#18 理解者が見つからないちっちゃな自慢話/くろさわかな
【往復書簡 #18 のやりとり】
月曜日:及川恵子〈わたしには何もない、けど。〉
水曜日:泖〈分かるのがつらい〉
金曜日:くろさわかな〈すてきなお買い物ができました〉
すてきなお買い物ができました
こんばんは。今日は冷えますね。
さっそくですが、今回のお題について。
わたしがこのお題を提案したのは、自慢したいものがあったからなんです。
それはこの前手に入れた、杉浦茂ステッカー!!
……イマイチ写真がうまく撮れなくてかわいさが100%伝わらないのが悔しい!
蛍光カラーの台紙に印刷されていて本当にキュートなんです!!
絶妙にダサいハートの柄がたまりません!!!
かわいい〜〜〜.。:*+゜゜+*:.。.*:+☆
こんなに素敵なのに、このステッカーの自慢が全っ然できません。
好みの違う家族や同僚には、おもしろステッカーな方向でしか見てもらえないのが目に見えています。少なくとも羨ましがられることはないでしょう。
それに杉浦茂作品は「ドロンちび丸」しか読んだことがなく(しかも無料の1巻のみ)、このステッカーの作品について詳細を聞かれてもよくわからないというのもあります。泖さんが「この後の展開はどうすんのよって、わたしも不安になります。」と書いてた、まさにその状態。話が広がる気配ゼロです。
ただただ一方的に自慢するって、やろうと思っても意外と大変なんですね。
スネ夫、すごいな。
・・・
そういえばこのステッカーを買ったことって、自分の中ではすごい変化なんです。
というのも、わたしは「実用性のないもの」は買わないタイプだったからです。置物とか、何も入らなそうなミニすぎる小物入れとか。
「もの」って使ってなんぼ、使えないものを買うのは無駄、無駄遣いはよくないこと、と思っていました。
ステッカーも実用性のないものカテゴリに入っていて、前のわたしなら進んで買うことはなかったものです。
でも、及川さんも泖さんも自分が好きだって思うものを全力で楽しんでいて、それがとってもキラキラしていて素敵だなーって感じて。
実用性のないものを買ってもいい、好きなものなら使えるものじゃなくてもテンション上がるから無駄じゃないって、すっかりしぼんでしまっていた価値観が、元気を取り戻してきたのでした。
こうしてえいやって買っちゃった後も、ミイみたいなちっちゃな自分が「貼る場所もないのにどうするの」なんて囁いてますが、「ほんとどうしようだよ」って笑いながらかわしています。「だけどさ、貼らなくても持ってるって事実だけでなんか嬉しいんだよね」。
いい年して自分の価値観が変えられたのも、もしかしたらちっちゃな自慢なのかも。
変えてくれる掘ルのメンバーがいるということは、おっきな自慢話です。
くろさわかな
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