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梨泰院クラスを見た話

とっても今更ながら、有名韓国ドラマ 梨泰院クラスを観た。
普段は専らアメリカドラマしか見ないので、韓国ドラマはイカゲーム以来の2作目。
観ようと思ったきっかけは来月韓国に行くことになったから。
一緒に行く友人が梨泰院クラスでやってた〇〇に行きたいと言ったところ、他全員が????の状態だった。
それなら行く前に観ておこうと。
1シーズンしかないなら2~3日あれば十分だ。

あらすじは私の文章力では、わかりにくいだらだらした長文になりそうなのでWikipediaでも見ていただくとして。
一言でいうと韓国一の外食チェーン企業(長家)に父親を殺された復讐をするため、長家を超える会社を作る男性の話。

ネタバレ気にせず書いていくので観る予定のある方はご注意を。


全体的な感想


大筋はとても好きな感じ。
復讐もの、好きなのかもしれない。
アメリカドラマのrevengeは3~4回見た。
梨泰院クラスはrevengeよりは愚直な感じだけど、それも悪くない。

あと、全体的に絶望感も少ないから、気軽にみられる感じも良かった。
順調にタンバムが大きくなるところとか、ヒョニが一発で優勝するところとか。
長家の攻撃で困難にはぶち当たるものの、割とするっと壁を乗り越えられるから、軽い感じで見ていられる。
逆にずっしり重めのドラマをしっかり見たい!というときにはちょっと物足りないかも。

話のテンポは速めで軽快なのに、情緒的なシーンになるとかなりじっくり撮っていて、そこはちょっとしんどかった。
やっぱり韓国ドラマは恋愛ものが得意(好きな人が多い)なんでしょうね。
恋愛ドラマをほとんど見ないから、そういうシーンにはちょっと胃もたれ気味でした。
もちろん恋愛ものじゃなくてもアメリカドラマにもラブシーンはあるけど、アメリカドラマは乱暴に言えば、2秒見つめあったら熱が上がってキスしてベッドインー★みたいな感じですぐに終わる。
やっぱり話のおまけでしかなかったりする。
その後のピロートークに展開を変えるきっかけがあったりはするけど。
そのためのベッドシーンというか。
そしておまけだからこそやたらといろんな人とくっついたり離れたりする。

けどやっぱり韓国ドラマは恋愛が根底にあるんだなと、ひたすら続く三角関係と最後のシーンを見て感じた。

残念だったとこ

話の比重

前半に丁寧なタンバムの成長を描いた分、後半は雑に感じる部分もあった。
おばあちゃんから投資を得られてフランチャイズの資金ができたからって、すべて順調に会社が大きくなったはずない。
1店舗すらなんともならなかったセロイだし、長家の妨害もあったはずだから、順調なわけない。
シーズン2として飛んだ4年間やれば良いのになーと、アメリカドラマ的な考えをしてしまった。

もうちょっと深堀してもいいと思える点もあった。
カン専務の父親と会長も何かあったのかな?と匂わせる幼少期のシーンがあったものの、結局詳しくは描かれなかった。
各キャラクターも個性豊かだったから深堀の余地はまだまだありそうだった。

前半も3年飛んだり7年飛んだりはしたけれど、その空白期間に仕掛けたことは後から回収されるから必要な演出だったと思えるけれど、後半の飛ばした4年はただただ話数調整に見えた。

最後の勝敗

最後が結局ケンカの強い方が勝ち、みたいな決着の仕方も残念。
グンウォンがそーゆー奴なのは仕方ないとして、セロイには別の応戦方法をしてほしかった。
長家の終わりもスアが内部告発したからで。
スングォンが圧倒的に強かったのと、グンウォンが事故後のセロイに負けるほどめちゃくちゃ弱かったのと、スアが内部告発してくれたのが勝った要因で、セロイはただただラッキーだっただけ。
前半にはいろいろあった仕掛けも後半は何もなく、ただ価値の下がった長家を買い取れるくらいの規模にICが育ってたってだけだった印象。

スアVSイソ

個人的には納得

ここの勝敗も賛否両論あるようで。
圧倒的美人のスアは誰もが好き(なはず)
けど個人的にはイソを選んで良かったんじゃないかと思う。
スアを選んでスアもそれに応えてしまったら、さすがにイソはICから離れてしまうだろうし、1店舗もまともに商売できなかったセロイにICは無理だろう。
強いて言うなら
スアを選ぶ
→イソはICから離れる(多分イソはどこ行っても成功する)
→セロイ一人ではICは無理だし、復習も達成したから売却するかイソに譲る
→しがらみから解放されスアもセロイがいればお金はいらない(となるかはちょっと微妙だが・・・)
→スアとセロイ2人で新しい店を作って慎ましく仲良く生きる
くらいなら納得かなーと。

イソを選ぶまでの過程が甘い

単純にソシオパスで自分勝手なイソが嫌い!という人もいると思うけど、結末に納得できない方はこれもあるかなと思う。
この部分はやっぱり空白の4年間に要素を入れて納得させるとよかったのかなと思う。
個人的はそんなに恋愛要素には興味がないから、まぁ4年の間にさらに絆を深めたんだなということで納得できるけど。
あとイソ役の女優さんがめちゃくちゃ演技上手くて、それに納得させられた部分もある。

スアが意味不明

それより私はスアの言動に理解ができないことが多かった。
自分で長家の援助を受けると決めて、セロイの復讐も知ってて、長家に就職したのに、板挟みの私を救って????
生い立ちから劣等感や成功への執着があるだろうから、長家を選ぶのは仕方ないとして、全部自分で選択したこと。

しかも結局自分で退職届だして、長年貢献した功績があるとはいえ、あっさり認められたことにズッコケた。
てっきり自分からはやめられない契約でもあるのかと思ったわ。
不正の証拠で脅すわけでもなく。
それなら退職を認められた後に証拠を見せる必要あったのかな?
なんでわざわざ見せつけたのかもよくわからなかった。
見せて内部告発するまでに手を打たれたら困るだろうに。

これはスアに限らずだけど、好かれている側の女性(セロイ→スア、グンウォン→スア、グンス→イソ)が好いている男性への態度がめちゃくちゃ横柄なのも気になった。
これは私が知らないだけでそういうものなのかな?

それでも良いドラマ

気になったところをピックアップしすぎたけどそれでも観て良かったなーと思えるドラマ。
生い立ちや過去や今の自分から未来を決める必要はないということを一貫して伝えてくれる。
前半はいじめられっ子と組んだり、仕掛けがいろいろされていて復讐の部分も楽しめる。
うまくいきすぎだけど、最強の居酒屋のシーンも良かった。イソの贈った詩も特に。
個人的な推しは圧倒的に強いスングォンと美しくかっこいいカン専務だった。

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