【クレモナ通信】第15号 2020年5月21日木曜日
1.今週の一言
おはようございます。
まずはこちらから見てください。
『劇場、音楽堂等における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン 』という文章です。一体全体この全国公立文化施設協会って、大丈夫な組織なんでしょうか?心配になってきます。もう少しまともなこと言えないのか?と、怒りを覚えるのですがしょせん公立の施設の協会ということなんでしょうね。
自粛要請も少しだけ緩和された現在、恐る恐る緊張感をもって換算拡大の予防をとりながらしっかりと演奏活動を再開させていきたいと考えております。
2.注目の音楽ニュース
私が得た音楽ニュースの中で関心のあるものをセレクトしランキングしました。
今週はクラシック音楽とは少し違って、音楽業界全般にインパクトのあるニュースをチョイスしてみました。
5)ポケモンGOの次の一手 「睡眠をエンターテイメントにする」
新しいポケモンは、【ポケモン・スリープ】らしいです。ポケモンは人々が街に出て活動することで成り立つコンテンツですが、今度は「睡眠」がテーマとなるみたいです。「歩く」の次が「眠る」というこの発想、すごいなぁ。
睡眠をエンタメ化する。当然、音楽も深くかかわってくると思います。今後のポケモンから目が離せません。
4)「エンターテイメント」で沖縄の問題は解決できるか?
沖縄出身の芸能人って昔から多い印象ですし、今でもエンタメ界では沖縄というブランドがしっかりと存在しているように思います。もちろん、クラシック音楽の世界でも活躍されている人はたくさんおられます。
今さらって思うのですが、コンテンツをしっかりと作り上げていければ地域経済にかなりのインパクトを与えるものになると思うんです。デニー知事、ここは踏ん張りどころですね。
ちなみに、私たちクレモナとしても沖縄でのステージを早くできるようになってほしいと考えております。
3)音楽は仕事の集中力アップに役立つ? 心理学者が「最適な組み合わせ」教えます
この問題も古くからある問題です。受験生の時でもずっと音楽を聴いていた私にとって、集中させるために”音楽”というのはマストなアイテムでした。
しかし、うちの監督かじくんは、お店以外では絶対に音楽を聴かないみたいです。集中するときは絶対に音があってはいけないみたいです。人それぞれですが、こうやって真面目に研究しておられる方の文章を何度も読んでいますが、現在のリモートワークにどのように音楽がいい影響を及ぼすのか、改めて考え今後の活動に活かせれたらと思います。
2)香川県ゲーム条例は違憲と提訴へ
以前も、香川県のこの条例についてこのメルマガでもお話しましたが、やっぱり訴訟されましたね。
でも、こんなバカげた条例をわざわざ訴えていったい何になるのでしょうか?また、県の担当部局もこの条例が訴訟に耐えられるものか考えて制定したのでしょうか?
しかし、このある意味不毛な戦いはこのメルマガでもしっかりと追っていき、ご報告いたします。
ちなみに、私は県側の勝訴になると私は考えています。皆さまのご意見はいかがでしょうか?
1)癒しと共感と創造力 アフターコロナの時代を築く世界に不可欠なもの
最近は、アフターコロナについて色々と意見が出てくるようになりました。そして、もう以前みたいなコンサートはできないかもしれないという気持ちで、新しい活動について考えていかなければいけないと考えています。
そういう意味において、しっかりと情報をキャッチしていくことが大切かも知れないし、今後の情報の発信については熟考するべきだと思っています。
3.クレモナの活動日記
このコーナーはクレモナの活動についてお話をします。コロナ禍であっても、少しずつ活動を出来るところから始めていっています。
1)上野星矢さんのネットオーディションの結果
先日お話していたこのオーディションですが、取り敢えず第一次審査を通過しました。いったいこの後どうなるのかは不明ですが、次も頑張っていきます。このメルマガでもその都度、ご報告しますね。
2)新しいTシャツをネット販売してます
クレモナの新しいTシャツ『Drink your coffee like a boss』がネットからも購入できるようになりました。どうぞ、よろしくお願いします。
3)あやめちゃんの動画、大人気
コロナ禍で、すっかりと農家になったあやめちゃんが、動画を作成しました。これ、人気動画になって多くの人に見てもらっています。
ちなみに、動画の中でかかっている曲はオリジナル曲「あやめちゃんお野菜テーマソング」
4)火曜日は、ZOOMでクレモナのリモート会議
短い時間にしっかりと報告しあう習慣がついたのが、コロナ禍での一つの収穫です。これからも活用していければと考えております。
5)水曜日はトリオの練習
毎週、水曜日にトリオで練習して、YouTubeの収録をするのがルーチンになっておりますが、さらに完成度を上げられるようしっかりと仕込んでいきます。練習の後は、しっかりと【カレー時間】、美味しかったです。
4.クレモナの楽器について
☆今回はぴかりんです☆
フルートゆきとあやめちゃんがそれぞれの楽器のオケでの役割について、楽しく説明してくれており、わたしも楽しく読んでおりました。
前回は「いかに、木管アンサンブルの基本である木管五重奏の中でファゴットが日の目を見ないか」という話をさせて頂きました。
皆さまご存知の通り、クレモナのファゴットは他の楽器と同等なくらい目立ちますし、伴奏部分からメロディ部分、独奏部分まで、これほどにマルチタスクをこなすことを求められる楽譜って見たことありません。
◆旧バージョンの「リベルタンゴ」
初期の楽譜は休みがないだけで、だいたいずっと伴奏形でした。(それぐらいの実力だったとも言えます。)
この動画のファゴットだけを聴いてみたこと、多分皆さんはないかと思います。一度わたしが吹いているパートだけしっかりと聴いてみてください。ずっと同じことしていますから。
ファゴットという楽器の特性として「息が余る」という点があります。息が余るんです。これはなんの長所でもありません。わたしたちは息をどこで吸うか、と同時に、どうやって息を吐くのかというのを考えます。プールの中に素潜りして、息も吐けないし吸えない、という状況をイメージしてみてください。息苦しくって「息を吐きたく」なると思います。
(このコロナの影響で、オーケストラがマスクをつけてコンサートをやることについて取りざたされていますが、ファゴット・オーボエのダブルリード楽器が一番息を放出しているのがフレーズとフレーズの間にあるこの瞬間だそうです。どちらかというと貰うリスクよりうつすリスクの方が高い気がします。)
◆過去に、「これどうしろっていうんだ」と思ったオーケストラの曲二選
▼ストラヴィンスキー:「プルチネッラ」組曲のここ。
小澤征爾指揮、水戸室内楽団の演奏です。
フルートをメインで映してるんですけど、ちゃいます。ファゴットが大変なんです。オケからはファゴットにこっそりと拍手をもらえます。
▼ベートーヴェン:交響曲第9番二短調合唱付きの最後
ムーティの指揮、シカゴ交響楽団の演奏です。
ここまでくると聴こえないですよね。聴こえないんです。でも楽譜にはかなりハードなことが書いてあります。ここからテンポが上がるのが主流なので、わたしたちファゴット奏者は食らいつこうとしますが…やむなくどこかで振り落とされます。
絶対こんなん、ベートーヴェンの時代のファゴットじゃ吹けないし、ファゴット奏者じゃ吹けへんわなと大きくツッコミをいれます。
一度、大学の先生に「ここどうするんですか?」と質問したら、ニヒルな笑みを浮かべてふふふと言われました。絶対吹いてないやろ。先生。
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