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【今日からできる!】患者・家族との効果的なコミュニケーション方法教えます!

ICUに入院する患者は自分で意思決定できない場合が多く、代理意思決定を迫られた家族は、長年にわたって「これでよかったのか・・」と悩み苦しみます。
ICU治療後症候群(PICS)はここ数年の重要なトピックですが、患者の家族もPTSDや不安障害、うつなどメンタルヘルスの障害を発症することがわかっており、PICS-Fとして取り組みが考えられています。

その中でも特に重要と考えられているのが家族と医療者のコミュニケーションです。
患者の予後やゴールについて話し合うときに、家族とのコミュニケーションが不足していることが多いと研究から明らかになっています。

そこで注目されているのがVALUEコミュニケーションです。
ICU以外の領域の方にも活用できるので、ぜひ知ってください。

VALUEコミュニケーションを使うことで患者が亡くなった90日後の家族のPTSDや不安・うつが有意に改善することが明らかとなっています。

Value family statements

家族の言っていることの価値を認める
「Aさんが何を大切に生きてきたのかを教えてくれたことは、Aさんにとってより良いケアをする上でとても重要な情報です。」

Acknowledge the family emotions

家族の感情を認め、その感情に医療者が気づいていることを伝える
「とても難しい選択ですよね、悩まれるのもよくわかります。」

Listen to family

話をよく聞く
「Aさんだったら今の状況をどのように思うでしょうか。」

Understand the patient was as a person

一個人として患者を理解するための質問をする
「具合が悪くなる前は、Aさんはどんなことをされていたんですか?」

Elicit family questions

家族からの質問を引き出す
「何かわからないことや不安なことはありますか?」

大事なのは順番ではなく、これらの要素を取り入れてご家族とよくコミュニケーションをとることです。
コロナ禍で面会が減って「ご家族と何を話せば良いかわからない」なんて話も聞きます。

ぜひ頭の片隅に入れて、患者にも家族にもより良い意思決定を支援していきましょう!

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