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バプテスト信仰告白 1章 聖書について 8.聖書が人々に読まれるために

THE BAPTIST CONFESSION OF FAITH
With Scripture Proofs Adopted by the Ministers and Messengers of the general assembly which met in London in 1689


8.聖書が人々に読まれるために

8._____The Old Testament in Hebrew (which was the native language of the people of God of old), and the New Testament in Greek (which at the time of the writing of it was most generally known to the nations), being immediately inspired by God, and by his singular care and providence kept pure in all ages, are therefore authentic; controversies of religion, the church is finally to appeal to them. But because these original tongues are not known to all the people of God, who have a right unto, and interest in the Scriptures, and are commanded in the fear of God to read and search them, therefore they are to be translated into the vulgar language of every nation unto which they come, that the Word of God dwelling plentifully in all, they may worship him in an acceptable manner, and through patience and comfort of the Scriptures may have hope.
( Romans 3:2; Isaiah 8:20; Acts 15:15; John 5:39; 1 Corinthians 14:6, 9, 11, 12, 24, 28; Colossians 3:16 )

THE BAPTIST CONFESSION OF FAITH
With Scripture Proofs
Adopted by the Ministers and Messengers of the general assembly which met in London in 1689

翻 訳

8.(昔の神の民の言語であった)ヘブル語の旧約聖書(ローマ 3:2)と(著作の時代に諸国民に最も広く知られていた)ギリシャ語の新約聖書とは神によって直接霊感され、神の特別な保護と摂理によってあらゆる時代に純正に保たれたので、信頼すべきものである(イザヤ8:20)。
従ってすべての宗教上の論議において教会は究極的にはこれに訴えるべきである(使徒 15:15)。しかしながらこれらの言語は、聖書に接する権利と関心とをもち、神を恐れつつこれを読みまた探求するよう命ぜられている(ヨハネ5:39)すべての神の民に知られてはいないので、神の言葉が豊かにすべての人々に宿り(コロサイ 3:16)、彼らがみ心にかなう方法で神を礼拝し、聖書の忍耐と慰めによって希望をもつために、聖書に接するすべての国民の自国語に翻訳されるべきである(Ⅰコリント14:6,9,11,12,24,28)。

解 説

  1. 聖書の言語
    旧約聖書はヘブル語で書かれ、これは古代の神の民イスラエルの母国語でした。新約聖書はギリシャ語で書かれました。それぞれの言語は、神によって選ばれた著者たちによって直接霊感され書かれました。

  2. 聖書の権威
    旧約聖書と新約聖書は、選ばれた著者たちにより、直接神から霊感を受け、神の特別な配慮と摂理によって全ての時代において純粋に保たれてきました。したがって、それらは信頼できるものであり、あらゆる宗教論争において、教会は聖書が権威あるものとして表明すべきです。

  3. 翻訳の必要性
    聖書の原典は、ヘブル語とギリシャ語であるため、神を恐れて聖書を読み、それを探求することが命じられている人々が、聖書に対する権利と利益を持つためには、それらは各国の言語に翻訳されるべきです。

    なぜなら、過去に聖書を理解できない人に対して、聖職者が自分たちの地位や権力を利用して、聖書の教えを自分たちの利益のために曲解または誤用した事例があります。これは、言語を理解できない信者が聖書の教えを直接理解できなかったため、解釈できる聖職者が影響力を持ったという事実に基づいています。こうした聖職者の特権を解消するためには、理解できる言語での翻訳が必要となります。こうして、神の言葉が全ての人々に豊かに宿り、彼らが神を受け入れられる方法で礼拝でき、聖書の忍耐と慰めを通じて希望を持つことができます。

証拠聖句

ローマ人への手紙
3:2 それは、あらゆる点から見て、大いにあります。第一に、彼らは神のいろいろなおことばをゆだねられています。

新改訳改訂第3版 © 一般社団法人 新日本聖書刊行会(SNSK)

イザヤ書
8:20 おしえとあかしに尋ねなければならない。もし、このことばに従って語らなければ、その人には夜明けがない。

新改訳改訂第3版 © 一般社団法人 新日本聖書刊行会(SNSK)

使徒の働き
15:15 預言者たちのことばもこれと一致しており、それにはこう書いてあります。

新改訳改訂第3版 © 一般社団法人 新日本聖書刊行会(SNSK)

ヨハネによる福音書
5:39 あなたがたは、聖書の中に永遠のいのちがあると思うので、聖書を調べています。その聖書が、わたしについて証言しているのです。

新改訳改訂第3版 © 一般社団法人 新日本聖書刊行会(SNSK)

Ⅰコリント人への手紙
14:6 ですから、兄弟たち。私があなたがたのところへ行って異言を話すとしても、黙示や知識や預言や教えなどによって話さないなら、あなたがたに何の益となるでしょう。
14:9 それと同じように、あなたがたも、舌で明瞭なことばを語るのでなければ、言っている事をどうして知ってもらえるでしょう。それは空気に向かって話しているのです。
14:11 それで、もし私がそのことばの意味を知らないなら、私はそれを話す人にとって異国人であり、それを話す人も私にとって異国人です。
14:12 あなたがたの場合も同様です。あなたがたは御霊の賜物を熱心に求めているのですから、教会の徳を高めるために、それが豊かに与えられるよう、熱心に求めなさい。
14:24 しかし、もしみなが預言をするなら、信者でない者や初心の者が入って来たとき、その人はみなの者によって罪を示されます。みなにさばかれ、
14:28 もし解き明かす者がだれもいなければ、教会では黙っていなさい。自分だけで、神に向かって話しなさい。

新改訳改訂第3版 © 一般社団法人 新日本聖書刊行会(SNSK)

コロサイ人への手紙
3:16 キリストのことばを、あなたがたのうちに豊かに住まわせ、知恵を尽くして互いに教え、互いに戒め、詩と賛美と霊の歌とにより、感謝にあふれて心から神に向かって歌いなさい。

新改訳改訂第3版 © 一般社団法人 新日本聖書刊行会(SNSK)