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#5 あらやだ泣いちゃった/泖

突き抜けてダサくて地味な人に贈る万歳三唱

こんばんは!

夏の終わりって、ちょっと切ないけどロマンチックですよね。
ということで、今回はわたしが惹かれやすい人の話をさせていただきます(?)。

先週末、わたしも及川さんと同じようにフジロックの配信を楽しんでおりました。

夏の夕方のチルアウトにピッタリな音楽が多いなか、特に心を奪われたのは「突然少年」というバンド。ジャンルとしては、ジャカジャカした泥臭いロック、といったところでしょうか。

普段ならあまり好んで聴かないようなバンドなのですが、配信中、気がつけば目頭を熱くしている自分がいました。

しかし、ぱっと見、メンバーが地味でダサい。時代はもう令和になったというのに、彼らは上半身裸で演奏していたのです。

特に腹筋や上腕二頭筋、胸筋が鍛えられているわけでもなく、なにかの化け物に身体を乗っ取られたように、素朴にみえる青年たちが顔をグチャグチャにしながら、もう倒れちゃうんじゃないの?ってくらいロックを叫んでいました。

その姿が、とにかく、めちゃくちゃかっこいいの。わたしには、ものすごくかっこよく見えてしまったのです。突き抜けてダサくて地味な姿が、めちゃくちゃかっこよくて涙がでてしまいました。

あと、少し前に朝のNHKニュースでも、突き抜けてダサくて地味な(=めちゃくちゃかっこいい)人を見たんです。甲子園を観戦しても泣かないわたしが、朝から一人の男子高校生の応援団長を見て目に涙を溜めていました。

まず「バンカラ応援団」ってのが素敵ですよね。遠くの時代から受け継がれたボロボロの学ランに身を包みながら、この方もまた顔をグチャグチャにして力一杯叫んでいました。

しかも、柳原君は1年生のときから、担い手不足のバンカラ応援団を守っていたのだとか。全校生徒&先生から愛されている様子を見ると、彼が乗り越えてきた努力や苦難を想像してしまい涙がでます。芯が強くて、本当にかっこいい。めちゃくちゃかっこいい。

ここで断りを入れておくと、わたしにとって「ダサくて地味」は褒め言葉です。ところが、語彙力が足らず、突き抜けてダサくて地味な人の魅力を一言でまとめられないのが辛いです。なので、突き抜けてダサくて地味な人について、ちょっと説明します。

人になんと言われようと、思われようと、ひたむきに自分の好きなことを探求する人。目指すところがどんなに茨の道だろうと、食ってかかる人。人によってはどうでもいいことを、必死で考えたり、泥臭くがんばる人。地位や見た目なんて後回しで、そんなことよりも好きな空間に浸っていたい人。それゆえ人間の弱さと強さを知っている人。

以上を総称して、わたしは「突き抜けてダサくて地味な人」と呼んでいます。わりと「突き抜けて」というポイントも重要で、他の人が同じことをやっても本人が放つ輝きには敵わないことも「かっこいい」につながっているのだと思います。

ただし、突き抜けてダサくて地味な人が好きと言っても、単にダサい人は嫌いです。自分の非を認めなかったり、周りに感謝できない人。必死でがんばっている人を笑う人。人の痛みがわからない人。最低だと思います。生理的に無理。

でも、突き抜けてダサくて地味な人には、ものすごく心が揺さぶられます。わたしの奥底に眠っている怪物を呼び覚ますような、そんなエネルギーに触れるとドキドキしてしまいます。もしかしたら、その衝撃が涙として現れるのかもしれないですね。

突き抜けてダサくて、地味な人。性別関係なく大好きです。
バンザーイ!
バンザーイ!
バンザーイ!

追伸。
フジロック配信終了後、詳しく調べたら「突然少年」のボーカル・せんいちろう君と同じ誕生日だということが分かりました。気持ち悪いことを承知の上で申し上げますが、勝手に運命を感じています。ドキドキ。

以上、りゅうでした。おやすみなさい。

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