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#2-6 EURO2021に初出場 "北"マケドニア

久しぶりにフットボールネタ書きます笑!昨日(11/12)コロナの影響で開催が2021年に延期されたEURO2020の出場国が全て出揃いました。

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                                                                                                       <引用:Marca>
EURO2020に合わせて昨年スペイン留学を決行したってこともあり、コロナで延期されたものの開催に向けてことが進んでいるので嬉しい限りです。

死の組グループFが注目されていますが、スペインのグループEも強豪揃い個人的にはグループDが一番熱い。2002年以降応援し続けている我がイングランドはまたしても因縁のクロアチアと対戦。さらにはスコットランドとのイギリス対決。ネドヴェド、ロシツキーなど黄金時代には好きな選手も多く、ウイイレでお世話になっていたチェコ代表が揃っています。

ロシアW杯以降ヨーロッパは親善試合がUEFA Nations Leagueとなり、その18-19シーズンはEURO2020の組み合わせや出場権にも影響するため、選手たちにとって日程的にも身体的にもかなりハードな感じになっておりました(規程詳細は複雑なのでwiki参照して下さい)。

その他、EURO2020が今までと大きく違うところは、12の国・地域での分散開催となり、開催国・地域が本大会に自動的に出場可能とはならないこと

<グループ別開催地>
A:ローマ&バクー(アゼルバイジャン)
B:サンクトペテルブルク(ロシア)&コペンハーゲン(デンマーク)
C:アムステルダム&ブカレスト(ルーマニア)
D:ロンドン&グラスゴー
E:ビルバオ &ダブリン
F:ミュンヘン&ブダペスト(ハンガリー)

2020年6月以降各国リーグが無観客で再開し、CLはベスト8以降リスボンでの集中開催ではあったものの無事完結。有観客試合の目処はまだ立っていないが今シーズンのCLはホーム&アウェイで行われていることを考慮すると、予定通り分散開催で実施されると考えています。

北マケドニアってなんぞ?

ユーロの醍醐味はW杯にはたまに出場を漏らす強豪国がほぼ漏れなく出場しハイレベルな対戦カードが多く観れること。そして、2004年のラトビア、2016年のアルバニア、アイスランド、北アイルランドといった「小国」と言われる国の出場です。

今回はフィンランドと北マケドニアが初出場なんですが、マケドニアではなく「北」マケドニアになっていたので??となり、この記事を書くことに決めました。

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                                                                                               <参照:KeyNoters

【概要】
人口:210万人(札幌<マケドニア<名古屋)
面積:25,713km2(九州の約3分の2)
首都:スコピエ
言語:マケドニア語,アルバニア語
宗教:キリスト教(マケドニア正教)7割,イスラム教3割
政体:共和制
産業:農業(たばこ,ワイン,とうもろこし,米), 繊維, 鉱業(鉄等)
GDP:127億USD  
*日本 → 4.971兆USD 人口:1.265億人 = 日本の1/391の経済規模
FIFAランク:65位 (64-モンテネグロ、66-ブルガリア、67-サウジ) 11/13付

マケドニアといえば世界史の古代ギリシャ時代けっこう名前を耳にし、戦争無敗の最強の王アレクサンドロス大王ぐらいしか知りまへんでした。

アジアで強豪と言われるサウジより上位に位置し、モンテネグロやブルガリアと同等と考えるとけっこう強いんですね。日本の約400分の1の経済規模、人口も1/60にもかかわらず「国」として成立しているのが興味深い。

なぜ国名が変わった?

皆さんもご存知の通り、バルカン半島が位置する東南ヨーロッパは多様な民族が共存し、昔から紛争が絶えません。フットボール好きなら旧ユーゴスラビアの名前でピンとくる方も多いと思います。東欧のブラジルと呼ばれ、ストイコビッチはじめスター選手を多く抱えた代表チームは、1990年W杯でオシム監督の下ベスト8まで進出というのは有名な話ですね

ピクシーが好きだったのと中学のサッカー部1個上の学年が着ていたユーゴモデルの紺色ユニがカッコ良かったので思い入れがあります(ちなみに2個上はデンマーク、自分たちはオランダモデル)。

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1991年以降国家が崩壊・分裂を繰り返し、現在のクロアチア、スロベニア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、セルビア、モンテネグロ、コソボ、そしてマケドニアになっています。

もし分裂せずいたら今頃モドリッチ(クロアチア)やジェコ(ボスニア)などを擁したドリームチームだったのではないか!?と浅はかに考えたこともありますが、90年W杯のように選手間の民族意識による対立や各民族メディアによる偏った報道、国民感情などを考慮すると到底無理な話。

北マケドニアはマケドニアと呼ばれてきた地域の北西部にあり、地域の約4割を占めていて残りの約5割はギリシャに、約1割はブルガリアに属している。また歴史上、北マケドニア共和国の多数民族はマケドニア人と自称・他称されるが、彼らはスラヴ語の話し手で南スラヴ人の一派であり、ギリシャ系の言語を話していたと考えられる古代マケドニア王国の人々と直接の連続性はない。これ知らんかった、驚き!

これらの理由から、1991年の独立当初の国名(マケドニア共和国)をめぐり、ギリシャとの間で後述するような国名論争(マケドニア呼称問題)が生じたwiki参照>。

そして、2019年1月に北マケドニア議会で憲法改正案が承認され、同月ギリシャ議会において合意が承認されたことにより、国名問題は「北マケドニア共和国」への変更で決着した。同年2月12日、北マケドニア政府は国連に改名を通知し受理され、公式に「北マケドニア共和国」の名称の使用を開始した。<KeyNoters>

アレクサンドロス大王あたりには既にあったギリシャとのいざこざは現在まで続いてるんですね…

EURO2021を観よう!

そんな歴史的背景や国民の期待も背負った「小国」たちの戦いは間違いなく熱いものになるはずです。前回大会のアイスランドの躍進、イングランドvsウェールズ(これを観るためにWOWOW契約)や北アイルランドvsウェールズの同国対決。代表戦は選手層や戦術といったレベルでは欧州トップクラブの試合には劣るかもしれませんが、魂の戦いが観れるのは間違いなし

コロナ禍という人類史上稀に見る危機の中で選手たちの気持ちもさらに高まっていることだと思います。日本では何経由で観れるかわかりませんが、予選はUEFA TVで観れました。日本人なら東京オリンピックも気になるところですが、その前に是非!(2021年6月11日開幕)


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