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『虚ノ少女』感想

 どうもです。

 今回は前回の記事で扱った『殻ノ少女』のシリーズ2作目、2013年2月8日にInnocent Greyより発売された『虚ノ少女』の感想になります。尚、購入したのは2020年8月28日に発売されたリメイク版になる『虚ノ少女《 FULL VOICE HD SIZE EDITION 》』です。


 PV(OPムービー)は2種類あって、上記に貼ったのは『月の虚』。あと『翡翠の美羽』もあるんですけど、こっちは流れるタイミングも相まって、強く印象に残ってます。曲だけでなく、映像も一変してここからが本番だぞ!感が凄かった。曲自体はどっちも好きなんですけど、このOP2つの芸術的完成度は今回も凄いなと思います。センスが素晴らしいです、ホント。惹かれる人はこれで十分惹かれるレベル。

 今作も『殻ノ少女』の感想と同じく、いくつかテーマを章立てて書いていきたいなと。得意な書き方だとキャラ毎とか√毎になるんですけど、このシリーズはそれだとちょっと書きづらいので。これを機に書き方増やしていきたい目論見もあります(笑) では、こっからネタバレ全開なんで自己責任でお願いします。



1.茅原雪子と茅原冬見について

 今作を全て終えて、書きたいなと思ったのはこの2人について。茅原雪子と茅原冬見(理子)。この2人がどういう人物だったか、印象とか好きなシーンとか感じた事とか書けたらなと思います。

 まず、雪子。彼女については、「本当の自分」を探している点では冬子と通ずるとこがあるんだけども、内面の考え方とかは透子に近かったなという印象です。自分の出生や、自分が何をしてきたのかもわからない。この状態は冬子と似ています。ただ、他人を自分の中に存在させる、「本当の自分」が自分の中ではなく、相手の中にあるものだと考える、っていうより"好き"や"憧れ"が歪んでその様な感情表現になってしまっている。これは透子と似ています。紫を取り込んだ「二人の紫END」なんか驚愕だったんだけれども、もしこれを全うに受け止めるのであれば、彼女の様な感情表現―想いの伝え方が存在してもおかしくはないのかな、と思ってしまう自分がいました。勿論、良い悪いは別として。
 たまに暴力でしか感情表現できない子いるじゃないですか、あと泣く事でしか感情表現ができない子とかも。アレに近いものなのかと思うと、雪子の”取り込む”っていうのは一つの感情表現としてわからなくはないんですよね。というのも、それ以外の"好き"や"憧れ"を示す感情表現を彼女は持ち合わせていないから。大切で大好きで一緒にいたい気持ちがあるからこそ、彼女がその表現に苦しんでいた部分もあるので、悲しい現実だなと改めて思わされます。
 ただ、その感情表現から解き放ってあげた存在が紫でした。あの説得シーンは今作屈指の名シーンだったなぁと思います。初回は泣きそうになりました…。あそこまで涙流して本気で本音を曝す姿って本当に好きで信頼してる人に対してしか魅せれないじゃないですか、だからそういう関係を二人はもう築けていたんだと想うと、あの救いの手は必然的であり、雪子もちゃんと自分を紫に魅せれていた証拠に他ならないと思います。本当に美しく力強かったです。

「…いつから私は、私を忘れてしまったのでしょう――」
「…私の前に居た雪子は、いつでも雪子でしたよ」



 続いて、冬見。彼女も雪子と同じく、自分を空っぽな存在だと影武者の時は感じていたと思います。というか、そう植え付けられる様な環境で育てられた。小夜からは愛情を注がれず影武者として、皐月からは鏡に映るもう1人の自分としてしか見られていない(この時点で皐月も可哀想だなっていうのも少しあります、きっと理子がいないと皐月は自分を保てていなかったから)。ただ理子はこっから「自分だけのもの」を探していく。「本当の自分」とはちょっと違う様な気もしますね。前者は独占欲で、後者は承認欲が近い気がする。独占欲の方が比較対象がいる分、なにくそ!負けるか!っていう感じの強い気持ちが働いているので、彼女は何度も決断を下してこれたんだと思います。それが一番わかるのは皐月から以下の言葉を向けられたシーンと、その後の初めて人を殺める事になった時のモノローグですね。

「私は……貴女になりたかった」
「貴女の強さが欲しかった」
「それなのに、どうして――貴女は私から全てを奪ってしまうの……?」

私はいつも貴女の影。
私のものは貴女のもの。
だから私は自分だけのものが欲しかった。

 なので、これらを踏まえると彼女が雪子を育てられたのはそこまで驚く事ではないというか、やはり自分の存在を示す事にもなる、子供―皐月(未散)をお腹に宿した時点で彼女はもうちゃんと変われていたんだと思います。玲人も言っていたけれど、母としての責任が芽生えた結果だと思います。本人は殺してしまうと思った、と言っていたけれど、白百合の園に預けなかったら違う未来もあったのかなぁとは考えてしまいましたね…(どっちが正解云々は置いといて)。
 あと、冬見が事情を玲人に告白するシーンでの、「母だと思った事は一度もありません。」という台詞。このトーンが凄い冷たくて憎しみを感じて凄い印象に残っています。小夜の愛情は理子ではなく理花に向けられたものなのか、それとも多少は理子に向けられたものもあったのではないか(小夜のモノローグから)定かではないのだけれど、やっぱり理子が愛情を感じていない以上は例え愛情が注がれていたとしても、注がれていないと同じなんだよなと。悲しいけどね。

 という事で、雪子と冬見について書いてみましたが、この2人は単体キャラとして見るとそこまで魅力的というか惹かれなかったのが正直な処です。ただ、紫を通しての雪子、真崎を通しての理子、と言いますか、彼女達の関係性を踏まえると好きにならずにはいられないキャラに仕上がっていたと思います。それだけの関係性を築けていた事もしっかり描写されていましたし。金平糖のシーン良かったなぁ…。過去になっても、別々の人生を歩む事になっても、忘れられない共通の想い出で繋がってるって素敵。



2.好きなエンディングについて

 今作はBADEND含め11個のエンディングパターンがありました。前回の記事同様、特に好きなエンディングについて2つほど書いていきます。""好きな""エンディングです…はい。

 一つ目は「NormalEND」これが一番好き。玲人の偏執を除き、今作だけで言えば完結していると言ってもいいエンディングですね。これは一つ目のテーマのとこでも少し触れてしまったのですが、紫×雪子(泣きの説得)と、理子×理人(金平糖の回想)の名シーンがあるのが一番の理由かな。そして、二組の関係に対して、決してハッピーエンドとは言えないけれど、これで良かったんだ…とも想える読後感は『殻ノ少女』にかなり近いもので、それも好きでした。このエンディング時点では悲しくも寂しくもなるけれど、希望ある明るい未来を想わせてくれる感じといいますか。雪子が戻ってきた時は、紫がいつもの笑顔で「おかえりなさい」って迎えてくれる未来が視えますもん。そういう事です。


 二つ目は「花恋END」。これは端的に言えば、『殻ノ少女』の「心爾END」に通ずる虚しさがあって好きです。あんまし経験がないので間違ってたらすみませんが、メリーバッドエンドってこういうのを言うのかなって思いました。花恋は兄の心を道連れに、幸せそうにも見える綺麗な顏で最期を迎えており、彼女にとってはハッピーエンドにも捉えられるので。好きな人を道連れにする感情は、どれだけ想像してみても、同じ立場になってみないと理解するのは無理なんですけど、そういうモノだからこそ惹かれるものがあります。
 心爾の時と同様で、彼女がやってきてしまった殺人等の行い自体に焦点を当てると絶対に赦されてはならないんだけども、その行いに至るまでに関与した要素(特に天子の因習と子を産めない事)全てを踏まえた時にどうしても責め切れなくなってしまう。ただの嫉妬心で…そんな事で片付けるには余りに可哀想だと思ってしまうと言いますか。理解に努めて、わからなくもないというとこまで考えを巡らしたり、人形集落で皆と楽しく暮らしている時を想い出したりすると、どうしてこうなってしまったんだ…他の路は無かったのかと想わざるを得ません。この手の感情に陥れるパターンを作るのホントに上手だなぁと思いましたね、謎の中毒性あって凄い好きです。


 因みに、「TrueEND」は泣けたし、Trueではあるんだけども、好きかと言われるとやっぱ少し違う…。余りにも悲しかったので…。望み薄ではあったけれども、もう一度元気な姿で逢えるんじゃないかと心のどこかで思っていたから余計にね。ただ冷静に作品として見ると、「ParanoiaEND」と、タイトルバック時のモノローグが救いの形であり、それらも含めて、泣きと同時に内側までしっかりと沁みてくる感じがあったので満足度は高い。喪失感を味わう時に嗚咽混じりで泣かせてくるパワーを持った作品なんて中々ないと思います。本当にモノローグはとても良かった…。追い泣きよ。

久しぶりだね。
ずっとあなたに逢いたかった――
また逢えなくなるのは寂しいけど
ずっとそばにいるから――
もう、私は寂しくないから……



3.短編小説「流し雛の邂逅」について

 今回購入した製品版に同梱の短編小説「流し雛の邂逅」についての感想とかを書いていきます。因みに何が書かれているか全く知らないし知りたくなかったので、上記の2章まではこれを読む前に書いたものです。なので、これから此処に書く感想との齟齬が出てくるかもしれませんが、敢えて両方残しておくことにしております。ご了承ください。

 60ページ程に渡る物語で、主な内容としては理子(後の茅原冬見)視点での、皐月を殺めてしまった時点から、未散との再会までを描いたものでした。理子が東京に出てきてからの出来事は凄く丁寧に描かれていて、同時に悩みや葛藤、喜び等、彼女の内面を追っかける事ができて良かったです。丁度、本編でぼやけていた所がハッキリした感じですね。

 中でも一番読んで良かったと思ったのは、冬見がどうして我が子を孤児院に預ける事にしたのか、その過程ですね。我が子を宿す事ができた事には喜んでいたし、産む事を躊躇わなかった事からもやっぱり、母としての自覚というか1人の少女としてしっかり変われていたんだなと。ただ、そんな彼女を襲っていたのは皐月を殺めてしまった時の夢。声とかもハッキリしてて、幾度も繰り返される、忘れたいくらいなのに実感を思い出させてくるって正しく悪夢だなと…。それで本当に我が子を殺しかけた事をキッカケに泣く泣く六識命に相談し、孤児院に預ける事に。もう自分では制御できないとこまで悪夢に襲われて、こうでもしないと我が子を守る事はできなかったっていう、悔しさとか、遣る瀬無さみたいなのが残っていたんだなと。愛情が強くあったからこそ、その分だけ別れは辛かっただろうなと思います。

 でも、そっから理子はちゃんと大人になっていくというか、手を借りながらではあるけれど、自分が我が子の為に何ができるかとちゃんと考え、行動に移していく所は本当に改めて強い人だと思いました。勿論、その決意を固めるキッカケになってくれた"彼女"は、恐らく中原美砂。まさかここで出逢っているとはね…。愛する我が子の為の別れという路を選んだ境遇を重ねられたのは大きかったはず。ちゃんと涙する機会をここで得て、気持ちを整理して、赦しだけでなく励ましを貰えて良かったなと思います。

 あとは、雪子との出逢い。ここからも凄い良かったです。元々、我が子に"皐月"を名付けた時から理子には贖罪の念が強くあって、雪子を引き取るかどうかの時も、雪子に自分を重ね、助けを求めていると感覚的に解ってしまい放っておけなくなってしまった所。雪子の性格の変わり様が人格矯正と似ている事から疑いたくはないけど、薄っすら気付いていた所。この辺を踏まえると、「あの日の思い出END」の結末なんかはより胸に来るものがあります。雪子には自分ができなかった当たり前の生活をして欲しいという想いも沢山描かれており、その愛情を確かに感じる事ができたので余計に泣けてもくるし、雪子の罪を赦し自分が背負おうとした冬見の選択は確かにわからなくもないなと思います。

 最後の未散との再会シーンは、やっぱ子供って自然とお母さんって感じ取って解るものなんだなぁと。本編中の真崎と未散とのやり取りの時も思ったけど、未散は何かしら感じ取っていたんだろうなと思います、親と子の間にしか存在しない"何か"を。やはり親子モノはいいですね、沁みる。



4.ドラマCD「天に結ぶ夢」について(9/12追記)

 作品クリアから2週間程経ってしまったんですが、「虚ノ少女-天に結ぶ夢-」というオリジナルドラマCDを購入し、聴き終えたので感想をこの記事に追記しておきます。Disc1の方ですね。因みにDisc2は「プルガトリオの羊」を雪子が朗読してくれます。あらすじは以下の通り。

『天恵会教主殺人事件』において被疑者として身柄を確保された茅原雪子。
 彼女は憧れや尊敬を抱いた人物を殺し、その人格を乗っ取るということを繰り返していた。
 過去に事故として処理された、跨線橋からの転落死。
 死亡した女学生――白山美恵を雪子は殺したと自供する。
 事件の再捜査の為、警視庁の八木沼了一警視は探偵助手の真崎智之を呼びつける――

 内容としては、真崎と秋五、紫の3人が転落事故の真相について捜査するパート(6つ)と、転落事故が起きるまでの白山美恵との日常を雪子視点で描いたパート(7つ)が交互に収録されてます。合計で58分06秒。
 かなり新情報も多く、物語としても感動できるラストで雪子好きには堪らないんじゃないかと思います。少し泣きそうになったし、『虚ノ少女』クリアした人は聴くべきな気がします。そのくらいには良かった。


 では、早速感想を書いていきます(ネタバレありです!)

 まず、1章のとこでも触れましたが、茅原雪子の言う"取り込む"について。これは彼女の感情表現でもありながら、元を辿れば白山美恵のものだった事が解りました。美恵の人物像は、『虚ノ少女』で初めて出逢った雪子の印象そのままで、逆にこの頃の雪子はとても友好的で快活な子でした。素直にびっくりしましたね。確かに真逆の性格でありながら共通の趣味もあって、美恵からすれば憧れてもおかしくなく、好きにもなる子だったんだなと。
 一つになる事を望み心中を図った美恵と取っ組み合いになり、跨線橋から美恵は転落。この時「そんなつもりはないわ」が美恵への最後の言葉になってしまったのが雪子にとって悔やんでも悔やみ切れない、大きな罪悪感を生んでしまったんだと思います。だから、美恵が自分自身に抱いてくれた憧れという想いすらも取り込み美恵として生きる事を決意。でも、これは彼女を取り込んだと云うよりは、彼女の事を想ってそうする選択を取った事が解って、やっぱりこーゆー処が雪子自身が持つ優しさなんだろうなと思います(勿論、余りに不器用で歪んではいるのだけれど)。雪子が知っている限りの美恵を全力で演じ生き続けた結果、自分―茅原雪子を段々見失っていく。記憶も本当は雪子のものしかないのに、美恵のものだと錯覚しあやふやになっていく。ただ、それでも本当の雪子はちゃんと生き続けていたし、そうなってしまっている状態自体も雪子本人のモノに変わりないと紫ちゃんはあの時、言ってくれました。
 また、このドラマCDのラストでも夢の中で雪子は美恵と再会する事ができました。彼女―美恵からも「今の貴女が茅原雪子よ、私が憧れたとても素敵な私だけの雪子」と言葉を掛けてくれます。これを雪子の妄想だと言う人はいないでしょう。取り込む能力などではなく、夢で出逢えるくらい他人の事を想う事ができる。それが茅原雪子と云う人物だとこの物語を以って確信する事ができました。素敵な女性になってな…。

 捜査に当たって、秋五と真崎はこれが初対面と云う事でやり取りは新鮮でした。それで秋五って見た目よりしっかりしてるんよなと改めて。まぁ玲人が真崎を揶揄ってるのもあるのだけれど(笑) 途中、紫も一緒になるんですけど、ここで既に入院中の雪子と対面してて驚いたのと同時に安心しました。あんな事があったのでね、2人とも話がしたくて仕方なかったでしょうから。捜査中もずっと雪子の事を信頼して気に掛ける紫ちゃんが素敵でした。そんなはずはない。と胸を張って言えるのって凄いと思います、ホントに。それだけで2人の間に築かれた関係の強度が窺えます。

 という事で感想は以上になります。後日談として新規情報だけでなく物語として着地も綺麗で本当に買って良かったです。お馴染みのBGMやED「ソレノイド」も聴けましたし。何より、雪子の事がより好きになりました。



5.さいごに

 まとめになります。

 シリーズ2作目としても、この作品単体としてもかなり完成度高く、文句なしの作品でした。2周してるのもあるかもだけど、ボリュームとしても結構あって、やりごたえは十分でした。
 特に過去編は長くて、お蔭で登場人物も物凄い数になってて、プレイ中はこれ本当に全部繋がってくるんか⁈と疑いましたが、これまたしっかり繋げてきて…もう凄いです。こうなると物語構造上、かなり複雑になってると思うんですけど、玲人以外の視点も取り入れたり、核心を得た後の2周目で気付きを増やしたりと、ノベルゲームとしての持ち味を存分に活かしつつ、物語全体の解像度が自然と上がってくる様に作られていて感心しました。
 共通項となる人物や、出来事、関係が絶対にどこかにあるはず!みたいな視点で物語の進めていくのはやっぱりどこか探偵視点と言いますか。もうその時点でプレイヤーを嵌めているからこそ、できる構造でもあると思います。推理ゲーム要素を楽しさで終わらせず、物語に厚みを持たせる為の一ギミックとして機能させているっていうのは2作目で改めて強く感じました。お蔭で新キャラが出てくる度にまず疑う癖が付きましたもん(笑) キャラを気にする様になるから、キャラをしっかり作らなきゃならない。それもあってか必然的にこのシリーズに出てくるキャラは皆キャラ立ちが良くって、だから自然と物語は成立し、感動が呼び起こされるんだと思います。舞台設定もしっかりしてる印象ですし、このシリーズ土台がとんでもなく頑丈で強いなと、個の2作目で思いました。

 キャラは新規だと冬史さんがむっちゃ好きになりました。強くてカッコいい女性、好きなんですよね。過去が全然わからんので(『カルタグラ』でわかる?)、その辺ミステリアスなのも惹かれました。後は、魚住が全く出てこなかった分、八木沼の登場が増えて彼とのやり取りは面白かったです。冬史と八木沼のツーショットCGが今作で一番気に入っています。
 殻の時から好きだった夏目さんは、怒ったシーンが新鮮で印象に残っています。彼女も相変わらずいいキャラです。そして、紫ちゃんはいつもありがとう。とだけ。1章にも書いたのでね。
 あと、六識命はまた登場するんだろうなぁ…何かあると必ず関わっていると言っても過言ではないですねもう。取り調べ室での緊張感は音楽も相まって結構好きでした。

 イラストはかなりレベルアップしたなぁという印象です。引き込まれる様な構図が増えたのと、表情のバリエーションというか奥深さみたいなのが強くなった印象です。枚数もかなりあるし、とても良かった。ただ、グロい部分がモロに見える様になったのは堪えれたけどキツイですね…"付いて来られる奴だけ付いて来い感"も増した気がします(笑)
 音楽も相変わらず最高でした。特にお気に入りの曲は、砂月の会話時に流れてバケモンじみた緊張感を演出してきた「鏡」、取り調べ室や推理パート時に流れて引き込んでくれたカッコいい「ReasoningⅡ」と、2周目OPで鳥肌が立った「翡翠の美羽」ですかね。クリア後もよく聴いています。

 とゆーことで、感想は以上になります。ここまで読んでくださった方ありがとうございます。そして、改めて制作に関わった皆さん、本当にありがとうございました。とても悲しかったですが、まだ終わらない物語に期待?するしかないです。最後まで見届けたい気持ちがより一層強くなりました。それではラスト『天ノ少女』もまたクリアしたら感想書きたいと思います。

 ではまた!



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