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求められるグローバル人材と日本独自の採用スタイル。ミスマッチを埋める韓国学生特化型採用支援プラットフォーム

C2C社は、様々な業界のパートナー様へダイレクトマッチングのプラットフォームを提供しています。C2C社のYouTubeチャンネルで公開している、「C2C社代表ソルからパートナー様へのインタビュー」を、noteでもご紹介いたします。

※本インタビューは、2021年9月に実施した内容です。

ゲストパートナー #5
株式会社ビーウェルインターナショナル 代表取締役 大亀雄平様
大阪市立大学在学時に株式会社ビーウェル創業。関西を中心に学生マーケティング・プロモーション事業などを幅広く展開し、同時に数多くの企業の役員を務める。20,000人の大学生と関わり、それぞれにとって成長できる環境を用意している。
◇KOREC(コレック):『KOREC』はハイスペック人材を求める日本企業と韓国学生の橋渡しをする、韓国人材専門の採用支援サービス。登録学生の75%はビジネスレベルの日本語力を保持、半数以上がTOEIC800点以上と高い語学力を備える。掲載料無料、成果報酬型プラットフォームで日本企業の海外人材採用の需要に応える。
公式サイト:https://bwell.jp/korec/

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就職率60%、韓国学生たちが日本への就職を目指す現実

ーー『KOREC』サービス立ち上げの市場背景

ソル: C2C社は、様々な業界で、マッチングプラットフォームを作りたいという事業者様に対して開発を請け負い、一緒にそのプロダクトを作っていくという事業を展開しております。本日は、韓国人特化型の採用プラットフォーム『KOREC』を運営されておりますビーウェルインターナショナル代表の大亀さんをゲストにお迎えしてお話をしていきたいと思います。それでは大亀さん、よろしくお願い致します。

大亀: よろしくお願いします。皆さんこんにちは。ビーウェルインターナショナルの代表の大亀と申します。弊社はですね、韓国のソウルに日本就職スクールを経営しておりまして、日本就職を目指す約2500人の学生に対して毎日、日本の就職活動のことや日本の文化や働き方などを教えております。彼らが日本就職を成功させるために色々な教育をしながら、ソルさんの会社と一緒に、企業と学生をつなぐ採用プラットフォームを作っております。今日は、その採用戦略であったり色々な課題感も含めてお話をできればと思っています。よろしくお願いします。

ソル: 大亀さんとの出会いはよく覚えていまして、確かハワイですよね、ハワイのある共通の知人の別荘でお会いして、その時にC2C社のこととか簡単にお話ししていたらちょうど『KOREC』の構想をお持ちで、

大亀: そうですね。

ソル: あの時すでに、韓国にオフラインの拠点は作られていた時期でしたっけ?

大亀: 事務所自体はまだだったんですけど、韓国のマーケットに決めて市場調査はしていて、韓国の学生と面談をしたりイベントは少しずつやりだしていた時期だったので、

ソル: そうですよね、なのでもうすでにオフラインのイベント等々でマッチングをしていて、それをデジタルに載せ替えていけないかというような話を、ちょうどハワイでワァーっと盛り上がって、、

大亀: めっちゃ覚えています。

ソル: それで帰国後、本格的にご相談させていただいて、というような感じでしたよね。

大亀: 帰国してすぐソルさんのところへ行ったのを覚えています。

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ソル: 今となっては、このコロナ禍においては、なかなか貴重な体験だったと思うんですけど、そんな中でですね、まず韓国人採用に特化した採用マッチングプラットフォームを作っていこうと考え始めた市場背景、市場環境の抱えていた問題などをお聞かせいただければと思うんですけれども。

大亀: ありがとうございます。韓国の学生に注目する前に、僕らはもともとは日本の学生に寄り添っていた会社でして。日本の学生の就職活動をサポートする中で、コロナ前の就職率が97%とか言われていた時代にすら、どんな企業を見つけたらいいか悩む学生もたくさんいましたし、企業側からすれば優秀な人材が全然獲得できない、大手一極集中というか知名度がある企業に優秀な人材が行ってしまっているという背景がありました。僕らのお客さんは中途採用需要の中小企業やベンチャーが多かったんですけど、優秀な人材が取れないという悩みに対し、どういった日本の学生とマッチングしたらいいかと考えましたが、もう採用系の企業のサービスがかなり出ていたのでこのレッドオーシャンの中、このマーケットで勝負しても僕らは後発的には勝てないと思いました。色々地方を見たりもしていたんですけど、その中でたまたま韓国というマーケットを見に行ったときにですね、韓国は就職率60%を切っているような状況で、日本とは真逆で、就職活動という文化もないんですが、これだけ受験戦争が激しい国、受験が厳しい国でこれだけ勉強している学生たちが、日本への就職を目指しているいう現実を知ったときに、そんな優秀な子たちが日本の採用に流れ込んできたら企業も喜ぶと思いましたし、日本の学生たちにとっても、外国でこれだけ優秀な子たちがいるんだという良い刺激になるんじゃないかと思ったんですよね。それがもともと韓国の採用マーケットをやりたいと思った背景になります。

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日本語能力検定N1・N2の保有率80%超、半数以上がTOEIC800点以上

ーー『KOREC』に登録する韓国学生のスキル

ソル: やはり実際お会いしてみて、日本の学生と比較しても、優秀な人材が相当いるなという感じだったんでしょうか。

大亀: おっしゃるとおりですね、もう15年くらい日本の学生と喋ってきていたのでよく日本の学生のことも理解しているつもりですが、やはり韓国の子たちは大学に行くのがゴールではなくて、それだけ就職率が厳しいので、世界で働きなさいと小さいときから言われていて、大学に入ってからもかなり勉強していますし、世界を見て就職活動する、自分のキャリアを考えるというその目線にですね、すごく可能性を感じました

ソル: スキルって幅広くあると思うんですけど、例えば、海外で働くという意味において、語学力ではどんなレベルの学生がいらっしゃるんですか。

大亀: 約2年前に就職スクールをソウルにオープンしまして、約2500人以上の日本就職を希望する学生がうちのスクールに来ているんですけれども、日本の就職をしたいと言っているだけあって日本語はもちろん日本語能力検定N1・N2の保有率が80%を超えています。日本人でも通るのが難しいと言われているようなN1を取得している方も多く、実際僕も韓国の学生としゃべるときはほとんど全て日本語でコミュニケーションを取っています。日本語はもちろんのこと、英語ですよね。日本ではTOEIC700点を取っていれば自慢げに履歴書とESに書いていたりしますが、韓国では700点台は恥ずかしくて書かないというぐらいです。うちのスクールに通っている子たちでも800点以上が56%ですし、TOEIC満点みたいな子たちもいて、英語の能力もかなり高い。ですので韓国語・日本語・英語をしゃべれるトリリンガル人材はたくさんいるというのが語学力としてはすごいところだと思っています。

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オンライン型へシフトしても、オフラインの就職スクールが韓国内にあることが最大の強み

ーーオンライン・オフラインでサービス展開する『KOREC』

ソル: 本当にそこだけでもすごく魅力的ですし、それ以外の能力も深掘りしていきたいところなんですが時間の関係もあるので別のこともお伺いしたいと思います。競合他社でいうと、やはりイベント型で、韓国でイベントをして企業を呼んだりとか、逆に日本のイベントに韓国の学生を集めたりとか、オフライン中心だったかと思うんですけど、システムにしてオンライン型にするというチャレンジをしたのは市場の背景というか何か理由があったのでしょうか。

大亀: そうですね、韓国のみならずグローバル人材はほとんどがエージェント経由の人材紹介かオフライン型のイベントしかなかった中で、僕らが一番違和感を感じたことは、人と人をその場に呼んでマッチングすれば決まるだろうというやり方です。国内人材の採用なら語学や文化など大体目線が一緒なので問題ないかもしれないですけど、グローバル人材はそこは違うと思っていて、だからこそ僕らも教育というプロセスを韓国内に入れて、さらに企業人事の方にもしっかり理解してもらうようにしています。そして、中小企業の採用担当がわざわざ海外まで行ってイベントに行くという手間を省き、よりスピーディーにより優秀な人材を早く見つけるという意味でDX化というか、こういったプラットフォームを作ってマッチングすることが新しい採用の形になると思ったんですよね。

ソル: あの当時はまだコロナではなかったと思うのですが、その後にコロナが来て、よりそのニーズが高まっているという感じですよね。

大亀: これはもう多分グローバルも関係なく採用革命が起こったと僕は思っていて、やはり地域密着型採用というか東京に支社があれば東京のエリア圏内でしか採用ができなかったのが、今は青森だろうが、九州だろうが、どこでも採用ができるようになって、これがグローバルにも展開されていくと。最近うちのお客様でも、韓国に居てくれていいから、テレワークでも構わないから採用したいというような声も増えてきて、アフターコロナの流れで新しい採用のチャレンジがしやすい時代になったかなと思っています。

ソル: 一方で、常設拠点をオフラインで置かれている強みというのはすごく大きいかなと思っていて、選考はオンラインで進んでいくとしてもフォローもすべてオンラインで、本当に学生は不安はないのかとか、おそらく企業さんの不安もあると思うので、そういう意味でオフラインの就職カフェを持たれていることも効果的に機能している感じなんですか。

大亀: そうですね、オフラインの就職スクールが韓国内にあることが僕は最大の強みだと思っています。海外に就職するってやはりすごく不安なので、もちろんオンラインで見たりインターネットでいろいろ調べたりはできるんですけど、対面で講師たちが採用の指南をしてくれたり、日本就職を目指している子たちが集まって一緒に授業を受けるというあの場所があるからこそ人が集まってきていますし、そこでしっかり教育できるからこそ日本就職の成功率が上がっているんじゃないかと思っています。

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『KOREC』は韓国人材が欲しい企業のみ掲載、安心してエントリー

ーー『KOREC』利用者からの評価

ソル: オフとオンが合わさった唯一無二のモデルという感じですね。次に2つ目のトークテーマに移らせていただきますと、既にある程度利用されている企業も学生も出てきている中で、サービスの評価はどうなのか、お伺いさせてもらえればと思うんですけれども。

大亀: まず学生観点から言うとですね、今までは学生たちも日本就職を目指すとなれば大手メディア媒体に登録していたんですけど、企業側は日本人を採用するためにそのメディアに出ているのでグローバルな方が来たときによくわからなくてエントリーで落としてしまったりということが多かったんですよね。『KOREC』は、すべて韓国の人材が欲しい企業群が掲載されているので、韓国学生からするとすごく安心できるというか、今までは日本人が欲しい企業の中に自分が乗り込んで行っていたのが、みんな韓国の学生が欲しいと思って来ている企業群なので。だから学生たちは『KOREC』の掲載情報をすごく楽しみに待っていますし、新しく自分の関心がある企業が掲載されたら躊躇わずそれにエントリーできるので、学生からはすごく好評をいただいている感じですね。

ソル: なるほど。

大亀: 企業側はですね、いろいろな採用手法を皆さん試されていると思うんですが、エージェントを使ってみたりメディアを見たり、ダイレクトリクルーティングしたり、いろいろされている中でもやはり課題が解決できていないという状況なんですね。高度人材や優秀な人材がとれない、あとはエンジニアですね、20代前半である程度のレベルのエンジニアは日本のマーケットにはほとんどいないですし。なので皆さんすぐ中途に目を向けますが、年収の高さとか採用単価の高さで、すごく苦戦されているなという印象です。そこで皆さん聞いたことのないこの韓国人材採用をどうですかというと、目から鱗なサービスですねと言っていただいたりしています。それだけ優秀な子たちがいるんだったらぜひ会いたいということで登録企業は続々と増えている状況です。そういった意味では、皆さんに言っているんですけど、「ブルーオーシャンの採用マーケットなので、新しい一手としてこれが成功すれば、御社の勝ちパターンの採用手法の1つになるんじゃないんですか」って伝えていますね。

ソル: すでに、リピートの発注も結構でてきているというふうに伺っていますが、安定してきている感じですか。

大亀: そうですね、やはり最初は半信半疑で韓国人採用を始めていただいて、選考の面談後には多くの企業様に「すごく優秀ですね」と言っていただけております。ただ、内定承諾するまでは皆さん本当にしてくれるのかなって思いながら。そして内定承諾して実際に日本で働いて、次に皆さんが心配されるのは定着するのかなとか不安を感じて帰っちゃうんじゃないのかなというところだと思うんですよね。その点、すごくハングリーに活躍してくれている人材がたくさん出てきたおかげで、採用単価の安さとか、こんなに優秀な人材が豊富なマーケットなのであれば積極的に採用したいということでリピートしていただいている会社も増えていますね

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ソル: 基本的にそういった会社さんも今は全部オンラインということですよね。

大亀: そうですね、基本的にもう全部オンラインでやっています。

ソル: それがすごいですよね。本当に、外国人の採用というのを現地に行かずに日本に居て東京からできる、地方からでもできるっていう、本当に今にフィットしているサービスだなというのをすごく感じますね。

大亀: そうですね。逆に状況が落ち着いたら、最終面接は現地のソウルでやりたいとか、そういうご意見もいただいているので、すごく上向きになっていくサービスなのかなとは思っています。

ソル: オフラインの拠点でも、今(コロナで)行けない状況においては、現地のスタッフの方がフォローをしていただいているという感じなんですか。

大亀: そうですね、だから最近、内定者の方が半年後に入社となれば、インターンシップで先に入っていただいて、その企業の来期の採用戦略を考えたりとか、そういう企業様も増えてきています。

ソル: それはKOREC側でインターンとしての活動も支援して?

大亀: そうでうね。

ソル: そういうことが、現地に拠点が常設でないと絶対できないですもんね。

大亀: そうですね、自分たちより優秀な人材を母集団形成しようみたいなインターンシップなんですけど、かなり好評をいただいていて

ソル: いいですよね、そのままリテンションにもつながるので。内定辞退も減りますし。合理的ですよね。

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東南アジア諸国での横展開。日本企業のグローバル進出を後押し

ーー『KOREC』の今後の展望

ソル: 最後のテーマとして、今後どういうふうに『KOREC』というサービスを大きく育てていくのかというところをお聞かせいただければと思うんですけれども、今後の展望はどんなふうにお考えでしょうか。

大亀: はい、ありがとうございます。これからはですね、日本は1億人ぐらいのマーケットですし、世界に進出したい企業は僕はどんどん増えるんじゃないかと思っています。それをハードル化させたのはやはり言語の壁だったと思っています。アメリカであれば20億人規模のマーケットで最初からビジネスモデルを考えるように、英語圏だけでもそれだけ膨大なマーケットがある中で、やはり日本は語学の壁がすごく厳しかったなと思うんですよね。だからこのグローバル採用がどんどん普及して、グローバルな目線を持った若手人材が入ることで、もっと世界進出を目指す企業が増えてくると思うんです。韓国人のみならず、日本語と英語がしゃべれる高度人材であれば欲しいという企業がたくさん増えるはずです。

大亀: そこでこの『KOREC』というプラットフォームで、企業のデータベースが何千社かに増え、韓国のオフライン施設で教育された日本就職を目指す子たちが増えれば、横展開できると思うんですよね。台湾とか中国/上海とかインドネシアとか東南アジア諸国で日本語を勉強している学生はたくさんいるので。そういった高度人材の拠点がどんどんできれば、企業は、このプラットフォームを使って、優秀で日本就職を目指すグローバル人材を獲得できる。それはすごく面白いし、日本の社会にとってもすごく良いサービスになるんじゃないかと思っています。

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ソル: もともと中小とかベンチャー企業さんからのご用命が多かったというお話なんですけど、大手さんからの問い合わせも増えてきていらっしゃるんですか。

大亀: そうですね、最近すごく増えてきています。大企業では新卒に関しては先ほど言ったとおり日本の優秀な子たちをとってはいるんですが、中途人材やキャリア採用、第二新卒など、20代でも優秀な人たちの採用ニーズはかなりあります。韓国の面白さは、学生でも、男子は兵役に2年間行っていたり、留学や専門学校で勉強したりみたいな子たちが多いので、20代後半の年齢層の就活生が多いんです。大学院卒なのか第二新卒かというような枠で、優秀な方たちであれば是非欲しいというような大手からのニーズも増えてきています。

ソル: 例えが合っているかわからないですけど、男性であれば日本で言えば自衛隊に2年間ぐらい行って就職するみたいな感じですもんね。

大亀: はい、心も体もきっちり鍛えている子たちですね。そういう点でも、人事の方はそういう採用をあまりやったことがないので、すごく会うのが楽しみですねって言っていただいています。

ソル: ますます今後の発展が期待されるなと思います。最後に一言、企業の人事担当者も見ていただいているかもしれないですし、意気込みというか一言いただいて締めくくれればと思います。

大亀: はい、ありがとうございます。韓国という国に僕も今回初めて触れてみて、政治的問題とか色々言われてますが、日本就職を目指している子は本当に日本が大好きで日本の就職を人生を賭けてやっている子たちがたくさんいるんですね。優秀で語学もしっかりできてグローバルな目線を持っている楽しみな人材がたくさん勉強しています。彼らが日本に来ることで新しいムーブメントが起きるんじゃないかと思いますし、彼らが日本で活躍すれば、企業の新しい一手になっていくんじゃないかと思っています。『KOREC』のプラットフォームもどんどんバージョンアップして、より使いやすく、よりスピーディーに優秀な人材と会えるサービスになれば国をまたいで、面白い、可能性のあるビジネスに発展するんじゃないかと信じて頑張っています。会社の新しい一手なり、チャレンジしたい方はぜひ関係を持って支援させてもらえると幸いです。

ソル: ご興味のある方はお気軽にお問い合わせいただければと思います。それでは大亀さん、本日はゲストで来ていただきましてどうもありがとうございました。

大亀: ありがとうございました。

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