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かっこいいスキヤキ

書店で沖田×華の本を探していたら、
泉昌之の「かっこいいスキヤキ」が再版されていた。


このマンガは泉昌之のデビュー単行本で、
泉昌之は1981年に「夜行」でガロにデビューした。


「夜行」は夜行電車の中で、
ハードボイルド風のトレンチコートの男が、
駅弁のおかずを食べる順番で、
一喜一憂するという話だが、
このマンガが当時ガロの編集長だった糸井重里に絶賛され、
泉昌之はデビューとなった。


泉昌之は原作久住昌之、作画泉晴紀の
コンビのユニット名だが、
当時の青林堂の社長の長井勝一が、
原作者付のマンガを
あまり好まないことから、
個人で書いているように偽装してデビューしたのだ。


その後の泉昌之は
ウルトラマンのパロディーで人気になったが、
著作権の関係からこれらの本は、
今ではあまり見ることはできない。


そしてその後も「食」に
徹底してこだわり続けた久住昌之は
「孤独のグルメ」で大ヒットを飛ばすのである。
「かっこいいスキヤキ」が1981年、
「孤独のグルメ」が1997年、
「孤独のグルメ」のドラマ化が2012年。
ずっと泉昌之を応援してきた者からすれば感慨深い。

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