レッドドラゴン翔子

本職はフリーランスのシナリオライターです。 創作大賞応募用エッセイがどプライベートなた…

レッドドラゴン翔子

本職はフリーランスのシナリオライターです。 創作大賞応募用エッセイがどプライベートなため、別のペンネームで投稿するチキン野郎。

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38歳、ぽんこつ処女道 ~初夜編①~

私は38歳まで鉄のパンツを履いていた。 いわゆる高齢処女というやつだ。 処女にも色んなタイプがいると思うが、私は開き直って笑いをとれるほどオープンな性格ではなく、むしろ二重三重に扉を閉めた上、南京錠かけて、「経験人数?2人ですが?」などと適当に嘘ぶいて誤魔化すタイプなので、誰とも悩みを分かち合えずにいた。 (でもたまに、「付き合ったことあるの?」と探るように言われていたので、バレバレだった可能性はある) 私自身、「吾輩は高齢処女である」とシェアしてくれたブログに大いに

    • 38歳、ぽんこつ処女道 ~出会い編③~

      電話が苦手だ。 トリさんと会う前に、マッチングした二人の男性と電話で話したが、ものすごく疲弊した。 一人はいきなり名前を呼び捨て、一人はとにかく話が長い。 その点、トリさんは数か月やりとりをしても、一定の距離感を保ってくれ、 妙に馴れ馴れしくもしない。 むしろ、電話をしましょうとも会いましょうとも言わず、 延々と神社仏閣の話!! いや、好きとは書いたけれども! しかしなんだかんだ、そこが処女である私には安心材料になったのかもしれない。 結

      • 38歳、ぽんこつ処女道 ~出会い編②~

        マッチングアプリに登録した時、最初こそビビッていたが、すぐに慣れる。 私は、先輩も登録していた一番有名どころのPa〇〇〇を利用していた。 やはり母数が多いからか、出会いも多い印象だった。 意外だったのが、マッチングしたとしても、必ずしもやりとりが始まるものじゃないということ。 おそらくみんな、間口を広げて、1ミリでもいいと思ったらマッチングするようにしてるんだと思う。 とりあえず窓は開けておく、みたいな。 複数人とやりとりしているから、その中でも恋愛が進ん

        • 38歳、ぽんこつ処女道 ~出会い編①~

          初夜編の事件で悶々とし、トリさんへの気持ちもグラついている私だが、 初夜編① こういう時こそ初心に戻って、なぜ彼を選んだのか振り返ってみる。 よくよく考えてみたら、この出会いは私なりの覚醒体験だった。 *出会い編①* それまでの私は、仕事第一主義だったので、 神社でお願いするのも、ほぼ仕事のことだった。 しかし仕事の方も落ち着き、37歳頃からガチで彼氏欲しいなーと思い(遅い!!) 神社で真剣に縁結びをお願いし始めた時に、とある年下男子と出会う。 場所

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        38歳、ぽんこつ処女道 ~初夜編①~

          38歳、ぽんこつ処女道 ~初夜編③~

          姉さん、事件です。 いよいよ事に及ぶわけですが。 もうガチで分からないから、相手に合わせることしかできない。 どっか触られる度に、頭の中で「ギエー!」と叫んでいた。 そして、私はある異変に気づく。 あれ? なんか、トリさん… キャラ変わってない??汗 今まで知ってる昼間のキャラと違うやんけw マッチングアプリで「恋愛に自信ない」というコミュニティに入ってたし、 あまり性の匂いがしなかったので、もしやお仲間か?ぐらい思ってたのに…。 (そんなわけない) な

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          38歳、ぽんこつ処女道 ~初夜編③~

          38歳、ぽんこつ処女道 ~初夜編②~

          ちなみに、押し倒されるに至る前にも、激しい葛藤があった。 カミングアウトで気力を使い果たし、ライフがほぼ0になった私にとって、 この上、初めてのあれやこれやするなんて、完全にキャパオーバー。 カミングアウトの決意はしてきたけど、そっちの決意はまだ50%ぐらい…。 いやいや、いい大人が彼氏の家に初めて行くんだから、やることやるだろ!と思うかもしれないが、そこが処女の面倒なところである。 それはそれ、これはこれ。 カミングアウトするまで、と決め

          38歳、ぽんこつ処女道 ~初夜編②~