アンソニー

静かな午後に
ピアノを弾くアンソニー
穏やかな日々が
続くと信じていた
何も言えない儘
異国で戦うアンソニー
照明弾で照らされた
街の片隅に
銃を撃ち捲る
怒号と悲鳴を
全て掻き消しても
皆何かに取り付かれ
廃墟と化した街を
幽霊の様に突き進む
考える事を止め
殺戮の機械へ
その姿を変貌させて


読んで頂き感謝致します サポートして頂いても書く事しか出来ませんが 宜しくお願いします