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宝島に行ってきた。ワタリウマ旅記 宝島編 〜その0 島のおためし〜

2019年夏、宝島に渡る事が決まったのは、
あるメールのやりとりからだった。

相手は一家で宝島に移住し、
滞在型リトリートを開催するとのこと。
その期間予定があえば、
演奏してもらえないかとオファーの話が
持ち上がり、私は二つ返事で快諾した。

「宝島(たからじま)」。
ドラゴンボールの主題歌が脳内にこだまする。
「この世はでっかい宝島♪」。
アニメの世界でしか耳にしなかった名前の島が、ほんとうにあるなんて。。
そして、実際に行ける事になるなんて。。

島は鹿児島県のトカラ列島に位置する。
頭の中に地図が浮かぶも、
鹿児島と奄美大島の間のどこかぐらいで、
正確な位置さえ捉えきれない。

「宝島」で検索すると、
何やら珊瑚が隆起したハート型の島らしい。

「未知なる旅」、それは出発前から
すでに始まっているものだ。
というのも、当日が近くなった頃、
台風の影響で初日のフェリーの欠航が決まり、
翌日のフェリーもまだ出航するかわからないとのこと。

こういう状況になったら、
「本当に渡れることになったら行ける、
渡れなかったらしょうがない。」と
受けとめ、開きなおるのが一番。

結果として、予定していた滞在期間は
1日短縮され、2泊3日の滞在になった。

当日になれば、あとはもう荷物と一体になった身も心を電車や飛行機という名の
文明大型移動機に預けるだけだ。
この時の状態は移動するというより、
目的地からひっぱられている感覚に近い。

それを成り立たせるのは、
「待ってくれている人達がいる」
事実の存在によるものなのかもしれない。

島の通過儀礼的お試しは
まだ終わっていなかった。

飛行機は離陸したものの、
気候の影響で鹿児島県空港に着陸せず、
引きかえす可能性もあるとの
機内アナウンスが空の上で流れる。

これには流石に動揺したが、
深呼吸を繰り返し、心の静止を試みたところ、
鹿児島空港に着く頃には、
雲もあまりない空港へ無事に着陸した。

空港に着き、すぐさまバスで市街地に移動し、
銭湯の湯にさぶんと浸かってから、
タクシーをひろって港まで向かう。

すでに夜の時間帯だった。

ワタリウマ。
宝島編 その1 見送るリュウゼツランに続く。

✈️飛行機 成田空港→鹿児島空港
🚍バス  鹿児島空港→天文館周辺


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