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ルヴァン決勝直前!3バックが苦手なセレッソの攻撃の狙いを考える🌸

 こんにちは、セレサポ神戸の亮太です。今日はセレッソが明日の決勝でどのように戦えばいいのか、注目ポイントについて、僕の考えを書いていきます。

予想スタメン

 明日の予想スタメンは、エルゴラによるとこのようになっています。セレッソは予想通り、広島も天皇杯からあんまり変わらない感じです。

両チームの予想スタメン

3バックが苦手なセレッソ

 今シーズンのセレッソは、4バックを採用しているチームを得意としていますが、3バック(5バック)を苦手としています

 9月以降の3バック相手の成績は

9/2 vs 札幌 1-2 ●
9/7 vs 広島 1-2 ●
9/10 vs 鳥栖 2-1 ○
9/17 vs 磐田 2-2 △
10/1 vs 湘南 1-1 △
10/8 vs 柏 0-0 △

となかなか勝つことができていません。その理由はセレッソが得意とするサイド攻撃と、3バック(5バック)の相性が悪いことにあります。

3バックが苦手な理由

 前の記事でも書いたように、今シーズンのセレッソの強みは、SHとSBが連携して相手のサイドのスペースを素早く狙って突破していくことです。(まだ読んでない方は読んでみてください👇)

 SBがボールを持った時、SHは高い位置でライン側のポジションを取ることが多いのですが、相手が3バックだと相手のWBがこの動きを簡単にマークすることができます(相手に自ら捕まりにいくような感じです)。

SHが流れていく動きは相手WBに簡単にマークされる

 そのため、サイドにボールを回してもそこから前に進められず、徳真やCBに下げてサイドチェンジするも、ここでも前に進められずというような、ボールを持っているものの効果的な攻撃ができない、という試合が多いです。では、サイドのスペースを狙ういつもの攻撃ができない場合、セレッソはどこを狙えばいいのでしょうか。

狙いその1:高い位置でボールを奪ってカウンター

 まず狙うべきはカウンターです。相手の守備陣形が整う前に攻め切ってしまうことを狙うべきです。8/20日のリーグ戦では、、広島相手に0ー3で負けた試合では、前半25分ごろまで前からのプレッシャーでボールを奪いまくり、セレッソのチャンスが何度もありました。

 この時大切なことは、広島がボールを保持している時に、相手3バックのサイドのCBにどのタイミングでプレッシャーをかけるかということです。セレッソの2トップに対して広島は3バックなので、必ず1人フリーができることになります。これでは高い位置でボールを奪うことができません。

広島ビルドアップ時の初期配置
セレッソはトップが2対3の数的不利

 数的不利のままでは好きにボールを回されてしまうため、セレッソはこのゾーンで3対3を作るために、サイドハーフが出ていく場面が出てきます。そのタイミングで守備陣形全体が連動してマークを交換し、パスコースを消す必要があります。

毎熊が出ていくような場面では、松田、ヨニッチ、奥埜、鳥海は
スライドしてマークにつく必要がある。

 このスライドがうまく機能すると、広島としてはパスコースがなくなり、高い位置でボールを奪うことが可能になります。そうすると、相手の守備陣形が整う前にシュートを打つことが可能になるでしょう。

 逆に、少しでもスライドが遅れると、広島の選手が一瞬フリーになるため、パスを回され攻め込まれます。なので、相手よりも早い出足で動くことが求められます。

 この前からのプレッシャー、スライドは試合を通しての注目点ですが、今シーズンのセレッソの強みは、走ることを厭わず、プレッシャーをガンガンかけれることです。特に前半のフレッシュな時間帯は高い位置でボールを奪いカウンターを仕掛けるシーンを何度か作れると思うので、そこで先制点を取ることができれば、セレッソペースでゲームが進むでしょう。

狙いその2:ペナ角からのクロス

 今シーズンセレッソは広島から2ゴール決めていますが、それらはどちらもペナ角あたりの浅い位置から為田が速いクロスをあげ、ヘディングで決めたものでした。

17節 メンデスのゴールシーン
天皇杯 タガーとのゴールシーン

 若干距離は違いますが、同じような位置から為田クロスを上げています。ここで注目してほしいのが、ゴールを決めたメンデス、タガートが中央で走り出しているのに対して、広島CBの荒木は棒立ちであるということです。荒木は、裏のカバーリングなどはうまいですが、対人や空中戦の強さは代表経験のある塩谷、佐々木に比べると少し劣る印象があります。

 なのでセレッソは無理に相手3バックのサイドを深く崩そうとせずに、浅い位置から荒木を狙ってクロスを上げていいと思います。為田はもちろん、松田、山中のキックの精度も広島にとっては十分に脅威となるでしょう。

狙いその3:松田陸からの縦パス

 狙い3つ目は松田の縦パスからの攻撃です。広島の守備は5バックになって自陣に引きこもるということはなく、ラインを高く構えて、タイミングを見て前からボールを奪いにきます。そこでポイントになりそうなのが、松田陸からの長い縦パスです。

 松田陸はJのサイドバックの中で非常に高い技術を持っており、普通であればクリアしたりバックパスする場面でも、ギリギリまで相手と駆け引きをして狭い隙間に縦パスを差し込む、ボランチもできそうなほどのスペインっぽい技術を持っています。その技術が発揮されるのは次の図のような場面です。

セレッソのビルドアップ時に柏が前に出て松田を捕まえにくる

 セレッソの4バックに対して広島の1トップと2トップ下では数的不利になるため、どこかのタイミングでWBがセレッソのサイドバックを捕まえにきます(セレッソのSHが出ていくのと同じ)。松田がボールを持つ場面では、柏が毎熊へのパスコースを消しながらプレッシャーをかけ、その裏を佐々木がカバーする形になります。この形ではパスコースがなくなるのですが、

縦パスをズバッと

松田のうまさは、追い込まれてもきっちりとトラップし、体の向きなどでギリギリまで相手と駆け引きをしてパスコースを開け、ズバッと斜めに縦パスをさせるところです。

 もしこのような配置から加藤や上門に縦パス裏パスが入ると、広島3バックの中で最も対人守備の強い佐々木をサイドに引き出してから、中央のスペースで2トップが相手CBと2対2になり、決定機を作り出せるでしょう。

まとめ

 今回はセレッソが明日の決勝でどこを狙えばいいかを見ていきました。もちろん戦術のベースは今までのサッカーと同じで、よく走り、ボールを奪い、サイドのスペースを素早く狙うことです。ですが、それ以外にもカウンター、早めのクロス、陸からの縦パスとうまく攻撃を進められる手段はいくつもあります。それらをうまく使ってゴールを奪ってほしいです。

 明日はゴール裏で声出しで応援します!セレッソが5年ぶりの優勝をするために、エンブレムの星を⭐️⭐️⭐️にするために、みんなで応援しましょう❗️

 ここまで読んでいただきありがとうございました🌸

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