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第九話 バルサの学術機関「迎撃」

Barca Innovation Hub(BIHUB)

うちの大学(Johan Cruyff Institute)のバルサ提携コースもこの学術機関の活動の一環ですが、他にも様々なコースがあります。特徴をサッとあげると;​

・現地の学校に通う形式とオンライン形式の2形態がある
・医療分野と科学技術分野のシンポジウムがある
・言語は英語 or スペイン語、比較的英語のコースも多い

【コース例】
<トレーニング系>
コーチング・戦術、チーム形成、スポーツ心理学など
<医療系>
スポーツ医療・理学療法、栄養学、神経科学に基づくトレーニング向上など
<クラブ経営系>
スポーツマーケティング・スポンサーシップ、スポーツビジネス、
スポーツ法学、施設運営など

【受講料/期間】
授業料:€200〜€26,500
期間:1ヶ月〜2年
※ その他入学金や登録料かかるコースもあり

今回のプロジェクト

なんでこんな宣伝じみたことするのかというと、今回の課題が絡むからです。このnote見ている方がいらっしゃれば、ヒントや手助けが欲しいからです(基本自分のためしか考えてません笑)。今回の課題はこのBIHUBが主催する2つのイベントの2020年度収支改善するプランを考えよ、です。

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<2019年 損益計算書>スクリーンショット 2020-01-28 14.09.33

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・収入源はチケット販売とスポンサー収入のみ
・€336,495の赤字
・Tech Weekのスポンサー収入「0」
・チケット販売経路は専用HPのみ

<会場>
Auditorium 1899

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・カンプノウ敷地内
・400人収容

<来場客>

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・2,166人が事前予約or招待されたけど実際来たのは1,066人
・495人が支払いしたけど実際来たのは361人
・招待客が来場客の66%を占める(支払いなし
・来場客の出身内訳:欧州-90%、US-4%、中南米-3.5%、アジア-1.8%

<変更点・参加費>

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・2020年からScience WeekのPerformance Conferenceが追加
 → 2019年は3日間のみの開催
・チケットは事前予約すると単日参加だと20%オフ、全日参加だと30%オフ

<その他条件>

・バルサブランドの向上・流布が最重要
・バルサのスポンサーとの関係を考慮しなければならない
・収支をトントンにすることが目的

所感

うちの大学やこういうイベントの存在ですが、まず、知られていないことが大きいと思っています。自分のプロジェクトチームの方向性としてアジアのマーケットに進出すると収入も認知も向上できると考えています。しかしバルサブランドを盾に奢っている印象が否めません。入学前、スポーツビジネスのMBA検索している時にもLiverpool大学やFIFAマスターに比べメディアやネット上の露出が少ないと感じました。特に日本においては実例がないことが考えられます(うちの大学は自分が歴代でも唯一の日本人らしい)。さらに英語でできるコースが多いにもかかわらず、スペイン=スペイン語の短絡的な考えも邪魔していると思います。そもそも英語ができない・抵抗ある人も多いか…自分が9月に参加したWorld Football SummitはHPやアプリの充実度、SNSの活用、参加者のネットワーク構築ツール等、本当に充実していました。良ければ以下を参照ください。

3月頭の授業に発表、プロジェクトに取り掛かって10日程ということもありまだチームとしても内容まとまってません。完成したらどこかでご報告します。これから楽天、コナミ、ヴィッセル神戸、日建建設などバルサと関係のある日系企業やクラブの方とコンタクトを取り実際に自分たちのプロジェクトが実行できるかどうか検証するのが自分の役割です。多国籍なメンバーがいるチームプロジェクトでは人任せにするのでなく、ある程度主導権も握りつつ、わからないことは聞いて、自分の仕事を理解させ、しっかりコミュニケーションをとるに限ります。

この年末年始でジローナ 、ミラノ、リバプール、マンチェスター、フランクフルトに訪問しました。長引く風邪に苦しみながら、イングランド・ドイツの寒さにめげそうになりましたがなんとか回復して来ました。欧州は移動しやすいしフットボールがどの国も熱い。そしてこれから2週間ほど日本に一時帰国します。その間、このプロジェクト、レポート×3(1つは提出済み)、インフルエンザ・コロナウィルスの危険、ほぼ毎日の飲み会がありますが、うまいもん食って迎え撃ってやろうと思います。それでは今回はこのへんで、Adéu!




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