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才能という龍を腹の中に飼うという事

世界に何らかの目的で送られてくる天才達

人間の姿形をしているから分かりにくいけど
彼らは明らかに超絶別異人種

古くはレオナルドダヴィンチ。
彼がはさみを作ったって最近知って絶句した
自分のキャンバスを切ってたんだって
人を楽しませるために送られたモーツアルト。
18世紀・19世紀は音楽がどれだけ人々の娯楽になっていたのかは、その当時の小説を読めば分かる。人が集うと応接室で賭け事のカード遊びの他に、ピアノ、ヴァイオリン、歌を披露して夜を過ごした。
計算機や乗り合いバスを数学から算出したパスカルとか
アインシュタインも500年に1人の天才だと
IMTで物理を専攻したマイケルが言っていた
500ページで説明されてきた方程式を2ページに簡素化したらしい

才能という龍に抱かれながらなのか、
龍がお腹に張り付いてなのか
この呪われし世界に母親の胎を借りて龍と共に出でる

自分が明らかに凡人とは違うこと
何か恐ろしい、自分では手に負えない能力を授かっている事を
この天才達は、幼少時から否応無しに恐怖に感じてきたことだろう

常に焦燥感がつきまとい
漠然と大きな使命を与えられた切迫感
己を知り、どの分野で与えられた能力を開花すべきか
苦悩は物心が付いた頃から始まる

そして、龍はまた重圧となり天才達を苦しめる
溢れ出す才能は、果てることがない
いくら表現しても、どんどん発表しても、終わることのない周囲からの要求
龍からの脅迫
何かを作り出したり、計算し続けていないと
いつ何時、龍に己自身が乗っ取られてしまう、自分が消失してしまう瀬戸際でいるから、息をしている限り。
インタビューで「どこからアイディアはわいてくるんですか?」と聞かれているけれど、凡人には決して理解出来ない生きることそのものが生み出すという苦しみ
龍に勝てず、龍に食い殺された天才達が多くいうることは皆さんもご存じだろう
芥川龍之介
太宰治
川端康成
(三島由紀夫の切腹については更に理解を深めなくてはいけない)
絶望系の天才達は晩年スウィフトのように気が狂うか、モーパッサンも狂ったな
じゃなければ
龍から逃れるには、己自身の龍を殺すしかないところまで追い詰められてしまうのだろう
分かりやすいところでは、エイミーワインハウス
彼女も彼女自身の龍に食い殺されてしまった天才

みんなジャンキーのリハビリ施設に行けっていうんだけど、
私は ”No No No" なのよって、
行けよーーーーーー!!!!!
めちゃくちゃ良い歌だけど、こんなん作ってる間に荷物まとめていけよ!
最後は、コカイン、ヘロイン、エクスタシーに加え、馬のトランキライザーとして使われるケタミンなどを大ちゃんぽんし一緒に大量の酒を飲んで死んでしまった
ジミーヘンドリックスも早かったな
ニルバーナのカート・コバーンも

そんな天才達を尻目に
手塚治虫は立派に最後の最後までペンを握ってた
病室でも漫画を描き続けて
彼は漫画という龍を全身全霊愛していたんだろうな
何よりも、自分自身よりも
さんまさんなんてお笑いに魂を売った。
寝食は最小限で人を笑わせて生きている
きっと彼の龍さえも笑わせてうまくやっているんだろう。
大竹しのぶは名女優と言われているけど天才ではないから
奇人変人のさんまさんと生活するのは、苦しかっただろうな
さんまさんの龍が大きすぎて
手に負う能力は誰も持ち合わせていないんだもの
孤独だろうな、さんまさん
村上隆のイベントでお見かけした草間彌生
靴が見えない位丈の長いビロードの深い緑色のワンピースにスッポリ覆われ、まばたきを一切しない眼球を突き出し、頭から傾斜して滑る(あれは絶対に歩いてなかった滑ってた、いや床から浮いて漂ってた)
人間の匂いはしなかった
彼女は奇人変人になりきったひと、未だに幻覚幻聴があるのかなぁ
若いところでは、
藤井風さん、分かりやすい天才
でも、彼の精神は聖人というか、それこそダヴィンチの描いた天使だから、発狂することも食い殺されることもなく、龍使いになれるんだろう


そして私はヴォネガットを読み始め
あちこちに飛び散らかす彼の奇人ぶりを堪能してるけど
100ページを前に
絶望の奇人、スウィフトのガリバー旅行記をどうしても読む必要があると感じた。
己が出生した日を呪い、自身を韜晦(とうかい)し、
人間そのものに対する戦慄すべき呪詛へと向かい、晩年発狂。
でも、彼は自分が発狂することが分かってたんだって


まずは、スウィフトサービスエリアまで戻ってスウィフト印のメロンパンをどうしても味わわないと。(居心地悪そうなサービスエリア!)
メロンパンを咀嚼してから、ヴォネガットに戻るという遠回りがどうしても必要となった。
Mr.Mという奇人の理解者を得たせいで、予定より早く獅子が目を覚ましそうで、まずい
村上春樹に取りかかる前に起きられては、冷静に文学妖怪の探求を楽しめない。
Mr.Mは奇人は奇人でも、巧みな丑ゲビ使いで、発狂する心配はしなくてもいいみたい
獅子には、まだ眠っていてもらわないと
背中を大きく上下させ
海に漂う深紅の毛が鼻息で揺れ黄金に反射する間はまだ大丈夫。
 

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