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分散投資の徹底:「時間分散」の効用

当社は、貸付型クラウドファンディング(「融資型クラウドファンディング」や「ソーシャルレンディング」とも呼ばれています)の仕組みを活用し、海外案件に特化したファンドを投資家の皆様に提供しています。当社ファンドは海外、とくに新興国を中心に成長国の成長企業への貸付を行っているが故に高い利回りが期待できる一方、元本割れのおそれがある一定以上のリスクを伴う金融商品です。

そこで当社は、以前より当社ホームページやこの公式note「CROWD CREDIT」をはじめ様々な媒体で、投資家の皆様に「分散投資の徹底(※1)」を呼びかけてまいりました。また、投資家の皆様が「分散投資をより身近に(※2)」感じていただけるよう、機能の充実を図っております。今回は投資家の皆様に、分散投資をさらに身近に感じつつ徹底していただくため、「時間分散」の効用に焦点を当てて解説していきます。

※1 「分散投資の徹底」については以下の記事もあわせてご参照ください。

※2 「分散投資をより身近に」するための機能については以下の記事をご参照ください。

「卵は一つのカゴに盛るな」は間違いなのか?

「卵は一つのカゴに盛るな(※3)」という古くから伝えられる投資格言があります。これは「卵を一つのカゴに盛ると、そのカゴを落とした時に全部割れてしまう可能性があるため、複数のカゴに盛ることで、一つのカゴを落としても他のカゴの卵を守ることができる」ということです。これはリスク分散、分散投資の重要性を示しています。

※3 「卵を一つのカゴに盛るな」については以下の記事もあわせてご参照ください。

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しかし、直近、中国・武漢発の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が世界的に拡大することで起こった暴落、急激な市場変動(※3)の場合、様々な資産がショックによって一斉に下落する事態が生じ、「いくら卵を複数のカゴに盛っておいても無駄なのではないか?」との疑問を抱く方も少なくないかもしれません。

※3 急激な市場変動に伴う当社ファンドへの影響につきましては以下をご参照ください。

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たしかに上図(イメージ)のように、いくら複数のカゴに卵を分けても、今般の暴落のような事態が生じてしまうと、すべての卵が割れてしまうという最悪のケースも考えられます。

暴落時への備えとしての「時間分散」

しかし、それが即ち「分散投資に意味がない」ことを意味するわけではありません。「卵は一つのカゴに盛るな」だけではリスクを抑えきれない場合があるということです。

それではどうすれば良いのでしょうか。積立投資に代表される金融商品の購入時期をずらす「時間分散」が、よりリスクを抑制するのに役立つ可能性があります。

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上図(イメージ)は極端ではありますが、あくまでも「卵は一つのカゴに盛るな」を守りつつ、「時間分散」で購入時期をずらすことで、運用途中で暴落に見舞われてもすべての卵を割ってしまうのを防ぐのに成功しています。

もちろん、それでもリスクをゼロにできるわけではありません。しかしながら、一定以上のリスクがある金融商品に投資するに際して、期待リターンを高める以上に、でき得る限りリスクを低く抑える工夫をするのは必要不可欠といえます。この「時間分散」はそのための強力な工夫の一つです。

当社ファンドへの投資にあたって「時間分散」の効用

それではここからは当社ファンドに焦点を当てて「時間分散」の効用について説明していきます。

以下のグラフは、直近までに1回の募集クールごと(約半月ごと)に当社ファンドを購入いただいた場合のリターン(投資収益率)を表したものです。

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一目見て、クールを重ね、時間分散してファンド購入いただくことで投資収益率のばらつきが小さくなり、リスクを抑制できているのがお分かりいただけるかと思います。

ちなみに、ばらつきを表す標準偏差を、投資家の皆様全体と24クール(1年間)以上購入いただいた方とでそれぞれ算出し比較すると、前者が8.3%に対し、後者は3.1%と後者のほうがはっきりとばらつきが小さい結果が得られました。

もちろん、この過去の結果がこれから将来の結果を保証するわけではありません。しかしながら、今般の急激な市場変動により、どうしても不安感が増幅されてしまいやすい時期にあって、冷静にご自身の投資全体を見つめ直す一つの材料としていただければ幸いです。

◇ファンドの手数料およびリスクについて
ご出資いただく際の販売手数料はいただいておりません。
なお、出資に対して、年率換算で最大4.0%の運用手数料を運用開始時に(または運用開始時および2年度目以降毎年度に)いただきます。
また為替手数料その他の費用をご負担いただく場合があります。
為替相場の変動、国の政治的・経済的なカントリーリスクや債務者の債務不履行等により、元本に欠損が生じるおそれがあります。
ファンドごとに、手数料等およびリスク内容や性質が異なります。
詳しくは、匿名組合契約書や契約締結前交付書面等をよくお読みください。
クラウドクレジット株式会社
第二種金融商品取引業:関東財務局長(金商)第2809号
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