微かな光


これまで、私にはもう希望の光なども無い。
毎日起きてすぐに過食欲と戦っては負けて
お金も時間も無駄にしていくなど、失うだけの人生。

現実的にそんなことにお金を使い続ける生活など
続けられるわけもなく常に死ぬことを考えていた。


先日のこと。
翌日は唯一の趣味のライブ遠征があるため、早朝のバスに乗る予定があった。

いつものように過食嘔吐をしてしまい、なかなか寝付けずようやく寝付けた頃には
なにやら食道やら胃やらがキリキリしており、
「ああこれは逆流性食道炎かもしれない…」と耐えながらなんとか眠ろうとした。

けども、寝れたと思ったら猛烈な気持ち悪さと吐き気に襲われてすぐに目覚めてしまった。

そして、トイレへ直行。

いつもは自分の意思で吐いているくせに、
気持ち悪さで嘔吐をした。

これがまた猛烈に苦しくてたまらなかった。
胃酸が逆流しているからか、食道あたりはずっと気持ち悪い。

そんなこんなで再びようやく眠りにつくものの、起きなければならない時間に。
その頃は体調もとてもひどい状態で、起き上がるのもやっと、
むしろ横になっていないとしんどいほどだった。

この日一日、熱はないが熱っぽさ、悪寒…
ひたすら気持ち悪さが消えず相当参っていた。

…しかし、この日を境に味覚が変わった。

あの気持ち悪さのトラウマ故、甘いものなど一切食べたくなくなった。

この日、2日間のライブ遠征だったのでそもそも絶対に過食嘔吐をしないと心に決めてはいたのだけど
過食嘔吐をしたいという気持ちが一才湧かずに2日間を過ごしたのだ。

私が2日連続で過食嘔吐をしなかったというのは、
実に何年ぶり…というレベル。
みっともないけど私にはすごく嬉しいことだった。


とはいえ、ゼロになるわけではなく。

正直狂ったように甘さやジャンクを求めるなど
そういった欲は薄くなった気がするけど

“暇な時間”…というよりどうにか時間を潰したくなって食べたくなる。

2日ぶりにした過食は、いつも食べていた甘いものがとても気持ち悪く感じた。
けど3日4日経てば、体調も回復してなんでも受け付けるようになった。


2日間過食嘔吐をしなかった
この快感は、まだ身体が覚えている。

だからまた起きて過食嘔吐したくなるけど、どうにか耐えて夜だけ…と決めて
ソワソワしてしまう時も色んな対処法を試してみてなんとか気持ちを押さえる。

何年も摂食障害と向き合っている私に、過食嘔吐をすぐやめるということはとても難しいのかもしれないけど

こんな地獄のようなできごとをきっかけに
過食嘔吐が無意味なもの、と再認識しそれをわずかでも回避できそうになるというのはひとつ成長だろうか。


トラウマになるくらい辛かったので
過食嘔吐から少しずつ離れてまたあんな経験をしないように…

そう願っている。

こんなことがキッカケになるとは思わなかったが、
記録までに。

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