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花譜・理芽『Singularity Live Vol.3』ライブレポ

 9月14日(土)TOKYO DOME CITY HALL.
KAMITSUBAKI STUDIO所属のVsinger花譜と理芽がおくるTWO-MAN LIVE『Singularity Live Vol.3』に行ってきました。TWO-MAN LIVEシリーズ「Singularity Live」の第三弾であり、今回は待望の現地開催になりました。

 結論、体感あっという間だった最高のライブでした。2人に魅了されっぱなしで瞬間瞬間の楽しさもあったし、それ以上に歌を聴いている最中に色んな想いも込み上げてきたし。ライブ終了後には、現地やれて良かった、来れて良かったと、切実にそう思いましたね。何とか記憶を手繰り寄せて、ハイライトだけでも書き起こしていきます。

 花譜と理芽の可愛らしい影ナレを経て暗転すると、オープニング映像からスタート。それぞれのイメージカラーを使った色鮮やかな画面が綺麗で、表情も可愛くてカッコイイ、お祭り感溢れる華やかな映像でしたね。

 先に登場したのは理芽でした。ソロパートとして6曲披露。明日に自身のワンマンを控えているにも関わらず、出し惜しみしない素晴らしいセトリでした。座席が一番上の第3バルコニーなのもあって、最初着席で見てたんですが、2曲目「えろいむ」掛かった時は反射的に立ち上がりましたね。やるとは思ってなくて普通にネジ飛んだ。音源とは比較にならない現地ならではの迫力ある重低音を浴びれて幸せでした。あと「チクタクボーイ」ですね。本人もライブで歌いたかったって言っていて。アレンジ込み、可愛い振り付けもあり、本当に楽しかったです。MCも、いつもと変わらず元気一杯で。アリーナから上の階へと順番にコーレスして楽しんでる姿が記憶に残っています。代表曲「食虫植物」も披露して、ラストは「ピルグリム」。先日の神椿フェスでのコラボ歌唱ぶりでしたが、今回も泣いてしまった…。ライブで聴くと絶対に泣ける身体になってしまった模様です。この曲と向き合えば向き合う程、歌声を聴けば聴く程好きになってしまう魅力。全て好きですが、この日はリリックにかなり焦点を当てていた映像もむっちゃ良かったなと。


 続いて、花譜にバトンタッチ。彼女もソロパートとして6曲披露。いきなり「過去を喰らうからスタートし、「私論理」「夜行バスにて」と、中々に懐かしい選曲をしてくれて嬉しかったです。「夜行バスにて」を歌った後のMCで、「昔は張り上げる歌い方とか苦手だったけど、今は全然で大丈夫で、成長したなと思います」と言っていたのが印象的でした。歌っている時にMVが流れていたのも懐かしさを加速させてくれましたね。後半では、武道館公演ぶりとなる「イマジナリーフレンド」、代々木公演ぶりとなる「この世界は美しい」を披露。また聴けた嬉しさは勿論、それぞれ、あの日よりも近い距離で歌ってる姿をしっかりと観れたので嬉しかったです。ラスト〆の曲は「ゲシュタルト」でした。先日、理芽がカバー動画を上げていたのでデュエットあるかなーと淡い期待をしていたんですが、それはまたお預けですね。でも、大好きな曲なので、この日も声出して踊れて楽しかったです。

 
 ライブ後半は、いよいよ2人一緒に登場。まずは「不埒な喝采」から始まったカバーパートでした。2人に関連ある曲から人気曲まで、計6曲歌ってくれたんですが、振り付けと云うかガッツリダンスしてるのもあってマジで可愛いかった。中でも特に驚いたのは、YOASOBIの「アイドル」でしたね。聴けると全く思ってなかったし、普段全くと言っていい程、アイドル売りしてない子がアイドルパフォーマンスするのやっぱズルイなと。2人シンクロしてるのカワイすぎてオタクスマイル止まらんのです。どの曲だったかハッキリ記憶してないんですが、最後の決めポーズが中々綺麗に決まらないのもオモシロ可愛いかったですw

 いよいよ終盤に入ると、水分補給ついでに、V.W.Pの魔女特殊歌唱用形態"八咫烏"に早着替え。この衣装に着替えて、花譜と理芽と言ったらこの曲でしょう!という事で、ファン全員が楽しみにしていたであろう「まほう」⇒「魔的」を披露し、そのまま「飛翔」まで⁈ やっぱりライブ映え凄いし、当たり前にアレンジされてるし、先ほどのカバーパートとは異なり、2人の歌唱に魅了されっぱなし。この楽曲達を配信ではなく、やっと現地で聴けた事が本当に嬉しかったですね。

 感動した雰囲気からまた一変して、お祭り感に戻してくれたのは、サプライズ披露された新曲「キャンディーゲリラ」でした。息ピッタリの振り付けと共に歌ってくれて。「ゲシュタルト」と同じ系統のポップなパーティーチューンだったので、初見でも全然盛り上がれる曲でしたね。作曲も同じく"岡嶋かな多"さんだと思われます。リリースされるの楽しみです。

 最後の曲に行く前にMC。花譜ちゃんが「デビューしたあの頃とは2人とも、声も歌い方も、絡み方も変わって、しみじみとします」的な事を言っていたのが印象的でしたね。本当にその通りだなと…。その後、花譜ちゃんが「理芽ちゃんの声が好き」って言った時に、理芽チが「私も!」って食い気味に言ってきたのも良かったし。「これからも一緒に歌いたい」ってお互いに想いを通わせているシーンも、ファンとしては幸甚の至りでした。

 2人の歌声はデビュー当時は似ていると言われていて、確かに今でも声質は通ずるモノがあります。MCでも確か花譜ちゃんが「世界中の人を括っていっても、理芽ちゃんとは同じグループだと思う」的な事を言ってました。だからこそ、綺麗に調和を生み出せるし、反対に、インパクトや余韻の残し方、周りを包んでる成分は大分個性が出てきたので、2人とも本当に年齢的にも技術的にも成長していて、マジで凄いなと思います。

 ラストは、「初めて2人で歌った曲です」という曲振りから、今ではV.W.Pの曲である「宣戦」を披露。遡る事2020年3月23日、花譜 1st ONE-MAN LIVE「不可解(再)」でラストに披露された曲ですね。当時はコ〇ナの打撃を受け、現地から無観客配信の形態を取っていたライブだったので、遂に現地まで辿り着きました。音源すらリリースされていない貴重なデュエットなので、感慨深さは勿論のこと、「私達は魔女だ」「これは魔法だ」と力強く歌い上げる姿があの頃より大きく頼もしく目に映って…。2人だけでも壮大で感動的なフィナーレを飾ってくれました。半分放心状態だったかもしれないし、エンドロールでも余韻が押し寄せてきましたね。

 ライブ前の影ナレやMCで、「今日はお祭りだよ!」と言っていた通り、只々純粋に音楽を、歌う事を、ライブを、楽しんだライブだったと思います。皆んなと一緒に楽しみたい!って気持ちも伝わってきて。MCパートで、ドリンク持って乾杯したり、グッズのお面見せて欲しいって言ってたり、ファンの声にもちゃんと耳を傾けたりしていて。配信では、どうしても生まれない温度感とかもあるので、現地会場でライブしたかったんだなと、ひしひしと感じましたね。勿論、V.W.Pとして現地でライブした事はあるけれど、"花譜・理芽の2人で"となると、念願だったから。

 歌う事が好きな2人の少女が思う様に動けない面もあったであろうコロナ
禍も乗り越え、約5年の歳月を経て迎えた、現地開催と云う名の晴れ舞台。ずっと楽しそうに歌って、当時に馳せる想いも掬い上げてくれて。大きな意味を持つこの日を、一緒に迎えられた事を嬉しく、心から誇りに思います。今日まで活動続けてくれてありがとうの気持ちで一杯です。改めて、素晴らしいライブをありがとうございました!

【セットリスト】
 ~理芽Part~
1.おしえてかみさま
2.えろいむ
3.さみしいひと
4.チクタクボーイ
5.食虫植物
6.ピルグリム
 ~花譜Part~
7.過去を喰らう
8.私論理
9.夜行バスにて
10.イマジナリーフレンド
11.この世界は美しい
12.ゲシュタルト
 ~花譜・理芽Part~
13.不埒な喝采
14.飛翔するmeme
15.打上花火
16.フォニイ
17.トウキョウ・シャンディ・ランデヴ
18.アイドル
19.まほう
20.魔的
21.飛翔
22.キャンディーゲリラ
23.宣戦


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