してもらうは無事達成しました。

目標②:いろんな経験をする(引き出しを増やす)

なにをするか決まっていなかったし、なにがしたいかも特に決まっていなかった僕は、引き出しを増やすためにいろんな世界を見ようと決めていました。

航空券がめちゃくちゃ安いということもあり、毎週末のように旅行に出かけました。

画像6

旅行先で現地の人とコミュニケーションを取ったり、美術館に沢山行く中で思考する時間を意図的に作る重要性を感じたり、単純に世界の広さ・面白さを感じることができたり。。

これが直接的に引き出しを増やすことに繋がったのかは不明ではありますが、あの期間に見れた世界は今でも自分の中で鮮明に残っている。ということは非常に価値のある時間だったのではないかと思っています。

画像15

目標③:なにをするか決める

留学に来て2ヶ月くらい経った頃。

そろそろ何をするか決めないとなぁ〜と考えていた時に

高校サッカー時代の同期からなにかおもろいこと始めない?みたいな誘いを受けました。

そこでChill The Weekendをスタートすることが決まり、メンバーがやりたいと言っていたアパレルを始めるということが決まりました。

そしてこれが僕の留学の目的「違う国の人と、日本ではない土地でなにかゼロから1を創り上げる経験をする」という部分でリンクし、

せっかく今スペインにいるんだから、スペインで派手に始動させてプロモーションにしよう!ということも同時に決めました。

とは言ったものの、アパレルの知識はないし、そもそも服の作り方も分からない。ましてや、スペインでってどうしたらいいの?状態でした。

目標④:協力者を見つける

デザインの部分(どんな服にするか)は雑誌を買い漁ったり、ZOZOなどのランキングを見て勉強できるとして、その他のことは何をどうしたらいいのか、全く検討もつきませんでした。

そこで僕は協力してくれる人を探すことにしました。

方法はシンプル。

会う人全員に伝えまくりました。

「俺Chill The Weekendっていうアパレルブランド始めるねん!でも服の作り方分からないから助けて!」

するとある日、「Gemaがこのあたり地元だし詳しいんじゃないかな?」って友達が教えてくれたんです。

Gemaとは若干面識があったので早速Gemaに連絡。

会って話してもらえることになったので、想いの丈をぶつけました。

・この留学の目的

・Chill The Weekendに込められたメッセージ

・シンプルに助けて欲しいということ

するとGemaは

「困っている人を助けることは人間としてあたり前。それにJOJIが言ってるんだったら手伝わないわけないでしょ!BOSS!」

と言い、快く受け入れてくれました。まじで泣きそうになったのを覚えてます。

そしてこのGemaはとんでもなく仕事ができる女性で、

・近くの工場をリストアップ
・アポ取り
・通訳(恥ずかしながら僕はスペイン語が全く話せなかったです)
・アテンド(Gemaの車で工場回ったの懐かしい)
・交渉

全ての工程を僕と一緒に行ってくれたのです。嫌な顔ひとつせず。

もうGemaには大感謝。久しぶりに会いたいな。

画像7

(写真左の眼鏡の子がGema)

Gemaと工場のおかげで服の製作に関してはクリア。

この時にはPOPUPをすると決めていたので、次の課題は会場探し

得体の知れない日本人に場所貸してくれる人はいるのかな。とか不安だらけだったのですが、

意外と身近に助けてくれる人がいたのです。

それは日本の文化が大好きな親友のスペイン人Alejandro。彼に

「俺いま服作ってて、POP UPやりたいんだけどさー。でも会場が見つからないからどこかいいとこないかなー」

ってアニメを一緒に見ながら軽く話してみると

「俺が働いているBarでやりなよ!オーナー紹介するわ」と言ってくれたのです。

後日、オーナーとコミュニケーションを取って、場所代無料で2日間貸してもらえることが決定。

Alejandroと熱いハグをしました😂

画像8

(Alejandroマジでいいやつ。結局何歳だったんだろw)

服の製作も進めて、会場も決定。あとはいかに人を呼ぶか。

いわゆる集客面が最後の壁となり立ちはだかりました。

目標⑤集客

具体的な数字目標(何人集める)みたいなのは忘れてしまったのですが、当日なるべく沢山の人に来てもらうためにどうしたらいいかと考えた時に、ある行動を取りました。

それは、飲み屋で出会った友達やサッカー仲間など、仲良い人全員に「俺Chill The Weekendっていうアパレルブランド始めるねん!こんなデザインにしようと思ってるんだけどどうかな?」とフィードバックをもらうこと。

率直な意見を貰って商品に反映させたいという想いももちろん強かったのですが(実際にスペインではロンTは売れないという意見が多かったので半袖のアイテムにしました)、このコミュニケーションを事前にとっておいたことで、

POP UPの日程が決まった時にみんなに告知した際に

「あ!言うてたやつね!俺も口出しさせてもらったし、行くわ!」みたいな感じで当日来てくれる約束をしてくれるケースが多かったのです。

当日

もちろん多少のハプニングはありましたが、無事に当日を迎えることができました。

当日はChill The Weekendの服に加えて僕が日本で撮影した写真も展示しました。

留学当初からコミュニティを広げるために行動していた成果もあり、サッカー関係やカメラマン関係、クラブ関係など沢山の人が当日来てくれました。

画像9

画像10

画像11

画像12

画像13

まとめ

ちょっと長くなってしまったんですけど、以上がChill The Weekendをスペインで立ち上げたお話。

最初から明確な目標が決まっていたため、大変なことはもちろん沢山あったけど、行動に迷いはありませんでした。

そして沢山の人に助けてもらってChill The Weekendは立ち上がり、歩き始めました。

海外留学に行くって人とか、アパレルに興味があるって人に見てもらえたら嬉しいなぁ。

意外となんでもできるぜ?って感じて欲しい!

ちなみに、

このPOP UPは帰国の前日で

そして帰国した翌日には大阪でkickoffパーティーを行いました。スケジュール管理。笑

画像14

instagram__ @chill_the_weekend

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?