38歳、ぽんこつ処女道 ～出会い編⑧～

トリさんのときめきポイントを見つけるべく、水族館デートに出掛けた。

クラゲ、可愛い！

アシカ、可愛い！！

コツメカワウソ、めっちゃ可愛い！！

が、肝心のトリさんに対するときめきポイントが見当たらない。

会話をふって、カッコいい所を探るが、マジで一つも出てこない！！笑

お互い神社仏閣巡りが好きなので、車があると遠くの神社も行けていいですよねーと言うと、

「車持ってない」

でも今は駐車場代も高いし、レンタカーの方が小回りききますよねーと言うと、

「ペーパーで車の運転コワイ」

爬虫類ゾーンに入り、私カエルはギリいけるけど、ヘビは一番ダメなんですと言うと、

「俺はカエルもヘビもダメ。ヘビとか叫ぶ。ついでに虫も全部ダメ」

…

おい、どこで惚れればいいんや💀

あえて良い点と悪い点を指折り数えるとすれば、今のところ、

☆ときめきポイント
・優しい。たぶんいい人。

★NOTときめきポイント
・40歳でアルバイター
・俳優業の方もいまいちで将来に迷走中
・車持ってない（ついでに車の運転も苦手）
・高所恐怖症、絶叫マシンもダメ
・爬虫類、虫系全部ダメ
・政治に対する不平不満多し
・ものすごい保守的思考でネガティブ

NOTときめきポイントのオンパレードやないかい！

掘れば掘るほど、片手じゃ足りねーぐらい出て来るんですが…。

物質的なものに囚われても意味はないと頭では分かっているが、

それでも気になってしまうのが乙女心なわけで。。

とはいえ、じゃあ経済的に恵まれてる男性であればそれでいいのかというと、それも違うわけで…！！

こんな風に面倒くさいから、今まで彼氏がいなかったんだな。。

にっちもさっいもいかない泣

ていうか、中身もけっこう問題あるじゃねーか。。

しかしこのままでは、NOTときめきポイントだけが加算されてデートが終わってしまう…！

どうにか打開策を！と焦った私は、藁にも縋る思いで神頼みした。

「神様、お願いします。
　このデート中に、トリさんのときめくポイントを見せてください！
　一個でいいから！！！」

…なんかもう、必死(笑)

ここまでして好きになろうとするなら、好きなんちゃうん？て感じだが、

この時点ではマジで好きではない。

むしろ私はなんで、こんな躍起になってるんだ…？

この心境はなんだったのか。

心理学用語ありそうだけど、、今でも謎です。