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もっとオタクになりたい

先日、私が大好きな雑誌であるQuick Japanの別冊、『芸人雑誌』を買った。Quick Japanも芸人雑誌も読みごたえが尋常じゃない。コアな仕掛けや、あれもこれも読みたくなるような企画ばかりである。現在はネット社会でウェブ記事が発展し、紙媒体が衰退していくのではと言われているが、どうか太田出版さんだけは生き残ってもらいたい。ページの隅の方に書いてある一口メモや、ニューヨークの芸人人生すごろく、有吉の壁のブレイク芸人選手権の早見表。紙媒体ならではの良さがすべて詰まっていて、お笑いファンの心をギュッと掴んで離さない。

そして今回の芸人雑誌で一番度肝を抜かれたのは、プレゼント応募企画である。ハガキに感想を書いて送ったり、簡単なクイズに答えて送ったりするあれである。しかし、芸人雑誌はこんなありふれたことはしない。先ほどの例でいえばクイズ形式に当てはまるのだが、そのクイズの難易度が”ガチ”なのだ。

詳しく説明しよう。雑誌の終盤にいきなり現れる「試験問題」という無機質な文字。これが奴の正体だ。そのページだけ大学入試の試験問題のような仕様になっていて異様な雰囲気を纏っている。注意事項まで書かれており、非常にリアルだ。問題は大問二つ。最初の問題はM-1グランプリファイナリストが漫才の最終部で使ったセリフとそのコンビ名が羅列されており、それを正しく組み合わせる。しかし、セリフの方には一つだけ対応しないものがあり、そのコンビ名を答えよというものだ。

ガチの試験問題に興奮した私はすぐにペンを握った。プレゼントハガキなんて面倒くさいし今まで一度も送ったことがなかったが、絶対に送ってやろうと決めた。試験問題とにらめっこをして数分後。半分ほど組み合わせたものの、残りの答えが全く分からなかった。私がリアルタイムで見ていた2016年~2020年のセリフしか自信がなかったのだ。自分の無知さに愕然とした。私はお笑い好きを公言しているものの、こんな問題も解けない。もっと突き詰めていかなければだめだ。私はまだまだ浅瀬にいた。自分はただテレビやラジオ、賞レースを見て気が済むまで笑っているだけだ。もちろん、それは悪いことではないが。もっとオタクになりたい。そう思った。

ちなみに大問2はさらば青春の光のコントの一部が英語で記載されており、そのセリフの並べ替えや指示語問題という生粋の英語の試験だった。

とりあえず、Amazon PrimeでM-1グランプリを一から見ようと思います。


おまけ

今更、本当に今更「霜降り明星のオールナイトニッポン」にハマっています。バイト中に一生懸命ネタメールを考えています。ピリオドチャンピオンのコーナーが大好きです。ジングルもいいんだよなあ。



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