彷徨う黄昏

事件に巻き込まれたマーロウ
何時だって悲劇は
前触れを知らせない
刑務所から出て来た
未来を探す大男は
過去を殺しに街を徘徊する
幾つもの人を殺め
愛しき人まで辿り着いた
大男を待って居たのは
今を生きる女が放った
銃弾だけだった
永遠を掴んだ大男の體と
踏み込んだ警官達を跡目に
狂った風に背中を押され
彷徨う黄昏の中
マーロウはただ立ち竦んだ








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