桐。個展 『自傷』にむけて
非常に大変な情勢のなか、個展を開催する運びとなりました。
まだ予断が許されない日々が続きますが
今回の開催にあたって考えていることを、少し文字に起こそうかと思います。
自分ではどうしようもできないことが怖くて立ち向かえなくて
怯んでばかりいた昨今だったんですが。
改めて自分にとっての絵ってなんだろう。と立ち返った時に
自然と浮かんできた言葉が『自傷』でした。
今まで、無意識に救いを求めるように
絵を描いていたんだな。と実感し、今回の個展のタイトルとテーマに設定しました。
メインビジュアルを描き始めるまで、
果たして本当にやり遂げられるのかな、と戦々しておりましたが。
実際に筆を持って絵の具を触ってみたら、何事もなく馴染んで
描き進めることができました。
何を怖がっていたんだろうかな。としみじみ。
そのあたりの呟きがこちらです。
https://twitter.com/cryzippo/status/1476631439437611009
また、下記は今回の展示タイトルについて
書き起こした文章です。
会場にも印刷して貼り付けておりますが、ご高覧いただけない方もいると思いますので、書き残しておきます。
たくさん傷付けてきたし、たくさん傷付いてきた
もう無理だって頭を抱える夜を過ごして
見窄らしい憂鬱の捌け口になってくれたのは
いつだって作品の中の少女たちだった。
絵を描くこと、行為そのものが
自分にとって自傷行為で昇華なんだと思い、
展示タイトルとテーマにして作品を制作しました。
自傷という言葉は強くて、寂しいけど
自分にとって、とても優しくて心強い。
お手軽な気持ちでご高覧いただけたら幸いです。
桐。
個展『自傷』
2022/2/15(Tue)-2/20(Sun) 11:00-19:00(LAST DAY 17:00)
The Art Complex Center ACT4
http://www.gallerycomplex.com/schedule/ACT224/kiri.html
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