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1999/06/27

久しぶりの夜の電車。
なんで今日に限ってなんだろう。
あと20分くらいで、、、
祝ってくれるかなと思っていた彼は熱で家で項垂れてる。
仕方ないと言えば仕方ないけれど、熱を出しても年に2回くらいだろうに、なんで今日なのか。

全てが嫌になるくらいには疲れたし、誕生日だろうがなんだろうが、溜まった洗濯物は洗わなければいけないし、放置されたままであろう鍋は洗わなければならない。

私は私の為に生きるのが苦手。

半袖でも丁度いいような気温が続いて、私の誕生日が来るということは、今年も、もう半年が終わってしまうってこと。
梅雨のはずなのに、去年も今年も異様に雨が少なくて、何だか。
誕生月は私より先に、どうやら死んだらしい。
自分の為に生きるのが苦手だと言ったけれど、人にはお金を使えるのに、自分で欲しいと思った数千円のものが買えないとか、何かをねだられたら自分が我慢しているものがあるのに相手にねだられたものを与えてしまうとか。
きっとだから余計な若溜りが消えないんだろうな。
溜息ばかりなのに、1年に1度の日へのカウントダウンはつ続く。

私がもう少し上手くやれたなら、なんて。
思うけど、もう少し上手く生きていけたなら。
そのもう少しは6年経っても消えなかった。
24年も掛かって気付いた。
私は特別では無いけれど、普通の人よりも自分を大切にしていないのかもしれないと。
人に与えられるのはあまり好まないと言っていても、それでも自分がそうしたいから、と、何かを自分に与えてくれる誰かをずっと求めてる気がする。
本当は、何があっても後ろにいるから、大丈夫。
そう言ってもらいたいよ、私だって。
でも、いつだって言うのは私で、伝えた相手はどうだろう。
あまり、尊重されてると思えないまま、刻刻と時間が過ぎる。
苦手だ。この感じ。
早く帰って寝てしまいたい。

去年見た萎れた紫陽花。
今年はそれすら恐らく見られない。
1人でも見に行ってしまいたい。
好きなことして、好きなものを食べて、会おうと言ってくれている友達に会って……

そんなことをするお金も手元にないのだから惨めで。
だから、私はあの青く澄んだ紫陽花の色に沈んでいく。
明日はいっそ、雨でも降ってしまえ。

少なくともここ10年くらい、私の誕生日に雨が降ったことはなかった気がするけれど。

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