![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/146267763/rectangle_large_type_2_dc88052f420bd053ecf67aba09894656.png?width=1200)
「そうですね」は、他人事じゃなかった!
プロ野球のヒーローインタビューを聞いていると…
インタビュアー:「あのときは、どのような気持ちで打席に入りましたか?」
ヒーロー選手:「そうですね、絶対に打ってやろうと思っていました」
インタビュアー:「これで連勝となりましたが、今後の意気込みを教えてください」
ヒーロー選手:「そうですね、これからも優勝目指して頑張ります」
というような、受け答えのシーンがよく見受けられます。
とあるTV番組でも、『ヒーローインタビューでは第一声は必ずそうですね説』を取り上げて笑いを誘っていたことがあった。
検証番組を見てみる
なんとなく気になっていたものの、こうやって番組で取り上げられると笑ってしまう。
こんなにも「そうですね」を使うのだから、プロ野球選手は『インタビュー対応用マニュアル』でも存在すらしているのかと思ってしまう。
普段、「そうですね」ってそんなに使うか?とツッコミを入れたくなるほどの使いよう。
別に「そうですね」を使わんでも、普通にインタビューに答えたらええのに…そんなん、みんながみんな、絶対おかしいやん!と。
と、ずっと思っていた…
ところが、ある日。
仕事で自分自身が某TV局の取材(インタビュー)を受けることになった。
事前にTV局の方から、質問される内容は聞いていた。
でも、『収録で撮り直しもできるので』と言うことだったので、シナリオなしの『ぶっつけ本番』のインタビュー。
自分自身へのインタビューと言えば…
それは緊張した。そのときの映像が残っていたのだが、さすがに顔出しは恥ずかしすぎるので音声だけで紹介。※真夏の屋外収録
必要なところだけ、切り取り編集。
インタビュアー(女性)と私(男性)との実際のやりとりをどうぞ!
※緊張のため「そうですね」も早口に…
一応、NGなしで収録は終わったのだけど…
後日、TVで放送されるや否や、恥ずかしすぎた~!
なんや、オレも「そうですね」連発しているやないかい!笑ってしまうわ!
えっ、なんでなん⁉こんなん、無意識やで。
質問は3つだけ。
その答えに対する第一声は3回とも「そうですね」って。
それ以降、職場では「伝説のそうですね3連発」とか、「ヒーローインタビューとちゃうで」といじられまくり(笑)
でも、なぜ「そうですね」と答えてしまったのか…
いろいろと自分なりに考えてみた。
すると、その理由を導き出すことができたのだ。
「そうですね」を使ってしまう理由
まず一つ目。
今から答えますよという、一種の『枕詞』・『クッション言葉』になっているのではないだろうか。
私に限っては、この言葉がなければ言葉を発しにくいのだ。
電話でいう、「もしもし」に似たような感覚である。
もし、「そうですね」を使わなければ、「え~」「あの~」や「う~ん」「その~」「まあ」というような言葉が入ってくるかもしれない。
これでは、ビジネス的には少し不細工で聞きづらくなる。ヒーローインタビューでも「え~、あの~」を言っているとオドオドしているように聞こえる。
「そうですね」の方がスムーズだし、しっくりくる。
二つ目は、相手の質問に対する相槌である。
質問に対して「うん、うん」「そう、そう」「はい、はい」といったような表現を丁寧にしたのが「そうですね」に該当するのだろう。
相手との滑らかな会話(対話)は、「そうですね」が潤滑油となってくれる。
「そうですね」がなければ、『変な間』が生まれてしまう。
そして三つ目。
それは、考えながら話すときで間を取るために使ってしまうのだ。
実際は、「そうですね」と言っている1秒にも満たない時間で考えるのは難しい。
話しながら考えたり、言葉を選んだりするときには、どうしても「そうですね」を使って間合いを取ってしまう。
というわけで、私の「伝説のそうですね3連発」は意識して使ったのではないのだ。
必然的に発してしまったもので、言っている自分は全く意識をしていなかったのだ。
これからもし、インタビューを受けるようなことがあれば、私は間違いなく「そうですね」を連発するであろう。
ではまた…
よろしければサポートお願いします!