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差羽ナガレ
2019年8月31日 13:07
偽物のオべーションをかき鳴らすパンクスノイズを拾うピエゾが安いアンプを震わせる命の替えを見つけたら今直ぐにでも死ねば良いラブソングばかり書く馬鹿に為る位ならそんな歌を叫びまくって夜の帳は下りてゆく
2019年8月30日 19:49
言いたい事を押し殺し黙って耐えれば巧く行くきっとその筈さ貴方の様に為りたくないだから今日も仮面を被り直して人波に沈んでいくのさ誰にも気づかれない様に
2019年8月29日 18:02
どれだけ声を上げても届かないこの世界で人は人にしか為れないと分かっては居るけど時に全てを壊したくなる圧倒的な力の前でひれ伏すしかない現実が僕を狂わせるのなら其れもまたサガなんだろうどうしようも無い程に
2019年8月27日 05:56
楽園の果てに閉じ込められた天使達はサッドソングを歌う皆で声を震わせながら落ちて逝く者こそ美しいそう話す悪魔は笛を吹き純白の天使を箱庭へ誘う不協和音の嵐の中で悪魔と天使は一つに戻り何者でもない何かへと変貌して空を纏った天と地を覆い隠す為に
2019年8月26日 05:06
退屈な映画のエンドロールを虚ろに眺めている引き籠り揺籃の宇宙から抜け出せず何時の間にか老いてしまった借りた命を返す時が来てしがみ付こうともがこうがさらばえた躯に力は入らず容赦無く引き剥がされる誰もがニ度と帰れない天使にさえ為れた日々には
2019年8月25日 16:51
何処からか仕入れた秘密を貴方は話す触れてはいけない事に気付かない貴方を僕は哀れだと思いパンケーキを焼いたメープルシロップに浸し貴方は喜んで居る明日が来ない現実を考える事も出来ないで
2019年8月24日 18:50
さらさらと貴方は夢を語るけどそれが毒に為ると貴方は気付かずに今日も絵描き続ける破れて燃え尽きるまで
2019年8月23日 17:27
西瓜の鉄馬に乗って異国の貴方を迎えに行こう大丈夫さ硝子の靴も魔法も消えたりはしないから無事に辿り着いたならば冷やした西瓜を共に食べようきつめに塩を振って過ぎ去る夏に手を振りながらさ
2019年8月22日 17:16
有り余る富を抱いて天国へ向かう道化神の国は特別な通貨しか使えないとは知らずに全てを従わす心算で審判の門へと向かった富が有り余るならばそれは価値を持たないと気付けない儘に彼は地獄へ落ちてしまうだろう煉獄の炎に包まれて
2019年8月21日 16:20
彼女はハンドベルを鳴らすとても楽しそうな表情で僕の事も自分の名前も忘れ何時も見えない何かを眺めてるそれは僕には延々と続く生まれ落ちた罪の様で時に彼女から目を伏せる余りにも辛くて仕方ないから彼女はハンドベルを鳴らす月で遊ぶ兎に届くその日まで
2019年8月20日 16:15
月灯りを頼りに悪魔はピアノを弾く天使だった頃を思い出そうとして夢幻を生きる者は過去を失くし続けるそれは罪か代償か永遠に出ない答えを胸に小夜曲は夜へ消えた
2019年8月18日 15:43
愚かな者は札束を巡り弱き者は生贄を探す同じ色だとは気付けずに作られた命を削る意思無き鉄槌が下されその全てを打ち砕かれても狂乱に舞う宴は続く
2019年8月17日 02:05
演出した幸せを見せ付けるのには札束と宝石に剥がれない笑顔が必要だ皆に眺めて貰えばきっと同情してくれるぜ誰もが他人の不幸を待ち切れずに奪い合うそうだろうオッペンハイマー等価を望むなら対価をくれてやるさあその手を伸ばせ世界を破壊する為に
2019年8月16日 00:34
単管パイプで作ったマフラーがけたたましい不協和音を奏でてDT200Rで駆け抜けた仄かな夜公道を支配する事は出来ても使役される事に変わりは無い匿名で居られる時は過ぎてその躯を聴衆に晒される刹那何を思い出すのだろうかときめく事を忘れたこの国で