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初めてのメルカリでのギター購入

#メルカリでみつけたもの というテーマで募集が行われていたので、せっかくなので初めてメルカリでギターを購入した際のことを少し書きたい。

コロナ禍になって「とりあえずギターを100本買ってみよう」と思いついたものの、当時は気軽に楽器屋に足を運べるようなムードではなかった。それまでは実物を見ずに楽器を買うなど考えたこともなかったが、ステイホームの時間を早く充実させたいという気持ちからネットでギターを買うという意向を固め、楽器探しを始めた。

そのような状況で見つけたのが自分の生まれ年のGibson ES-335だった。価格は26万円。それまでに購入したギターの中で、一番高いギターが11万円だったことを考えると、実物も見ていない状態のものに26万円も払うというのはかなり勇気のいる決断だったが、なかなか生まれ年のギターでかつ今後長く弾けそうなギターには出会えないのではないか、という気持ちから思い切って購入した。

実際に届いたギターを見てみると、傷や電装系の不具合はなかったがネックに関してはハイ起きが発生してしまっていた。古いギターなのである程度覚悟はしていたものの、残念ながらここに関してはすり合わせかリフレットの対応が必要なレベルだった。結局、一度PLEKですり合わせをした後、さらに良い状態で長く弾けるようにリフレットをしてもらったので、トータルで見ると結構お金はかかることになった。

お金はかかったものの、結果的にこのギターは運良く弾きやすさという点でもサウンドという点でも、自分にとっては全くが不満がない特別な一本になった。その後も色々なギターを試してきたが、少なくともセミアコースティックギターというジャンルにおいてはこれを超える一本に出会ったことはなく、勇気を出して買ってよかった一本だと思う。他のギターを手放すことになっても、このギターを手放すことはないと思う。

このギターを皮切りに、この数年で多くのギターを購入・売却してきた。実物を見ずに、楽器店ではなく個人からネットで楽器を買う、というのは正直なところ少しリスクのある行為だとは思う。自分の場合は、途中からメンテナンスをすること自体を楽しめるようになってきたので、今となってはむしろコンディションの悪そうな楽器を進んで買いにいっている時もあるが、それまではやはり購入に対して不安を感じていたし、何度かは実際に届いた楽器を見て困ったりもした。

なので、誰に対してもおすすめできるものではないが、メンテナンスさえ自分でできるようになれば、「実物を見ずに楽器を買う」というのはかなり楽しい体験になる。「100本ギターを買う」というのが元々始めた企画だったが、自分の中での活動の軸も最近はもはやメンテナンスの面白さを伝える方向にシフトしつつある。このNoteでも、今後その面白さを伝えていければと思う。

最後に、最近私が気になっている「あえてちょっと修理が必要そうな」ギターをいくつか紹介して終わりにしたい。

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