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『ゆびさきコネクション ミニFD Vol.1 & Vol.2』感想

 どうもです。

 今回は、HOOKSOFTより2022年2月25日に発売された『ゆびさきコネクション ミニFD Vol.1』と同年4月28日に発売された『ゆびさきコネクション ミニFD Vol.2』の感想になります。
 タイトル通り、昨年4月30日に発売された『ゆびさきコネクション』のFD(ファンディスク)ですね。好きな作品だったので、楽しみではありましたし、実際楽しめました。クリア後、noteに感想書くか迷ったんですが記念として軽く書き残しておくことにしました。本編の感想は昨年しっかり書いているので、もしまだ未読でしたら、是非読んで頂けると嬉しいです。

 では、Vol.1のヒロインから順番に感想書いていきます。こっからネタバレ全開なんで自己責任でお願いします。



1.桜坂悠月(さくらざか ゆづき)

 本編のエピローグでは、子供の月乃ちゃんが生まれていたので、てっきりその続きかと思っていたんですが違った…。それが正直ちょっとショックではあって。まぁ勝手に期待してた自分が悪いので、気を取り直して物語を読み進めました。エピローグまで飛んだ物語を読めると云う気持ちで(笑)
 物語はザックリ言ってしまえば、ブライダルモデルの仕事をキッカケに2人の意識が結婚に向いていく話。新郎役も悠真が担当する事になって何だか本当に結婚式みたいになっていくと。2人で準備を進めていく中で、悠月は採寸の為にプロポーションを整えていったり、ウェディングドレスの事を色々調べていたりして。憧れの想いを何度も覗けたのは嬉しい限りでした。
 この際、婚期が遅れると云う迷信や、素敵なドレスを着るのが仕事だなんて勿体無いとか、マイナス寄りの感情を抱いても、前向きに考えていく2人の姿は本編の物語を踏襲していて良かったと想います。本編では"共依存"と云う関係を素敵だと言い切った悠月がやはり印象的だったので。今回のブライダルモデルによる疑似結婚式は婚約式として、そして本当の結婚式では更に素敵なドレスを用意すると約束した悠真も良かったですね。
 悠月ちゃんはあの場でもキスを迫ってくるとか、相変わらずちょっとSっ気があると云うか、気概があるのが良いよなぁと改めて思わされました(笑)


2.秋月美琴(あきづき みこと)

 本編では入籍して結婚指輪も渡して、エピローグでは結婚式も挙げてウェディングドレス姿も見れたので一番満足した√でした。それもあって正直あと何を描くんだろうと不思議に思ってました。で、やっぱりこちらもエピローグの続きではなく、入籍から結婚式を挙げるまでの1年間の話で納得。
 秋月から水無瀬へと姓が変わった事による諸々の手続きだったり、結婚式を挙げる為の貯金や準備だったり。それから同棲してないけどどーする⁈となって物件探しまで。正直地味で何て事ないエピソードばかりだけど、2人にとっては大切な日常の一コマで一つ一つ丁寧に描いてくれたと思います。
 また、その辺りの面倒さや窮屈さを全く感じずに、寧ろ結婚した実感から幸せを心の底から感じている美琴さんは素敵だなと改めて。何の変哲もない些細な事から多幸感を得るのは、心の持ち方がどれだけ大切か教えてくれますね。日頃の感謝を忘れないとかもそうですが。目を覚ました時に寝顔を見れたらラッキー!とか1人で考えてる美琴さん可愛いすぎる。
 そんな美琴を見て、後悔させてはいけないと改めて意思を固め、これまで以上に仕事に力を入れていく悠真も描かれたのは◎でした。
 結局、この2人はどこまでも変わらなくて。子供が欲しいとか、未来の事を考えている"変化"には後から気づく。本編でも描かれたソレを再確認できた物語でした。付き合っても変わらない。なら、結婚しても変わらない。お互い好きな様にしてるから、ずっと幸せでずっと延長線。単純明快、シンプルな幸せを極めた"これでいいんよ、これで"を堪能させて頂きました。


3.双葉夏歩(ふたば なつほ)

 本編エピローグでは、悠真の会社に夏歩が入社してきたサプライズendでしたが、FDではなんとその続き。これは嬉しい。って事で、夏歩が入社してからの2人の物語が描かれました。
 やっぱり夏歩の教育担当に指名された悠真。社内では流石に節度を以て接していましたね。うっかり名前で呼んでしまいそうになる展開とかはベタかもですがやはり良かったです。慣れてるのに慣れない感じね。
 そんな生活を送る中で、夏歩の中では早く一人前になって、胸を張って悠真の隣を歩ける女性になりたいと目標を立て、確実にステップアップしていく。そんな物語でした。同棲したい気持ちはあるけど、その気持ちに相応しい自分にちゃんとなってみせると。入社してきたのもそうですが、行動力が凄く印象的な娘だったので、FDでも改めてこの娘は頼もしくて立派だなぁと想えて良かったです。「できる女として。プラス先輩の彼女として」なんて言われたら誰でも嬉しくなるし、自分も頑張ろうとなりますわ。財布の伏線を回収した、初任給でのプレゼントも良かったですね。ホントできる娘。
 でも、それで変わってしまったかと言えばそんな事はなく。寧ろ本編以上に甘えてくる感じは可愛いかったです。一緒に帰りたくて残業するのとか。先輩が隣にいてくれさえすれば良いと、最後までブレなかったなと。
 エンディングでは欲を言えば夏歩もウェディングドレス姿が見たかった。他の3人はあるし、抱き枕カバーイラストあるから余計に(笑) でもまぁ話のペース的に難しいのは解るし、台所に立つ夏歩のエプロン姿から結婚の先まで想像できる綺麗な終幕だったのでOKとします。


4.橘伊織(たちばな いおり)

 個人的には、本編ではもう一伸びして欲しくて若干の心残りがあった√。伊織さんの事は好きだったからこそ、FD楽しみにしていました。結論から言うと、最高でした。満点。見たかった物語と、伊織さんの綺麗すぎるウェディングドレス姿が見れてもう大満足です。
 メインはやはりプロポーズまでのエピソード。伊織さんにはいつも気に掛けて貰って、驚かされたり、喜ばされたり。だからこそ、悠真も伊織さんにもそんなプロポーズをしてあげたいと誓い、バレないよう指輪の準備を進めたり、カクテル作りの努力をしたりする姿が丁寧に描かれました。本編でも彼女に頼って貰える様な存在になろうと行動を起こしていたので、そんな努力する姿に再度焦点を当てて魅せたのは良かったと思います。
 すると、彼女は彼女で少し不安になっていって…「ただのノロケですね!!」と刹那ちゃんに言われる(笑) 不安は好きの裏返しだと。また、デートでの悠真からの言葉、「同じ場所でも、季節とかすこし違う要素を足すだけで全く違うものになる」だったり、マグカップの交換だったり、ほんの少し捻りを加えた表現が目立っていたのは良かったですね。先に出たワンドロップの、”たった一滴で変わる奥深さ”を掛けていたのも素敵。
 プロポーズ当日は伊織さんが涙を流す姿で、こちらも泣きそうになっちゃいました。ガチで。本当に良かった。葵時緒さんの演技が神。結婚式もまさかの刹那ちゃん登場と云う人前式で。最後の最後まで、大人なひと捻りを加えた特別さを味わえる物語だったなと思います。幸せのお裾分けを有難う。


5.さいごに

 まとめになります。

 ロープラ価格のFDと云う事で期待しすぎず、また好きな作品を味わえる!位の心持ちで望んだのもあって概ね楽しむ事ができました。2作に分けられていたのも終わってみれば納得できる?ものでした。
 Vol.1の悠月・美琴はエピローグまで補完的ストーリー。
 Vol.2の夏歩・伊織はエピローグのアフターストーリー。
満足度だけで云えば、伊織さんの物語が一番良かったですが、4人とも本編の重要なテーマをしっかり踏まえながら、幸せを沢山お裾分けしてくれました。また、幸せの代名詞と云いますか、分かり易い幸せの象徴として、ウェディングドレス姿まで魅せてくれた本作には感謝しかありません。FDまで含めて『ゆびさきコネクション』は完成だなと思います。また、改めてこの作品が好きだなと思えました。
 とゆーことで、ここまで読んでくださった方ありがとうございました。また、改めて制作に関わった皆さん、ありがとうございました。

 ではまた!



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