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#5 あらやだ泣いちゃった/くろさわかな

変なところで泣きそうになる謎

こんばんは、くろさわです。
及川さん泖さんもフジロックで泣いちゃったよって、なんて罪深いフジロックなのでしょう……。同じように全国で何万人もの人が涙したんだろうなと思うと、「音楽の力ってすごい」なんて、さんざん言われている言葉を使わざるをえません。
配信を見ていないわたしも、おふたりの熱量から伝わるフジロックの圧倒的パワー感だけで、じんわり泣いてしまいそうでした。

多分、20代前半までのわたしだったら、フジロックの話を聞いて泣きそうになるなんてことはなかったでしょう。最近は本当に涙腺がゆるゆるで、ひどいときは「電線にカラスが2羽寄り添うようにしてとまっている」という状況だけで涙が出そうになることがあります。

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(▲こんな感じです。 ※KJIYUさんによる写真ACからの写真)


泣くところじゃないところで泣いてしまうのは、歳を重ねるごとに、いろいろな経験も積み重なっているからでしょうか。

娘が2歳くらいの頃、初期のハクション大魔王の最終回を見て(DVDかhulu)今までにないくらいの大泣きをしたことがありました。
「だいもんいっちゃうー!!!!!(※大魔王が行ってしまう)」って。
当時の娘は、「誰かが死ぬ」物語よりも「さよならする」物語で泣いてしまう傾向がありました。「人魚姫」をどれだけ悲しそうに読み聞かせしても響かないのに、「かぐや姫」に対しては「こんな悲しい話、二度と読まないで!!」と怒り泣き。
もっとも、保育所や実家に預けられていた娘にとって「さよなら」の経験は豊富にあるけれど、「死別」の経験はまったくないのですから、その悲しさについては想像もできないですよね。

「悲しい」はもちろん、怒りや喜びや感動で心を揺さぶられた経験があればある程、世の中の様々なことがその経験とリンクしてくる。よくわからないことで泣けてきてしまうのも、これまでの人生にあった「なにか」が作用しているんだろうなと思います。

その「なにか」を「共感」したことが火種になって、さらに涙腺を刺激することを「想像」してしまうことで、「よくわからない場面で涙を流す」につながっているのかもしれません。


そんなことをしみじみと思いながらgoogle検索してみましたら、歳をとって涙腺がゆるくなるのは前頭葉の老化だという意見がありました。感情のコントロールが効かなくなるらしいです。
現実を突きつけられたような気持ちです。もしわたしの言動で「ちょっと感情的になっているな~」と目に余るようなときがあったら、どうかぴしゃりとお叱りくださいますようよろしくお願いいたします。

それにしても前頭葉、今まで頑張ってくれてたね……。
これからもまだまだ頑張ってくれよ……。
でも少しずつ衰えていって、たくさんの思い出も少しずつ忘れてしまうのかな……。

そんなことを思ったら、またちょっと泣きそうになるのでした。


くろさわ

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