今週の良かった新曲感想【5/13~5/19】
どうもです。
毎週恒例の新曲感想記事。5/13~5/19リリース分です。アルバム、EP、シングルを対象に自信をもってオススメできる曲を紹介していきます。読んでくださった方に1曲でも良き出逢いがあります様に。ではどうぞー。
#1『藍嵐』/ Ibuki
デビューシングル。お洒落な街並みを彷彿とさせる、エネルギッシュなビートが際立つEDMナンバー。色気のある歌声から、クールなラップ、滑らかながなり声、キレのある力強い歌唱まで器用に歌いこなし、デビュー曲から様々な表情を魅せてくれました。未来への決意だけでなく、期待感も感じさせる余韻ある締め方もグッド。
#2『ack!』/ LanPage
Vsingerのsomuniaと、トラックメイカーのgaburyu、Yaca、の3人からなるユニットの1stシングル。これまでも何度が楽曲制作していたチームですが、正式にユニット結成されました。名曲!ガチで良すぎる。どこかレトロで幾何学的な質感を感じさせながら、歪み弾けるHyperpop的サウンドによる骨太グルーヴが気持ちいい。仕上がりとしては非常にキャッチーなのでリピート必至。somuniaの繊細でありつつ、歌詞の言葉選びに合った低音寄りのソウルフルな歌唱も新鮮でした。この楽曲を含むEPは現在売り切れ中ですが、夏にアルバムもリリース予定らしいので楽しみに待ちましょう。
#3『僕のフォーリングダウン』/ 長瀬有花
長瀬有花とSASAKRECT Inc.によるコラボEPからの先行第2弾シングル。今作は兄:Y-クルーズ・エンヤと弟:Jr.TEAからなる兄弟コンビからなるユニット「エンヤサン」がプロデュース。温かいノスタルジックな雰囲気の中、心地良い揺らぎを魅せるメロディに、長瀬ちゃんの蕩ける脱力ボイスが乗って、これ以上ないシナジーが生まれている1曲。このお洒落さからは想像できない様な、思わずクスッと来てしまう歌詞も魅力的です。
#4『まって。』/ Mia Muse
3曲目となるオリジナル楽曲。今回も彼女自身が作詞作編曲を手掛けています。素朴ながら存在感を放つサウンドと高揚感を程よく掻き立てるエモーショナルなメロディが素晴らしい。終盤に向かってスケール感もプラスし、盛り上がりを魅せる展開美も良かったです。透明感溢れる感情豊かな歌声も楽曲の切なげな雰囲気に引き込んでくれました。
#5『Hopeless Romantic』/ Alohaii & JubyPhonic
海外のVTuber達をフィーチャーし楽曲制作するアメリカのトラックメイカーAlohaiiの新曲。今回はVTuberだけでなく声優としても活動しているアメリカはヒューストン出身のJubyPhonicをフィーチャー。サウンドスケープが本当に美しい…目を閉じて聴きたい系。きめ細やかでキラキラしてて奥行きもあって、チルっぽくなりすぎないエモーショナルなメロディがゆったりと流れ込んでくる感覚。アウトロのオルゴール的なサウンドも好き。丸みを帯びた非常に伸びやかな歌声もサウンドとピッタリで耳馴染みが良かったです。
#6『ベビ・デビ』/ CULUA(カルア)
デビューシングル。どこかチャイナチックなシンセに彩られながら、中毒性の高いメロディを畳み掛けてくるキュートなダンスナンバー。自然と身体が揺れるし、ライブで絶対に盛り上がりますね。溌溂とした歌声で、カッコイイからカワイイまで表現の幅が広い歌唱には今後も期待しかないです。
#7『Sing-ularity』/ MEDA(メダ)
デビューシングル。キラキラとした美しいサウンドスケープの中、リズミカルにオシャレなメロディーラインが奏でられるジャズロック的ナンバー。ピアノの旋律を中心に、ストリングス系のサウンドによる奥行きも良き。透明感がありながら芯のしっかりとした歌声もサウンドと調和してますね。
#8『Engelslied』/ NEUN(ノイン)
デビューシングル。Powerlessさんらしい神秘的で重厚感のあるサウンドが生み出す壮大な世界観が強烈な1曲。サビに向かってテンポアップしていくシネマティックな展開も良き。エモーショナルなメロディを力強く儚げに歌い上げる歌唱も見事ですね。どちらかと云えば幼げで可愛いらしい声質ですが、どことなく冷たい影を帯びた温度感が魅力的。
ここまで紹介した、CULUA、MEDA、NEUNの3人は25日に開催されるRK Music史上初のオンラインライブフェス「VOICE SPARK」にてデビューし、同日より配信活動を開始するので是非チェックを。
#9『you know me』/ 結乃羽ゆい
初のオリジナル楽曲。切なげな旋律が響くイントロから一変、力強く駆け抜けていくエモーショナルロックナンバー。ギターソロも激アツで、キラキラとした星空系のスペクタクルな装飾や、言葉に余白が残されている感じも良き。真っ直ぐな美しさに、しっかり熱も帯びた歌声が胸に迫ります。
#10『チームメイト』/ MORE MORE JUMP! × 鏡音レン
音楽ゲーム『プロジェクトセカイ』に登場するユニットの8thシングル。MVは以前より公開されていたんですが、音源が遂にリリースされたので紹介。ここ2、3年のハニワ提供曲だとイチバン好き。完全に"あの頃"のハニワ節全開なメロディラインがリフレインしまくる最高楽曲です。力強く未来への希望を感じさせるエモーショナルなメロディが、巧みなアレンジで胸に迫ってきて。ストーリーに沿った歌詞、歌割りも相まって泣き。次のセカライで聴きたいですね。因みにB面収録のMIMI提供「はぐ」も最高なので是非。
#11『The Jericho Protocol』/ The Gloom In The Corner
ニューシングル。このリリースと同時に、Gt. Jesse Abdurazakと、Dr. Joshua Clinch の加入も発表されました。約2年ぶりのリリースとなる今作は前アルバム『Trinity』の前日譚的なもので、主人公レイチェル・バーカーが天国(リハビリ施設)で体験する物語が描かれてます。リリックに込められたストーリーを追っても面白いし、本能に訴えかけてくるシアトリカルな音や展開だけでも楽しめるのは相変わらず。緊張感あるオペラティックなコーラスと地獄に突き落とされるブレイクダウンの迫力、見事でした。
#12『Duat』/ Shokran
4thアルバム。実に5年ぶり、かつオリジナルボーカリストのSergey Raevが6年越しに復帰した1枚。エジプト神話の神々をテーマに、昨年9月からリリースされたシングルを含む全12曲(inst曲無し!)を収録。
今年のギリ名盤候補かなと。エジプト神で固めたトータルで魅せる世界観の強度は今作でも魅力的に感じたし、結成当初よりエジプトならではの神秘的でオリエンタルな響きを鳴らし続けてきた彼らだからこそ制作できた1枚だと思います。怒涛の勢いで展開される途轍もない多彩かつテクニカルなフレーズの数々は情報過多とも思えるガチオタク向け。手数やパターン自体にバリエーションはあるものの、展開が若干似通ってるので通しで聴くと食傷気味になる可能性が無きにしも非ずかなと。楽曲に拡がりをもたせるクリーンパートは禍々しい色気も放っているし、何かが降臨する様な儀式風のメロディラインに美しさを見出せるかで評価が変わるかもしれません。Tr.1, Tr.3, Tr.6, Tr.12が気に入ってますが、シングルカットもされたTr.10『Tefnut: The Greatest Drought』が頭一つ抜けて神曲。大好きな2nd『Exodus』にも通ずるメロディラインがあるし、ギターソロも泣きだし、幅広いボーカルワークは一級品で楽器隊とのユニゾンも気持ちいい、完璧です。
#13『The Love That's Left In Me』/ COLDSTATE
1st EP。昨年12月からリリースした3曲に新規曲2曲を加えた1枚となりました。ずっとフルアルバムを期待していたんですが、仕方なし。
改めて通しで聴いてみると、やっぱりギターリフのリズム感や波打ち加減に独特の凄みがあるなと感じましたね。ドラムもDjent由来の完璧なユニゾンを魅せ、一体感を以て打ち出される激しさと美しさが堪らない。クリーンパートではメロディアスな表情に一気に傾倒し、揺蕩う様な横ノリになる心地良さも好き。新規曲については、Tr.3「Transience」は彼らの真骨頂とも云えるアグレッシブな1曲で、Tr.4へ繋げる余韻の残し方も綺麗でした。表題曲Tr.5「The Love That's Left In Me」もアトモスフェリックな空気が漂い、泣きのギターソロまで炸裂させるドラマティックな展開が良かったです。ガチで外れ曲ないので、今後デカくなって欲しいバンドの一つです。
#14『All I See Is Black』/ Horror Dance Squad
4年ぶり3rdアルバム。プロデューサーにWithin DestructionやSigns of the Swarmも手掛けたFederico Ascarigaを迎えた1枚で、新規曲も含む全10曲を収録。正直、並~良盤止まりだったんですが、折角なのでご紹介。
というのも、先行シングルは今迄紹介してた位には良かったんですよね。軽快かつキャッチーにラップも展開されるTr.4「Vexed」や、獰猛で分厚いグルーヴを纏ったニューメタルコアスタイルなTr.5「Taste The Doom」など。この辺りの魅力は他の楽曲でも一応感じられたんですが、全体的にメタルコアにしては薄味で印象に残り辛い。もっとパンチある個性豊かな楽曲が並んで欲しかったなと。ただ、アルバムを締め括るTr.10「The Descent」は新規曲の中ではイチバン良かったです。シンプルでありながら、ツインボーカルの厚みとエレクトロ要素をまとった浮遊感あるリフがツボでした。
#15『Regression』/ Against The Waves
3年ぶりのニューシングル。緊張感漂うイントロの雰囲気から、疾走し、躍動し、サビはメロディアスに、一つ一つのヴァースが短めで次々とメリハリよく展開されるのが素晴らしい。リフも胸アツ系だし、シンセの音色や使い方もセンスありすぎる。ポスコア全盛期にも活動してたので自然と懐かしさも漂ってますね。ニューアルバム制作中との事なので楽しみです。
#16『God Speed』/ Crossfaith
6月26日にリリースする6thアルバム『AЯK』から先行配信。今回はUK出身のロック・デュオ、WARGASMをフィーチャー。疾走感溢れるアグレッシブなユーロビートに、グルーヴィーでメタリックな質感を融合させたバイブス高めな1曲。正直、最初聴いた時の感触はコレジャナイ感あったんですが、サビのノリはやっぱりいつもの彼らだし、MVとか見てるとライブで大化けするなと確信してます。絶対に楽しい。
#17『Battle Cry』/ Sable Hills
7月19日にリリース予定となった3rdアルバム『Odyssey』より先行配信。今回はCrossfaithのKenta Koieをフィーチャーし、強烈なブレイクダウンと共にVo. Takuyaと掛け合いを魅せ落とし切ってくれました。Gt/Vo. Wataruのクリーンパートも板に付いてきたと云うか、来るとテンション上がる様になってしまった自分がいますw 作り込まれた構成も見事ですよね、1サビ明けでギアを上げ、モッシュパートまで一気に雪崩れ込む躍動感が特に好き。
―――以上、5/13~5/19はアルバム2枚、シングル15枚の新曲感想でした。ここまで読んでくださり、ありがとうございました。その他何かオススメ曲や要望等あれば何でもお気軽にコメントください。また、少しでも良かったと感じていただけたら、スキ♡を押したり(noteアカウントなくても押せます)、シェアしたりしていただけると大変励みになります。フォローも大歓迎です。よろしくお願いします!
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