「セトウツミ」と中原俊と成瀬己喜男

此元和津也という漫画家が書いた、「セトウツミ」というマンガがあって、映画化もドラマ化もされているのだが、この作品は基本的に、2人の男子高校生が川原で会話しているだけの、単調なマンガなのだが面白い。

ところが映画版もドラマ版も、いまいち演出というか、カット割りがなんとなく物足りなくて満足できなかった。

僕が今まで見てきた映画の中で、会話劇として、カット割りが素晴らしいと思ったのは、成瀬己喜男の「驟雨」と、中原俊の「12人の優しい日本人」なのだが、「12人~」は脚本家の三谷幸喜が、自ら監督した他の作品の方が有名で、成瀬の「驟雨」にいたっては、ソフト化さえされていない。

なんとも情けない話なのだが、僕の好みがマニアック過ぎるのかな?

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