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第二十一話 スポンサーシップとはなんぞや? 「決着」

先週から今週にかけて中断していた、うちの大学の講師がやっているスポーツ・スポンサーシップコース(オンライン)を再開し、終わらせました。そのため、スポンサーシップ 関連の記事やニュースで情報収集。現在の大学でも学び、また昨年3月から受講していた大学のオンラインコースでも勉強していましたが、改めて。提出した課題を他の受講生が評価しない限り終了証明書が発行されないため、現在「待て」をくらっています。

コース内容

スポンサーシップの基本的な考え方を、スポーツに特化した具体例などを動画・添付資料を活用して学ぶことができ、フォーラムで議論もできるようになっています。集中してやれば3日あれば終わらせられると思います(自分は再開後、3/5を3日で残りを2日で完遂:5つのモジュールで5週かけて終わらすようになっている)。コロナ禍でオンライン授業にスポットが当たり、実際に活用する人も増えているようですが、昔からオンライン英会話受講したり、講師時代オンライン授業したり、うちの大学のおかげで1年以上オンライン受講しているので気づけば何の違和感もなく、慣れていました笑

さて、提出課題は「Cruyff Foundationのためのスポンサーシップ・アクティベーションプランを計画しなさい」です。

Cruyff Foundationはクライフが創設した財団で、世界中の子供達、特に障害を持っている子供たちがスポーツを通し心身ともに豊かになることを目的としています。

以前書いたこの記事でもう少し詳しく書いているので良ければ。

スポンサー企業を自分で選定し、自分は「楽天」をチョイス。バルサのメインスポンサーも務めており、クライフの名の下活動しているこの財団にふさわしいのかな?など色々疑問はありましたが、その点詳しい方いれば教えてください。提案した内容はざっくりとこんな感じ;

日本で6vs6のワンデイ大会を開催
→ 日本唯一のクライフコート(本田圭佑コート in 石川県)で試しのプロモーションとして実施。毎年ある世界大会の参加国がスペイン、オランダ、イギリスのみなので活動範囲を広げるきっかけになる。

・14 APPLAUSES TO YOUR PARENTS
→ 本来は子供達の財団ですが今回はその親に着目。子供たちが5分以内のムービーを撮り、公式ページを通し投稿(対象は10〜12才→6vs6トーナメントの対象年齢と同じ)。動画の内容は「14つの親の好き・すごい所」。世界中の候補者からから14人選び、スペインでの決勝大会に招待・表彰。

※ クライフの背番号である「14」という数字にちなんで理念が掲げられ、様々なイベント・活動が行われています。

日本のトーナメントから決勝大会までを1つのアクティベーション として実施し、Cruyff Foundationにとってはヨーロッパ外での活動を増やすきっかけに、楽天にとってはブランドバリューを高めるきっかけになるんじゃねぇかい?ってことを書きました。

半年ほどのプロジェクトになると考えたので、予算はけっこうかかりそう。親を思って作った動画に優劣をつけるのは倫理的にどうかな…なんて思ったり。でも、毎年CNNで、人のために素晴らしい活動をするヒーロたちに対して、最優秀者を選び賞金送って表彰してるし良いかなと笑

スポンサーシップとは?

そもそもスポンサーシップって何やねん?企業がスポーツチームなどにお金を払い、その見返りにその企業の商品を使ってもらい・メディアに露出するってことだろうと考えていました。

スポンサーシップとは、企業などがスポーツや文化事業、芸術イベントなどに金銭的な援助をしたり、物や人を出して支援する事です。企業はその見返りとして、CMを放送したり、競技場や選手のユニフォームなどに企業名を載せたりすることができます。

一般的に「見返りがあること」を言いますので、例えば個人が寄付だけするような場合はこれにはあたらないと考えられます。<aibeacon>

「見返りがあること」がポイントです。金払うだけで満足じゃ、みたいな貴族のお遊びでも、心優しい人の慈善活動でもない。あくまでもビジネス。もう1つ重要な点は"Exclusivity(独占権)"です。スポンサー企業のみがそのスポーツチームのブランドを利用できることが大切です。例えばバルサはEstrellaというビールの企業とスポンサー契約を結んでいます。でも例えば、カンプノウで他のビールメーカのビールを飲めたらどうでしょう?Estrellaはバルサというブランドを利用し、そのファンに訴求し、自社のブランド価値も高めようとしています。これが無下にされるわけです。

さらに、メッシなど一部有名プレーヤに関して複雑な問題があります。「ブーツコントラクト」。これは選手個人とスパイクメーカの間で酌み交わされる契約です。なぜか?バルサはナイキとプロダクト契約をしていますが、メッシはシューズに関してアディダスと契約しています。少し前(2015年の記事)ですが、アディダスが行った調査によれば70%の人がメッシ=ナイキというイメージを持っているんです。せっかくメッシと契約しているのにそのブランド価値を享受できていないとなれば、そりゃアディダスにとっては我慢なりません。そのためアディダスはバルサと契約を結ぶのに躍起になり、同様のことが他のスポーツブランド、クラブ間で怒っています。スパイクにおいて特殊な契約が存在するほど、フットボールにおいてやはりシューズは特別な存在なんですね。

アクティベーション 

アクティベーションとは「お金を払う見返りに、その対象のブランド価値を利用し自社の利益になる活動を行うこと」を意味します。バルサユニフォームの胸に刻まれるRAKUTENの文字はわかりやすい例ですね。

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アクティベーション の種類は主に4つあります;

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① BRAND:メディア・広告を通し露出頻度を高める
② BUSINESS:ブランドを利用した商品の開発
③ INTERNAL:社内での活動(例:バルサ選手が楽天本社訪問など)
④ EXTERNAL(ファン):ファン向けイベント・SNS活用など

③に関して、アクティベーション の一環という概念がなかったので新鮮でした。社員のモチベーションを高めたり、仕事効率を高めるのもアクティベーションなんですね。

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アクティベーションの種類はPR、Social Mediaなど露出戦法が高い割合を示しますが、社内活動も86%と割合高め。7年前の調査なので、今はSocial Mediaの割合はさらに高まっていそう。

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アクティベーション予算とスポンサー金額の割合ですが、52%の事例で1:1、つまり支払うお金全てがアクティベーションに使われているということ。スポンサー料がアクティベーションに使われていないケース(0:1)も22%、これはどんなケースなんやろか?誰か教えてください。

スポンサーシップ・アクティベーション担当者の88%が同額、もしくはそれ以上のアクティベーション予算を求めているようです。

ざっくりスポンサーシップ について書きましたが、こればかりは実際に中に入って働かないとイメージが湧かない。簡単にまとめましたが、素人なので間違っている点や、説明不足の点があれば是非ご指摘ください!

今週のあとがき

チームプロジェクトに関し一通りアイデアは出揃ったので後は内容をまとめて、チームでレポート・プレゼンの準備をするのみ。期限切れになることないよう動きたいのですが、インド人トリオの反応が鈍い…笑。Financial Partの予測をまとめるのですが、早く取り掛かりたい。教授やチームメイトに期限と提出すべきものを再確認し促していますが遠隔だとやはり難しい。自分のすべきことを明確にしようとしていますが、役割分担が決まらない…。インド人たちがやりたいことがあるみたい。早く決着をつけます笑

その他、またAIの勉強を再開しました。エンジニアには興味ないですが(なれない笑)、システムを管理したり、簡単なAIを作成するスキルは今後誰にでも必要になってくると思います。自分がやれることを増やすためにも、そしてなにより読んでいて楽しいのでこの分野はもう少し掘っていきたいですね。読み終わったら簡単なAI作りにチャレンジしてみます。

関西でも緊急事態宣言が解除され、少しずつコロナパンデミックも収束しつつあります。大学卒業も控え、就職も未定で未来が全く読めない現在、新しいことをしているワクワクともちろん一抹の不安もあります(もっと心配しろよ)。1ヶ月後はどうなっているか全くの不明ですが、引き続きヘルシーに精進する次第であります。規則正しい生活のおかげで、体脂肪率も一桁台に返り咲きつつあります。ビバ健康、それではAdéu!

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