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今週の良かった新曲感想【8/7~8/13】

 どうもです。

 毎週恒例の新曲感想記事。8/7~8/13リリース分です。アルバム、EP、シングルを対象に自信をもってオススメできる曲を紹介していきます。読んでくださった方に1曲でも良き出逢いがあります様に。ではどうぞー。


#1『マザードラッグ』/ HIMEHINA

 「Studio LaRa」所属、今年で活動6年目にもなる田中ヒメと鈴木ヒナによる2人組VTuberユニットHIMEHINAの新曲。作詞:Gohgo、作曲:遠藤信吾・Gohgo、編曲:佐高陵平。8/5に開催されたHIMEHINA LIVE 2023「提灯暗航、夏をゆく」にて初披露されました。
 ヤバすぎる。イントロからベースバキバキすぎて初披露された時も度肝を抜かれましたね。その後も得意のラップを交えながらパワフルでリズミカルなロックを展開し、歌詞も相まってか謎の中毒性もあって非常にHIMEHINAらしいロックナンバーになっているなと。またライブで聴きたい。


#2『空っぽの箱庭』/ 田中ヒメ

 HIMEHINAの田中ヒメによるソロオリジナル曲。作詞:田中ヒメ、作編曲曲:園田健太郎。こちらも8/5に開催されたHIMEHINA LIVE 2023「提灯暗航、夏をゆく」にて初披露されました。
 スケール感豊かな中でピアノの旋律が美しく切なげな雰囲気を演出する、エモーショナルロックナンバー。田中ヒメ自身が手掛けた歌詞からは、理不尽さに抗う決意のブレなさに胸が締め付けられると云うか、とにかくサビメロが良すぎて好き。「花れ話れ」もだけど、ヒメちゃんの歌声には涙を誘う魅力に溢れていると思うのよ。


#3『Raise your voice!』/ 鈴木ヒナ

 HIMEHINAの鈴木ヒナによるソロオリジナル曲。作詞:鈴木ヒナ、作編曲:鈴谷皆人。こちらも8/5に開催されたHIMEHINA LIVE 2023「提灯暗航、夏をゆく」にて初披露されました。
 最強!!シンガロング必至で爆発力のあるサビが堪らない、盛り上がる超絶ライブ曲ロックナンバー。アートワーク通り拡声器を通したエフェクトも聴く者を煽ってきます。鈴木ヒナ自身が作詞を手掛けたのも大きく、節々からHIMEHINAの音楽活動本格化の覚悟を感じられます。"生きる意味なんて終わる時に決めればいい"がとても好き。


#4『アトリエ』/ 不知火フレア

 VTuberグループ「ホロライブ」所属3期生のハーフエルフ、"不知火フレア"の新曲。作詞作曲:渡辺翔、編曲:岸田勇気。昨年8月の『不知火フレア3周年記念live』にて初披露され、今年活動4周年を記念して待望のリリースとなりました。
 程よい疾走感で柔らかい心地良さや光の穏やかさを感じる1曲。どこか切ないんだけれど、だからこそ前向きになれるメロディと歌詞が良いですね。神秘性すら感じさせる美しいナチュラルハイトーンボイスも相変わらず魅力的で、キラキラエッセンスとの相乗効果が素敵。


#5『サンビタリア』/ 常闇トワ

 VTuberグループ「ホロライブ」所属の4期生、常闇トワの新曲。作詞・作編曲:keeno。9⽉27⽇にリリースされる1stフルアルバム『Aster』収録曲から先行リリースとなりました。
 トワ様の魅力が詰まったドラマティックでエモーショナルなパワーパラード曲。自然と涙が出てしまう程の美しいメロディに、ギターも泣きすぎて好き。1stオリジナル曲「Palette」もそうですが、トワ様はやっぱこーゆー曲が特に似合うなと思いますね。重厚感ある低音と突き抜けるような高音を行き来できる音域の広さが本当に魅力的。現地ライブ最速チケット落選で悲しんですが、まだ諦めないぞ…。


#6『空っぽなら、踊ろうぜ』/ Guiano x 理芽

 クリエイティブレーベル「KAMITSUBAKI STUDIO」を発足させたボカロP / シンガーソングライターのGuianoと、同所属のVsinger理芽によって9月20日リリースされるアルバム『imagine』から先行リリース。
 これまでも「法螺話」や「舞」などで何度かタッグを組んできた2人ですが、遂にアルバムまで嬉しい限りです。今回の新曲もGuianoさんらしいグルーヴ感が心地良く、ドロップから一気に拡がっていくスケール感が本当に好き。聞いていると身体が軽くなる感覚を覚えますね。理芽ちゃんもエッジの効いたクールな歌唱を披露しててカッコイイ。アルバム楽しみです。 


#7『Dive to the Future!!』/ セラフ・ダズルガーデン

 にじさんじ所属のバーチャルライバーセラフ・ダズルガーデンの初オリジナル曲。作詞:Yuki、作編曲:TOSH-OK。にじさんじのソロシングルCDプロジェクト『FOCUS ON』で今回フォーカスされました。
 この王道を往く疾走感ある爽やかロックナンバーはいつだって好き。Aメロとかクラップしたくなるし、青空へと突き抜けるようなメロディも相まって夏フェスが似合いそうな1曲だなと。セラフさんの親しみやすく優しい歌声も魅力的。両A面シングルなので、もう1曲の「Will be」も是非。


#8『Close to heart』/ HACHI

 Vsingerプロダクション「ライブユニオン」所属の"はちたや"こと、HACHIの2ndアルバム。タイトルにも込められている“⁠心に寄り添う曲”をコンセプトにした本アルバムの楽曲は、ササノマリイ/春野/tee teaなどの豪華なアーティスト・クリエイター陣を迎えて制作されました。
 名盤入り確定。彼女の活動コンセプトである「夜に寄り添う」を拡張させた、色んな形での"心に寄り添う"が表現された1枚でした。その時々のシチュエーションや心境に応じて刺さる音楽が変わるんじゃないかなぁと。音楽的にはお洒落なチルアウト系のエッセンスがかなり新鮮で、Tr.1「Deep Sleep Sheep」やTr.6「Level off」など程よくダンサブルなナンバーも歌いこなしています。シンガーとしてまた一段とレベルアップした姿を示してくれて素直に感動しましたね…。特にお気に入りはお馴染みHACHI×海野水玉で贈るTr.3「ビー玉」、眩しい程の輝きと透明感を与えるサウンドスケープで、そこに溶け込んだ想いがエモーショナルすぎて泣ける。Tr.7「空が待ってる」はアルバム屈指の壮大な1曲でしたが、どれだけ壮大な世界観を演出しても彼女の存在を傍に感じる事も出来て、この辺りはVTuber/Vsingerとして普段の配信活動があるからこそだなとも思います。”この空を2人で見よう”はズルいよ。しかもアルバムを締めくくったのはBEES(ファンの名称)に向けて制作された1曲「HONEY BEES」ですからね。完璧です。
 2nd Album 「Close to heart」のリリースを記念して、東京・台湾での有観客ライブツアーの開催も決定しました。本当に楽しみで仕方ないです。


#9『VR』/ KMNZ feat. 長瀬有花

 LITAとLIZからなるバーチャルHIP-HOPガールズユニットKMNZと、音楽事務所RIOT MUSICのサブレーベル「汽元象レコード」所属の長瀬有花によるコラボ楽曲。KMNZの名曲「VR」がゲストを迎えてアレンジされました。Arrangement:宮橋。
 まさかのコラボすぎて変な声出ましたね。オリジナルのクールさを残したジャズテイストアレンジで、優しい丸みと温かい光を帯びた空気感が堪らない1曲に大変身。長瀬ちゃんとKMNZ2人も意外にハマって、お互いに寄り添ってる感じが良いですね。あと、2:10~辺りのピアノ、長瀬ちゃんの「プラネタリネア」のサビメロに聞こえなくはないのは気のせいか⁈


#10『群像夏(self cover)』/ パン野実々美

 YouTubeや配信アプリで活動中、昨年度高校を卒業したネット発シンガー"パン野実々美"のセルフカバー曲。作詞:真崎 エリカ、作編曲:吉田 真太郎、編曲:米須優太郎。昨年2月に公開された『eBASEBALLパワフルプロ野球2022』の主題歌で、VTuberグループ「にじさんじ」主催の同ゲームイベント「にじさんじ甲子園2023」の最中な事もあり再注目を浴びました。
 改めて聴いても良すぎますね。圧倒的開幕感と夏らしい澄んだ空気感、高校野球で定番のブラスバンド応援歌要素もしっかりあって、極め付けのサビメロには熱くなる事間違い無し。実々美ちゃんの歌声も1年前よりも力強くなってて、また現地ライブ行きたいなと思いました。


#11『moeǝɯo』/ KOTONOHOUSE

 Kawaii Dance Musicを得意とし国内外でも人気を誇る音楽プロデューサーKOTONOHOUSEの2ndアルバム。今回は4s4ki、rinahamu、Pure 100% (韓国)、bao (アメリカ)、パン野実々美、くいしんぼあかちゃん、Dr.Anon、SHACHIなど豪華アーティストを迎えての1枚になりました。
 名盤!!さすがKOTONOHOUSEさんと言うべきか、これまでVTuber楽曲紹介する中でも楽曲提供の多さとクオリティに信頼が増すばかりでしたし。どの曲からも思わず笑顔になってしまう多彩なサウンドが目白押しで、そのまま独創的で時に激しく時にエモーショナルなメロディが胸を打つ。Tr.7「Not Alone」やTr.9「Harmony」が特徴的ですが、いくら音楽性を拡張しても必ず哀愁漂う和風の香りが残っているのも非常にKOTONOHOUSEさんらしい。情景が目に浮かぶんですよね…好き。全曲良かったですが、特に好きなのはTr.1「Creepy pasta」でしたね。「Take You Higher」ぶりとなるパン野実々美 × KOTONOHOUSEが実現してもうガッツポーズとビッグスマイルが止まらない。実々美ちゃん歌い方カッコよすぎだし、ドロップの攻撃力高すぎて確で狂う。クラブの大音量で聴ける日が楽しみです。


#12『轍』/ Qlover from 響界メトロ

 「声優」「歌い手」と「ボカロP」のタッグでおくる音楽原作プロジェクト『響界メトロ』の新曲。今回のボーカルはリンネ(CV:内田真礼)、セツナ(CV:konoco)、イツカ(CV:秋奈)、カナタ(CV:わかばやし)の4人。作詞・作曲:じん、編曲:廣澤優也 (HANO)!
 問答無用に強い。こんなにもキラキラで明るく爽やかなのに、切なさやほろ苦さが混じった何とも言えないセンチメンタルを節々から感じる1曲。如何にもじんさんらしいなと思います。"置いていった笑顔"とか歌詞も素敵。4人の歌割りも入念に練られており、落ちサビからラスサビが特に綺麗。


#13『幽霊街と逆説』/ Hello Sleepwalkers

 結成15周年を迎えたミクスチャーロックバンド。通称ハロスリ。先月のワンマンライブ「アルストロメリア」を以てDrumユウキが脱退し、新体制で初となるシングルをリリース。
 ユウキさんが抜けて少し心配もありましたが、変わらずハロスリで安心しました。心を鷲掴みにするイントロ、トリプルギターが放つボリューム感と真っ直ぐに駆け抜ける疾走感が最後まで維持され、畳み掛けてくるラスサビの熱の帯び方は異常。ナルミさんカッコイイ上に高音綺麗すぎる。


#14『Misguided Light』/ What Lies Below

 アメリカペンシルバニア州ハリスバーグ出身のプログレッシヴ・メタルコアバンドの新曲。今年はこれでもう3曲目。
 スペーシーな世界観を基調としたプログレッシヴスタイルでありながら、今回は大分メロディに振った印象ありますね、それでもサビ裏でずっとピロピロしてるの好き。ギターソロもちゃんとあるし。迫力満点のグルーヴ感があるからこそ対照的に心地よい浮遊感がより演出されているなと。


#15『No King』/ Tidebringer

 Secret & Whisper/Spiritboxの元メンバーRyan Loerkeも在籍する、カナダはアルバータを拠点に活動するメタルコア/ポストハードコアバンドの新曲。今年はこれで2曲目。紹介するのは昨年のデビューシングル以来ですね。
 交錯するツインボーカルが生み出す、エモさとアグレッシブさの共存具合がやはり魅力的。ドライブ感のあるメタルコアで突き進む展開ではありますが、サビのクリーンはしっかりキャッチーなのもまた懐かしい感じがして良きです。スクリームの幅広いボーカルワークも聴き応えアリ。


#16『Mirage of Tyrants』/ The Archaic Epidemic

 アメリカ北ヴァージニア州出身のブラッケンド・デスコアバンドの新曲。昨年リリースした2nd EP『Carnivorous Diadem』のDelax版に収録。この曲以外に「Versailles」も新規曲ですね。
 ひたすらにブルータルで血の気が多い凶暴加減、そして極厚なサウンドで時に雄大さが前に出るのが素晴らしいですね。地鳴りの様なブラストビートに残忍なリフワーク、狂気的なボーカルワークに圧倒され、気付いたら終わってる感じ。心地良さすら感じる特大ブレイクダウンが最高です。


―――以上、8/7~8/13はアルバム2枚、シングル14枚の新曲感想でした。ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
 その他何かオススメ曲や要望等あれば何でもお気軽にコメントください。また、少しでも良かったと感じていただけたら、スキ♡を押したり(noteアカウントなくても押せます)、シェアしたりしていただけると大変励みになります。フォローも大歓迎です。よろしくお願いします!

※先週の新曲感想はこちらから。

#オマケ

 今週はライブレポないのでオマケコーナー。土日は例年通りコミケに行ってました。買ったモノの中で音楽的に紹介できるものが一つだけあったので、それを是非聴いていただけたらなと。

 2023年2月24日に枕より発売された『サクラノ刻 -櫻の森の下を歩む-』のボーカルCDとサウンドトラックが遂に発売されました。ゲームをプレイした事がない人もほんの少しでいいので聴いてみてください(土下座)!!!!こんなにも素晴らしい音楽がノベルゲーム界隈だけに留まるには余りに勿体ないので。「櫻ノ詩 ‐2023Mix-」最高だ…。

 では今回はこの辺で。また来週お逢いしましょう!

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