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もしもいつか、僕が結婚してしてしまったら



「僕、大きくなったら、おかあさんと結婚するー!!」

そんな可愛らしい事を言ってくれていた長男のえいじも気付けば、小学校5年生です。

まだ小さい時、

毎日のように、「大きくなったらお母さんと結婚するんだ!」

と、言ってくれていた懐かしい時期がありました。

その無邪気さが可愛くて嬉しかったので、私もつい本当の事(親子は結婚出来ない)は言わずに

「そうだねー!ありがとう♪」

と答えていました。

ところがある時、えいじが保育園から、ガッカリした様子で帰って来て言いました。

えいじ「おかあさん!僕、お母さんと結婚したかったけど、お母さんと子供は結婚できないんだってさ!」

お友達に聞いたのか、先生に聞いたのか、親子は結婚出来ないという事実を知ったえいじは、まあまあショックを受けていました。

でも、そこまで引きずることもなく、月日は経ちました。

そして、今度は、次男のたつのすけが、

「おかあさん!僕、大きくなったらお母さんと結婚する!!」

と、デジャブのように言い出してくれました。笑

でも、それを聞いたえいじは、すかさずに

えいじ「残念だけど、お母さんと子どもは結婚できない決まりだから!!!


と、速攻で事実をバッサリ突きつけました。

「えっ!」

とショックは受けたものの、たつのすけは、マイペースな性格なので


「それでも僕は結婚するよ」

「僕が大人になった時には、結婚してもいい決まりになるかもしれないよ。」


などと、胸キュンの可愛らしい事を時折り言ってくれていました。


ところがつい先日、ついにその日がきました。(現在小学校2年生)  


たつのすけが、なんだか、真剣な様子で私の所にやってきて言いました。

たつのすけ「お母さん‥‥大事な話でちょっと聞きたいことがあるんだけど。」

私「え?突然どうしたの?なに?!」

たつのすけ「もしもさぁ、、、僕がさぁ、、、いつか、誰かと結婚したらさぁ、、、」



お、結婚の話か!

もう、お母さんと結婚は出来ないって事はとっくに分かってるんだね!

そして、その上で誰かと結婚したらって話をしに来たんだね!

OK!

お母さん、大好きな落花生を食べながら適当に聞こうと思っていたけど、ここは一旦手を止めて、割と真剣に聞くわ!


たつのすけ 「結婚したら僕、お母さんのこと、、、」


お!なんだ?
悲しい顔をして。

お母さんのこと、忘れないといけないの?

とか 

お母さんのこと、家に置いていかないといけないの、

とか言うのかな?

まさか!!!


お母さんのこと、捨てないといけないの?

とか言うんじゃないよね?

ちょっと待ってよ!

いくらなんでそれはないんじゃないの?

ついこの前まで、

お母さんと結婚したいから、僕がこの国の法律を変える!って言っていたじゃないよ!
ドイヒー!!
(※そんな事は言っていません。笑)

と、脳内でふざけつつも、成長した息子が真剣に伝えようとしている事をきちんと受け止めようと、静かに聞きました。


私「お母さんのこと、、、なぁに?」 


たつのすけ「‥‥おかん
て、呼ばないといけないんだよね?」


ブフォーっっっ!!!


落花生の殻が床に散らかったわ!笑

どこの法律だよ!笑


今日も最後まで読んで頂いてありがとうございました^ ^

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