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HADO現地観戦してみた(レポ)

最近アイドルの対戦イベントで目にすることが多くなった「HADO」。オンラインでも応援可能なのですが、リアルでの観戦も可能です。2022年の4月にお台場に新しい旗艦店が出来たということで、ちょうど推しグループも出るので現地観戦してきました。ドルオタ的には推しが出場した際にオンラインで見るか現地に行くか迷っている方も多いと思いますので、参考のためレポしておきます。

「HADO」について詳しくは説明しませんが、アバターを指で操作するタイプのeスポーツとはちょっと違って、リアルの肉体とバーチャルな武器が同一空間にミックスされるタイプのARスポーツです。

「HADO」は頭にヘッドマウントディスプレイ、腕にアームセンサーを装着して楽しむARスポーツです。自らの手でエナジーボールやシールドを発動させ、フィールドを自由に移動し、仲間と連携しながら対戦を楽しみます。
日本発のARスポーツ「HADO」は世界中に広まっており、現在36カ国以上の国々でプレイができます。世界で210万人以上の人が「HADO」を体験しており、その競技人口は日に日に増加しています。

HADO公式サイトより

「HADO」は一般の人もプレイできるし、トーナメントがあってプロもいる、というように、通常のスポーツ同様の裾野構造を持っています。でもまだまだ一般認知は低い。アイドル(女性だけでなくメンズも)はその普及促進を担っているのだと思われます。オタクの側から「アイドルを応援する」という視点で考えると、リアルの肉体を使うという点で、eスポーツよりはARスポーツの方が応援しがいはある(と個人的には思う)。その意味でアイドルシーンとの親和性は高いのでしょう。

今回僕が観戦したのは、ライブアイドルを中心に企画されているHADOアイドルウォーズのうち、初心者リーグに相当(?)するたんぽぽカップというものです。4組が対戦して優勝するとシルバーライトがもらえる。何度か出場を重ねることでシルバーを3本集めるとゴールドになって、賞金30万円への挑戦権がもらえます。他にも特典あり。

たんぽぽカップ sec.1のトーナメント表(出所:HADO公式twitter)

今回の会場はお台場のアクアシティお台場の5階で、ゆりかもめのお台場駅から徒歩5分くらい(東京テレポート駅からは10分くらい)。現地につくとびっくりするのはその大きさ。今回使ったメインアリーナは、2階のないO-WESTか、はたまた柱のないDUOかというくらいの広さがあります。ライブハウスでいえばステージにあたる部分(壇上)に小さなテニスコートのような競技場があります。

このメインアリーナ以外にも、サブで3面のコートがあるらしいので、設備全体は相当な広さになっています。設備の中には、飲料やカップラーメンの自動販売機があって簡単な飲食はできるようになっています(アリーナ内での飲食はNG)。

メインアリーナでは、観客は照明を落としたフロアでパイプ椅子に座って、ステージ上のコートを見上げる感じで観戦します。上手側の少し高い位置には実況ブースも設置されていて、ゲスト(試合をしていないアイドルなど)が呼ばれて司会の石橋氏とトークを展開するのですが、その様子もよく見えます。そしてコートの両サイドには大画面モニタ。リアルな身体の動きとバーチャルな武器が合成された画面がここに表示されます。これはネットで配信されるのと同じ映像と思われます。

設備は立派で、観戦環境はとてもよいです。ただ難しいのは、リアルなコート上のプレイヤと、合成されたモニタ画面の両方を見るということです。せっかく現地にいるので、きゃっきゃいいながら動いたり転んだりしてるリアルなアイドルの姿を見たいわけですが、そうするとバーチャルの武器が見えないわけで、虚空に腕を振ったり何かから逃げたりしているシュールな姿になります。攻撃が成功しているのか、優勢なのかどうか、正直さっぱりわかりません。もちろん両サイドのモニタをみればそれは見えるのですけれど、勝手にカメラが切り替わるので推しの姿にロックオンすることもできません。そもそもモニタばかり見ていると、現地観戦してる意味は・・・となるので、そのへんの塩梅が難しいなと感じました。

本来なら、観客もスマートグラスをかけるなどして、リアルなアイドルの姿にバーチャルな映像を重ねて見るのが理想形なのかもしれません。あるいは特定のプレイヤーの視点映像を選択してHMDで見るという形もあるのかも。今はそこまではできないので、過渡的な観戦スタイルということなのでしょうか。この辺は興行としてのARスポーツの大きな課題のように感じました。現状では、現地に行くことの意味は「同じ場にいて応援する」「試合の前後に交流できる」といったことにとどめて、試合中の観戦そのものはモニタに集中(オンラインと同等の体験レベルでもやむなし)、というふうに割り切るのがよいのかもしれません。

今回のイベントで終演後の特典会がありとなっていたのも、そういう意味もあるのでしょう。観覧チケットが2000円で、僕の場合は青山RabNess(青ラビ)さん推しで入ったところ、チェキ券2枚(プレイヤーで出た花村ほのかさん・近瀬零さんから選択可)をもらえたので、実質無銭というやつでした。そういう意味では、観戦そのものに過度な期待を持たなければ、推しと一緒に過ごせるイベントとしてはなかなかお得なのかなと思います。今回は4グループ出場で、有料観覧者は25名くらいでした。オタクが少ないイベントで特典会無限ループしたい!みたいな人にとっては神イベですね笑

今回、周辺情報ばかりで試合そのものの観戦レポがないことに気づいた諸兄もいらっしゃることでしょう。推しの青ラビさん、初戦でRASCAL CLANさんにコテンパンに負けてしまいまして。。泣 青ラビさんはシールド張るなど割と防御的に戦ったと思うのですけれど、攻撃の精度が高いラスカルさんに大量得点を許していました。身体の動きだけを見ているとそんなに差があるように見えないので、作戦と精度が重要なのだろうと思いました。

青ラビはふだんショートカットの近瀬零ちゃんがエクステ付けてツインテールで、花村ほのかちゃんの髪型に寄せてきてました。相手にどっちがどっちかわからなくさせる戦術とのことでしたが、オタクもどっちがどっちか分からなくて混乱しながら見てました笑

個人的には、トーナメントなので初戦に負けるともう出番がなくてつらい・・・まだまだ課金するつもりで来たのに・・・というお気持ちはありました。実力差がありすぎるとオタクもあきらめモードに入っちゃいますし。この辺も、競技観戦というよりアイドルイベントとして来ているオタクが多いことを考えると、敗者同士の試合も組むなど、まだまだ改善の余地があるのかもしれません。

オタクの応援という意味では、ざっくり言うとオタクがオンラインで5千円課金すると武器がワンランク上がる、という仕組みがあります。決勝戦の第2・第3ゲームでは、RASCAL CLANさん・Laynさんともにオタクが頑張ってフル装備(6万円超え)を達成。この日全体では60万円くらいの課金が発生していました。入場料収入は25名✕2000円=5万円ですから、主にオンライン課金で成立しているイベントだということがわかります。

結果的にはラスカルさんが予選・決勝とも異次元の強さで圧勝し、ゴールドライトを獲得してボス戦にも勝って30万円を見事獲得!ということになりました。RASCAL CLANさんおめでとうございました!

ということで、HADOの現地観戦、先に触れた問題があるので観戦体験そのものにあまり期待しすぎてはいけないですが、いちど行ってみるのはオススメです。何よりもやっぱり、現地で一人でも多く応援してもらえると、アイドルもうれしいと思いますので!

#青山RabNess

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