ネパール訪問記② 〜ガルコットに行くぞ編〜
こんにちは!クロスルーツスタッフのてんとうです。
バタバタしているうちになんと半年経ってしまいましたが😭、ネパール訪問記第二弾をお届けします。
そもそも、なぜガルコットへ?
私がガルコットに行くことにしたのは、ガルコットで教員をしているビル・ボホラ・チェトリ先生に2023年11月の上智大学での講演会でお会いし、「ぜひ、私の村と学校を見にきてください」と言っていただいたためです。
ガルコットはバグルン郡にある山間部の村で、日本にいるたくさんのネパール人の出身地なので、在日ネパール人のことを調べているとよく目にする地名です。話題を呼んだNHK BS1ドキュメンタリー「ジャパニ ~ネパール 出稼ぎ村の子どもたち~」の舞台でもあります。興味はあったのですが、とにかくカトマンズから遠いので、「どうしようかな〜、私一人で行くのは非現実的かな〜」と思っていました。
でも、ビル先生が声をかけてくださったことで、「よし行ってみよう!」と決意。完全初対面でしたけれども…しかも「ガルコット滞在のことは全てこちらで手配するから、心配しないで」と言っていただき、いつどこで何をするのか全くわからない状態でネパールへ飛び立ちました笑。
日本では知名度が高いので、てっきり結構日本人が訪れているのかと思っていましたが、道中でビル先生に伺ったところ、「外国人はほとんど来ないよ。日本人の研究者の方々はいらしたことがあるけど、それだけかな」とのこと。びっくり。責任重大です(?) カトマンズやポカラで出会ったネパール人に「バグルン郡のガルコットに行ったよ〜」と言った時も、「えっすごいね。田舎だよね。なんで?」と言われることが多かったので、やはり日本に縁が深く、認知度が高いということのようです。
いざ出発!
前日、カトマンズで、ビル先生とカトマンズで働いている奥さんのデヴィさんにお会いし、スケジュールについて相談しました。ちょうどビル先生もガルコットに帰るということで、私も予定を一日早めて一緒に行くことになりました。
乗り合いのジープを予約してくださり、「6時に、ホテル前に車が来るからね」ということで、内心「ヤバい朝早い」と思いつつ、了承。
ところがですよ。朝4時半すぎになぜか目が覚めて、横になったままぼんやりしていたら、着信が。ビル先生でした。「ちょっと予定変更で、車が5時にホテル前に着くけど、OK?」…。起きてて良かった〜!ミラクル!日本でのいつもの私では絶対に無理です。
まだ外は暗いですが、もう出歩いている人も結構いました。尋ねたところ、ネパールでは、4時台に起き、お寺に参拝してから1日を始める人も多いそう。お店は7時に開くのが一般的だそうです。
14時間ジープの旅
カトマンズ市内でちょいちょい停まって、乗客をピックアップしていきます。こちらの車、運転席と助手席のほか、後ろに二列座席がありますが、なんと一列あたり4人座れます(座るんです)。ビル先生の隣は、赤ちゃんを膝に乗せたお母さんでした。
荷物もピックアップしていきます。宅配便のような仕事もしているようです。
道中、ご飯&トイレ休憩がありました。カトマンズとは異なり、周りは皆ネパール人、ネパール語。何も分からないけれど物珍しく楽しかったです。
3月は、乾季の終わり頃。道は舗装されておらず、車は白い砂埃を上げながら走っていきます。山の斜面を切り崩して道を作っているので、すぐ横は崖です。ガードレールもあまりなく、ちょっと滑ったら百メートル以上落ちそう。とはいえ、この道が開通したのは近年のことで、ガルコットの人にとってとても便利になったようです。
ヘアピンカーブが続く山道をどんどん上ります。尾根を越え、今度はヘアピンカーブを下っていくと、眼下に川と家々が見えてきます。向かいの山の斜面には、棚田が広がります。山を上って下りて、ひたすら越えていきます。
道に凹凸があるので、よく車ごと跳びます。「よく」と言うか、基本上下左右に跳ねながら進みます。大変スリリングで、飽きません。
前を走っていたトラックを追い抜かす時に、「運転席のガラスの前に人がいる!」と驚愕。砂埃で見えづらいので、運転手に道を教える役割の人なのでしょうか。バンパーの上に立って前を見ていました。めちゃ楽しい。他の乗客は眠っていましたが、全然眠くならない。(ちなみに、私は高いところやジェットコースターが好きな危ない人間なのですが、苦手な方はネパール旅行の際は訪問先と移動手段にご注意くださいね…。)
ビル先生とも色々お話しして楽しく時間が過ぎ、驚くほどあっという間にガルコットに着きました。
ホテルに到着
着いたら夕方、19時近くです。ガルコットでお世話になったのが、ジープの後ろに写っているガルコットスクエアホテル。きれいでとっても快適でした!温かいシャワー、嬉しい!
スタッフの皆さんがすごくよくしてくださいました。英語はあまり通じないので、初めて真剣にネパール語を調べて、一生懸命話したのも良い思い出。
部屋を案内したり食事を運んだりしてくれる女性スタッフに、お世話になる身だし「ディディ(お姉さん)(と呼んでいい)?」と聞いたら「バイニ(妹)」と言われました。10歳年下でした。すみません…。いつもニコニコしながら、私が何か必要じゃないか気にかけてくれました。ありがとう!
次回予告
第二弾はガルコット編の予定だったのですが、移動だけで書きたいことがたくさんあって分量が多くなってしまったので、今回はここまでとします。ごめんなさい〜!
次回、ガルコットの学校と寮生活、ビル先生のご家族をご紹介します。また、WAKUWAKU×ルーツの様々な活動についても発信しているので、これからもnoteを読んでくださると嬉しいです!
謝辞
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