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いとうさんへ 2021/1/31

いとうさん。お変わりありませんか。
今、自分で日付を書いてびっくりしました。
私の一月はどこにいってしまったんでしょう。(笑)

お手紙に書かれていた「園さん」
私も初めて聞きました。絵本に包まれているお部屋を想像しています。素敵!子供の絵本も大人が書いたものがほとんどです。著者のことを想像しながら読むのも楽しいですよね。実は私も過去に夫と二人で「カーヤとラルル」という絵本を自費出版したことがあります。作った分は全部売り切れてしまいました。絵本に出てくるラルル(恐竜)の小さなお人形を製作してつけたのですが、おかげでパッケージにお金がかかってしまいました。いまや幻の絵本です。

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ところで、ここ数日間、日本ではたくさんの人がclubhouseに夢中になっているようですね。SNSも次から次へと色々なサービスが出てきますが、今回のcloubhouseの人気の高さはなんなんだろう、とぼんやりと考えていました。

キーワードがいくつかあるのかな、と思います。
「声」
「信頼性」
「繋がる速度」
プラットフォームはTwitterにも似ているのですが、ユーザー本人の電話番号と本名での登録ですし、自分の「声」と言葉で発言をするので、個々がその内容についてしっかりと責任を持たなくてはならないのがclubhouseなのだと思います。そういう意味では「信頼性」の高い情報と人に出会える場なのかな、と思います。

オンライン会議とは違って、顔が見えないところも参加しやすいですね。わざわざ着替えたり、お化粧をしたり、散らかっている部屋を隠すために背景紙を変えたりしなくても、好きな時間にさくっと参加できるのが魅力です。私はよくお風呂でラジオがわりに聴くことが多いのですが(多いといってもまだ数日)台所で料理をしながら、とかお風呂に入りながら、または通勤の電車の中などで聴いている人もたくさんいらっしゃるみたいです。

そしてなによりもテキストではなくて「声」の力。
チャットツールなどでのテキストのやりとりでは、時に冷たく感じたりすることもあります。コミュニケーションツールとはいえ、その時の感情までを100%伝えることはとても難しい。
それが「声」に置き換えられたことで、こんなに伝わる情報量は違うのですね。ひとつひとつの言葉の温度もそうですが、話している人の人柄まで伝わってくる。どんなにテクノロジーが進んでも、やはり人が求めるものはそこにいる「人」そのものなのかもしれません。

昨日友人が参加しているroomに耳だけ参加していたのですが、急にスピーカーに呼ばれました。そして友人の紹介でそこにいる方達とあっという間に繋がりました。
誰かと誰かが繋がる時の強力な接着剤は友人や知人だと思うんです。
「私の信頼できる人だからあなたも繋がって!」
「あなたの紹介なら、安心ね」
そんな感じでしょうか。お手紙やメールではそれなりに時間や労力がかかりますが、例えば街の中でばったり出会った友人に家族を紹介するような感じで、clubhouseの中では、あっという間に繋がることができる。空間移動の必要がない分、その速度には驚いているところです。


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いまのところまだキャラクター関係の方、そしてファンの方とはあまり出会えてないのですが、今後clubhouseの中でも確実にキャラクター達は繋がり新しい世界を構築していくのだと思います。その世界を見るのもとても楽しみです。

まさか2021年の始まりにこんな新しい風景が準備されていたとは思ってもみませんでした。いつもどこかで誰かが何か楽しいことを準備してくれている。私たちも、違う形で「楽しい」を提供できる存在でありましょう。

そうそう、先日のお手紙にありました、「海外生まれのキャラクターとオンラインでたくさん会う予定ができました」というお話、とても楽しみです。今度ぜひお話聞かせてくださいね。

と、ここまで書いて日が変わってしまいました。
今日から2月。そして明日は節分です。節分から風の流れが変わります。
楽しい風を捕まえて、上昇気流にふわりと乗りましょう。

かのうひろみ