クロスプレイ東松山 アサダワタルプロジェクト「また明日も 歌ったような」
高齢者福祉施設「デイサービス楽らく」にアーティストが滞在し、リサーチや作品制作を通して文化的な交流を重ねるプロジェクト「クロスプレイ東松山」。
文化活動家のアサダワタルは2022年から断続的にデイサービス楽らくを訪問し、音楽を軸に、利用者や職員、時には地域の小学生たちと、多様な接点を作ってきました。その関わりから、アサダは今年度に2つの楽曲を書き下ろし、生まれた歌は、今や毎日のように利用者とスタッフによって歌われています。
本プロジェクトでは、内1曲の『また明日も楽らくで』をデイサービス利用者と地域の小学生が歌い手となって収録し、施設前の小さな時計台から流れるように音源を設置します。施設にとってのテーマソングともいえる本曲を、子どもたちの登下校に合わせて流す仕掛けにすることで、地域の時報のような役割を果たすと共に、地域と施設の接点をつくることを試みます。
アーティストプロフィール
アサダワタル(あさだ・わたる)
アーティスト、文筆家。
音楽などの表現行為を支点に様々な生活現場に赴き、「これまでにない他者とのつながりかた」をプロジェクトや著作を通じて提案。プロジェクトに「ラジオ下神白」(福島県/2016年ー)、「まなざしラジオ!!」(東京芸術劇場/2020年)、「コロナ禍における緊急アンケートコンサート 声の質問19」(東京藝術大学/2021年)、著作に『住み開き増補版』(ちくま文庫)、『想起の音楽』(水曜社)など。2019年より品川区立障害児者総合支援施設ぐるっぽアートディレクターを経て、2022年より近畿大学文芸学部教員。博士(学術)。
公開記念イベント開催のお知らせ
楽曲完成および時計台への音源の設置を記念し、『また明日も楽らくで』(ディレクション・編集:アサダワタル)のミュージックビデオの完成披露と共に、本プロジェクトのプロセスを紹介します。
またあわせてクロスプレイ東松山の活動報告とクロストークを開催。福祉の現場で、いかなる交流が生まれ、そしてケアとどのようにつながっているかを、多様なゲストと共に語り合います。
第1部 アサダワタル作詞・作曲『また明日も楽らくで』(ミュージックビデオ)完成披露上映+トーク
出演:アサダワタル
・プロジェクトの紹介
・アサダワタル作詞・作曲『また明日も楽らくで』(ミュージックビデオ)完成披露上映
第2部 クロスプレイ東松山 活動報告会+クロストーク
①クロスプレイ東松山の活動紹介
②クロスプレイ東松山の活動評価から見えてきたもの
スピーカー:長津結一郎(九州大学大学院芸術工学研究院 准教授)
③クロストーク「介護の現場で生まれる、文化的な出来事たち」
出演:アサダワタル、岡村幸宣(原爆の図丸木美術館 学芸員)、中田一会(ウェブマガジン〈こここ〉編集長)、クロスプレイ東松山企画チーム(武田奈都子、藤原顕太、武田知也)
司会:長津結一郎
■日時:2024年2月11日(日) 14:00-16:30
■場所:デイサービス楽らく
埼玉県東松山市下唐子1574-1
・東武東上線、森林公園駅南口下車徒歩30分
https://goo.gl/maps/k3371Qkg2JxaJaet7
・タクシーは主に北口より発着しますので、ご利用の方は北口よりご乗車ください
・お車でご来場の際は駐車場台数に限りがありますのでご容赦ください
■定員:30名程度
■参加費:無料(予約優先)
お申込み
以下のフォームよりお申し込みください。
https://forms.gle/fKp8s9S7BgxYWBp57
登壇者プロフィール
長津 結一郎(ながつ・ゆういちろう)
九州大学大学院芸術工学研究院准教授
多様な関係性が生まれる芸術の場に伴走/伴奏する研究者。専門はアーツ・マネジメント、文化政策。障害のある人などの多様な背景を持つ人々の表現活動に着目した研究を行なっているほか、音楽実技やワークショップに関する教育、演劇・ダンス分野のマネジメントやプロデュースにも関わる。著書に『舞台の上の障害者:境界から生まれる表現』(九州大学出版会、2018年)、『アートマネジメントと社会包摂』(水曜社、2021年)など。
岡村 幸宣(おかむら・ゆきのり)
原爆の図丸木美術館学芸員・専務理事。1974年東京都生まれ。社会と芸術表現の関わりについての研究、展覧会企画などを行っている。主な著書に『非核芸術案内』(岩波ブックレット、2013年)、『《原爆の図》全国巡回』(新宿書房、2015年)、『未来へ―原爆の図丸木美術館学芸員日誌2011-2016』(新宿書房、2020年)、『丸木俊-「原爆の図」を描き世界に伝える』(あかね書房、2023年)など。2016年第22回平和・協同ジャーナリスト基金奨励賞受賞。
中田 一会(なかた・かずえ)
マガジンハウス〈こここ〉 編集長/きてん企画室 代表
1984年東京生まれ、千葉在住。武蔵野美術大学芸術文化学科卒業後、IT関連出版社、ロフトワーク、アーツカウンシル東京で勤務。2018年に独立し、個人事務所「きてん企画室」を設立。多様な組織での経験を活かし、文化・デザイン・地域に関わるコミュニケーション活動に伴走。企画力と編集力を活かした情報発信や記録設計を手掛ける。2021年4月、マガジンハウスにてウェブメディア「福祉をたずねるクリエイティブマガジン〈こここ〉」を創刊。
武田 奈都子(たけだ・なつこ)
1978年生まれ。社会福祉士。(医)保順会常務理事。デイサービス楽らく施設長。玉川大学芸術学部、英国ラバンセンターにて舞踊を学ぶ。大学卒業後、パフォーマンスシアター水と油制作、フリーランスのアートマネージャー、フェスティバル/トーキョー実行委員会事務局を経て、2012年(医)保順会の理事就任。‘22年よりデイサービス楽らく施設長に就任し、「クロスプレイ東松山」を通して、福祉とアートが交わる場の創出・実践に取り組んでいる。
藤原 顕太(ふじわら・けんた)
1980年神奈川県生まれ。舞台芸術制作者、社会福祉士。2006〜16年有限会社ネビュラエクストラサポート(現・株式会社ネビュラエンタープライズ)にて宣伝代行や制作者の人材育成など、舞台制作の支援に関する様々な仕事を担当。2017年から福祉と舞台芸術に関わる活動を始め、社会福祉法人グローでの障害のある人の芸術活動支援の活動等に携る。NPO法人Explat副理事長。
武田 知也(たけだ・ともや)
1983年横浜市生まれ。舞台芸術プロデューサー。2006年~14年までNPO法人アートネットワーク・ジャパン所属。08年から国際舞台芸術祭「フェスティバル/トーキョー」の立ち上げに事務局スタッフとして関わり、11年〜13年に制作統括。14年冬~ロームシアター京都開設準備室。同劇場で事業・企画担当。18年4月~20年までフリーランスとしてロームシアター京都事業・企画担当、「さいたま国際芸術祭2020」キュレーターなど。舞台芸術制作者オープンネットワーク(ON-PAM)副理事長。埼玉県川越市にてまちづくり・場づくりを手掛ける合同会社オンドメンバー。玉川大学芸術学部演劇・舞踊学科、法政大学キャリアデザイン学部キャリアデザイン学科非常勤講師。
お問い合わせ
050-5369-5637 (一般社団法人ベンチ)
crossplay.higashimatsuyama@gmail.com
主催:医療法人社団保順会(デイサービス楽らく)、一般社団法人ベンチ
助成:公益財団法人福武財団、公益財団法人日本フィランソロピック財団
後援:東松山市、東松山市教育委員会
協力:東松山市立唐子小学校