「うちの娘は彼氏ができない」の最終回を楽しみにしている

最近はテレビドラマと、
できるだけ仲良くしようと努力しているが、
実はこの努力は今に始まったことではない。

一番印象に残っている過去の努力は、
1992年頃、テレビCMの制作会社を辞めた時、
次の就職先として、
テレビドラマの制作会社にでも行ってみようか、
と考えており、その割には、
あまりにもテレビドラマを見ていないので、
それでは面接で何も話せないと、
3ヶ月間、1クールを使って、
その間に放送されていたテレビドラマを、
週に8本、欠かさず見続けたことである。

これは結構な修行でしたよ。
僕はテレビ番組を録画する習慣がないので、
ほぼ毎日外出することができず、そのうえ、
僕にとって面白くないドラマを見続けることは、
苦痛でさえありました。

そのクールで一番話題になったドラマは、
「高校教師」でした。
野島伸司が脚本で、
高校の教師と教え子の禁断の恋愛がテーマの
センセーショナルなドラマでした。

このドラマの主人公の女子高生役には、
最初は観月ありさがキャスティングされていたのですが、
あまりの過激な内容に、
当時アイドルとして売ろうとしていた
観月ありさの事務所が辞退し、
代わりにキャスティングされたのが桜井幸子でした。

この桜井幸子がとにかく可愛かった。
ドラマの暗いトーンが、
その可愛さを更に強調していました。
しかしドラマはシナリオがいまいちで、
最後まで見ても、
特にカタルシスはありませんでした。

これが当時一番話題になったドラマだったので、
やはりテレビドラマの世界は、
僕には合わないのだろうと、
テレビドラマ業界への転職は断念しました。

その後桜井幸子は、
野島伸司のドラマに続けて出演しましたが、
後に結婚して離婚して再婚して芸能界を引退、
野島伸司の寵愛を最も受けていた酒井法子も、
後に薬物疑惑でどん底まで堕ちました。

それでも「高校教師」の桜井幸子の可愛さは、
僕にとってはとても大切な思い出です。

ちなみにそのクールには、
僕が好きだったマンガ「家裁の人」の
テレビドラマ版も放送されていて、
主人公の桑田判事は、
片岡鶴太郎が演じていました。

僕はこの原作のマンガがとても好きで、
もしも僕ならこう演出するな、
というような演出プランなども考えていました。

片岡鶴太郎の桑田判事は、
僕のイメージとは少し違っていて、
それで好きなマンガがドラマ化されることには、
基本的に疑念を持つようになりました。

それから20年以上が経ちます。
最近になって
そのような思い込みや思い入れから、
やっと少し自由になれるようになり、
「逃げ恥」のドラマを見たのをきっかけに、色々なテレビドラマを見るようになりました。

今は「うちの娘は彼氏ができない」というドラマを見ています。次回が最終回なので、それを見たらほぼコンプリートになります。ここまで来れたのはある意味桜井幸子のおかげです。

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