事故物件を全力で避ける。
大学を卒業するまでに一人暮らしをしようと考えているので、最近ネットで物件を見て回っている。
住むとしたら東京の右上か。
物件の最低条件として事故物件じゃないということを掲げているが、こればかりは譲れない。
事故物件とは心理的瑕疵を伴う住居のことである。
心理的瑕疵というのは、なんかここには住みたくないなあと感じる不快感のようなもので、過去に死人がでたとかヤクザの事務所が近くにあるといった物件で感じるものであるらしい。
一般的な事故物件の定義を聞けば誰もがそれを避けようとするに違いない。
事故物件に住みたくないという僕の意志がより強固になったのはある動画を見たのがきっかけだ。
それがこの動画なのだが、とある心霊系ユーチューバーにより撮影されたものである。
幽霊を信じない人が見ても戦慄を感じる動画かもしれない。
あらかじめ言っておくが見るのはおすすめしない。
ちょくちょくこういった心霊動画を見ているのだが、この人たちの動画は段違いに怖い。
レベチなんじゃないか。
恐らくヤラセではないと思う。ヤラセを疑えないほどの強烈なリアリティを感じる。
心霊スポットに一泊してみたとか、毎度毎度企画がぶっ飛んでいてかなり刺激的である。
この動画は実際に存在する事故物件に一人で一週間泊まるという企画なのだが、実際に霊が映り込んでいたり撮影者が憑りつかれてしまったりとショッキングな映像が多い。
トラウマ級だ。
とにかくこの動画みて事故物件への拒否反応が一層高まった。
では、事故物件に出くわさないためにどうすればよいのか。
不動産会社をあてにするのはやめたほうがいいと個人的に思っている。
なぜなら事故物件であると宣言する義務は不動産会社にないからだ。
だから自分で調べるしかない。
例えば、大島てるなどの事故物件を紹介しているwebサイトを参考にするのもいいだろう。
しかし、大島てるだけじゃ心もとない。
そのサイトにも載ってない事故物件もあるだろうから実際に足を運んで調べてみた方がより安心できると思う。
気になる物件の近くにあるお店とかにいって聞き込み調査を行うのもいいかもしれない。
個人経営のカフェに入店し、カウンターに腰掛ける。
唐突に店主へ一言。
「最近ここらで物騒なこととかありませんでしたかね。」
「さあ。物騒なことって事件とかそういう系ですか?ないと思いますよ、たぶん。」
店内のテレビに体を向けながら気だるそうに店主は答えた。
聞き込みというとこんなのをイメージしてしまう。
さながら殺人事件を追うデカである。
それぐらい念入りに物件の近所を調査してみたい。
とんだ心配性である。
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