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これまでのミステリ読書遍歴~自己紹介に変えて

・挨拶 
 はじめまして。斯賓と申します。ここでは自己紹介に変えて、私のミステリー小説の読書遍歴について書こうと思います。お付き合いいただければ幸いです。

・横溝正史 
 私は小中学生の頃、好んでそんなに小説を読むタイプではありませんでした。小学生のときは学級文庫にある偉人の伝記やギリシャ神話の本を読む程度、中学生のときはそれこそ小説を読む習慣はありませんでした。
 高校生になり、「そういえば、昔よく読んでいた『金田一少年の事件簿』の『じっちゃん』ってどんな人なんだろう?」という疑問がふと思い浮かんできました。そこで最初に手に取ったのが『獄門島』。私はその頃、ミステリー小説に対してまったくの無知でしたので、この作品が横溝の代表作ということすら知らなかったのです。この作品を読み、私は大変心を動かされました。「こんなに面白いミステリー小説があるんだ」、と。
 そこから私は古本屋さんで金田一耕助シリーズを探して回り(なにせ高校生でお財布事情が厳しかったので)、手に入れたものを読み漁りました。金田一耕助のキャラクター性といい、横溝のサービス精神旺盛なおどろおどろしさといい、私の感性にフィットしたのでしょう。
  
・ミステリ沼 
 そこで、こんな考えが頭に浮かびました。「この横溝に影響を与えた作家というのは、どんな作品を書いているのだろう」というものです。ちょうど横溝のエッセイ集が手元にあったので参照すると、ジョン・ディクスン・カー、アガサ・クリスティー、エラリー・クイーンらの名前を見つけました。大きな古本屋さんが近くに会ったことも幸いして、これらの著者の主な作品を買うことができ、読んでみるとこちらも大変面白く感じました。そんな中で、私はずぶずぶとミステリ沼にはまっていったのです。
 
 古本屋さんの他の棚もめぐり、「新本格ミステリ」というジャンルの作品にも手を伸ばすようになりました。そして、新本格の作家に影響を与えた小説を手に取り……と言った形で、芋づる式にミステリー小説を読んでいました。
 また、私の高校時分はメフィスト賞受賞作品が周りの友人の間で人気でした。そこで西尾維新や清涼院流水、森博嗣らといった作家を教えられ、読んで友人たちと感想を言い合っていました。

・大学時代・社会人 
 大学に入学し、私はミステリ研究会に入りました。入学当初の私のミステリ観は謎解きミステリで構成されていましたが、先輩方や同期から本当に色々な小説をおすすめされ、週に一度の例会(読書会)で様々な小説を読み、「ミステリと一言で言っても幅の広いジャンルなんだな」ということを認識しました。
 
 諸事情でその年の新刊ミステリを色々と読まないといけなくなったときに、現代の翻訳ミステリや国内ミステリにたくさん触れることになりました。その時、「現代の翻訳ミステリの世界ってこんなに豊穣なんだ」「現代の国内謎解きミステリってこんなことをやってるんだ」と感嘆することしきりでした。

 社会人になり地元に戻ってきても、その年の新刊ミステリを追うという癖は抜けませんでした。周りには数人の友人を除いてミステリを読む人もおらず、地元のミステリー小説の読書会に顔を出したりしていましたが(今でも参加しています)、そのうちSNS等でオンラインのミステリ同好会にも顔を出すようになり、今に至っています。

・最後に
 自分語りで大変恐縮ですが、お読みいただけたのなら幸いです。ミステリにどっぷりな方でもDMSSは大丈夫です。

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