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Webサイト制作のプロフェッショナル達が、サイト構築未経験者と歩んだ2年間の軌跡

みなさんの中には、上司から急に「Webサイトを簡単に作っていおいて」「サイトをリニューアルしたいんだけどできるよね」と持ちかけられて、「え、まったく分からないですけど・・・。なんとか頑張ります」と、知識や経験もなくWebサイト(サイト)構築担当になった方も多くいるのではないでしょうか?(私もその一人です!)

会社にとってメリットがある゛使えるサイト”を作るにはきちんと目的を決めて企画・計画を立て、社内体制をしっかりつくります。もちろん、予算の確保・管理は大前提で、何よりもデザインやシステム、SEOなど外部のプロフェッショナルの力をフル活用して、作り上げなければなりません。

先日、Webの知識ゼロながら、今までのサイトを生まれ変わらせるプロジェクトを指揮して、企画から2年かけてオープンさせたツワモノがグループ会社にいるらしいとの情報がはいりました。どんなプロフェッショナル達の協力を得て、サイトを作り上げたのか気になり話を聞きに行きました。


Web素人の柘植さんはなぜ担当者になったのか

そのツワモノは、クリーク・アンド・リバー社(C&R社)のファッション分野のグループ会社インター・ベルで紹介事業の責任者を務める柘植 聡(つげ・さとし)さん。本人が胸を張って言うほど、これまでサイトを作った経験はありません。日ごろは、ファッション業界で転職したい人に仕事を紹介してフォローするエージェント業務がメインなので、なぜ担当になったというところから興味がありました。

サイト構築の責任者 柘植さん

柘植さん:「インター・ベルは自社雇用した社員がアパレル店舗で働くことが中心の会社で、会社のHPで企業情報は出していましたが、詳細の求人情報を出していませんでした。私の紹介事業部では、アパレル企業への人材紹介のほか、C&R社から引き継いだ転職支援サービスの『SOW.TOKYO』サイトを運営していて、企業情報サイトと一本化したらいいサイトになるなあと、ずっと考えていたんです」

「それで2021年10月に会社に申請して、新たなサイトに生まれ変わらせることになりました。私が稟議の起案者だったので自然とサイト担当になって、紹介事業部のメンバーがサポートする形になりました」

制作する座組を決めていく

チーム構成を考えた当時を語る柘植さん

柘植さん:「まずは2つのサイトをどのように整理して見せるかUI・デザインが重要と考えて、4~5社にオリエンをしてプレゼンしてもらいました。ファッションはセンスが重要なのでデザイン重視で考えていたんですが、なかなかイメージに合うものが無くて困っている時に、ファッションや飲食業を親会社に持つマッシュデザインラボから提案してもらったデザインをとても気に入りました」

「そして今回のサイトを構築する上で一番重要だと考えていたのは、認知を高めて競合よりもサイトを上位表示させるSEO(検索エンジン最適化)対策です。ファッション業界のエージェンシーは競合が激しいですから、とにかくサイトの上位表示が重要でした。だから色々な情報をグループ会社からも集めて、最終的にはずっと伴走してくれるというスタンスと、担当の人柄にひかれてカブキに決めました」

「実は正式にWebサイトプロジェクトが動き出す前の2020年くらいに、人材紹介の業務基幹システムを導入していたブレイン・ラボには、サイトリニューアル後も継続して使用することと、派遣の業務基幹システムも入れることは相談していて、プロジェクトへの参加はいち早く打診していました」

「サイトの日々の使いやすさを決めるUX・システムはとても大切です。WordPress化やソフトウェアのAPI連携も今回は重要ポイントなので、これまで広告で付き合いがあり、グループ会社での開発実績もあったハイウェルにお願いをすることにしました」

「こうやって日々のエージェント業務を行いながら、社内外のいろいろな調整を経て【デザイン・UI】【SEO】【業務システム】【システム・UX】の座組が完成したのが2022年11月。インター・ベルのサイト構築チームが誕生しました!」

チームが立ち上がった

各社プロフェッショナルから工夫した点や苦労した点を伺いました


マッシュデザインラボ田中さん

【デザイン・UI担当】マッシュデザインラボ田中暢(たなか・とおる)さん「WebデザインからHTMLのコーディングまでを担当しました。自社グループのサイト構築の仕事を行うことが多いですが、大型案件をやることも結構多いです。インター・ベルの事業サイトと『SOW.TOKYO』の2つのサイトを統合するので、ページ数が多いながらも最初のワイヤーフレーム(レイアウト)を2~3週間で提案しました。ここで時間をかけて最終的に決まるまで3か月。その後、柘植さんらの色々な要望を聞きながら、サイトへのハレーション(悪影響)が起きないように気を付けて、デザイナー2人がかりでその後のデザインも3か月ほどかけて作りました」

カブキ片川さん
カブキ石黒さん

【SEO担当】カブキ片川創太さん、石黒大介さん
「ページ数が多い大規模サイトのSEOは得意です。SEOは最初から入る場合もあればサイト構築後に相談を受ける場合もあります。今回は最初のサイトマップを作るところから入ったので、SEO文脈で仕事が出来てやりやすかったですし、費用面でもお得だったと思います。それに、たくさんの会社の方が関わっているのにストレスは感じませんでした。サイト構築素人の柘植さんを、みんなで支えようというみんなの気持ちがあったからだと思います。柘植さんの調整力やコミュニケーション力のおかげですね」

ブレイン・ラボ阿部さん
ブレイン・ラボ水谷さん

【業務システム】ブレイン・ラボ阿部直さん、水谷瑞季さん
「当社の人材紹介用管理システム『CAREER PLUS(キャリアプラス)』と人材派遣用管理システム『MatchinGood(マッチングッド)』を、新しいサイトにAPI連携することになりました。普通の会社ならソフトを販売して終わりだと思うのですが、私たちはきちんと導入されて使えるようにサポートを充実させているのが強みです。管理しやすくてサイトに表示されやすいものをつくり、それをインター・ベルのみなさんがうまく運用できるように研修も行いました。今回ほど一つのチームになって深くかかわったことはありませんでしたのでいい経験ができました」

ハイウェル水野さん

【システム・UX】ハイウェル水野大輔さん
「今回、私はデザイン・コーディングを問題なくプログラムで組み上げるいわば裏方を担当しました。ブレイン・ラボのソフトウェアを横断して検索できるようにAPI連携してサーバ構築した点や、バラバラな仕組みをつなげることを工夫しました。こういった仕事はスケジュールが伸びるのが当たり前なのでエンジニアの確保には苦労しました。サイトの表示に間違いがないようにチームでコミュニケーションしながら仕事をすることができました」

みなさん、Web構築のプロフェッショナルとして強い思い入れでこのプロジェクトを担当されたことが分かりました。(取材中、みんなが明るくワイワイ話をしてくれて、いいチームなんだという印象を持ちました♡)

重要になったのはチーム感と思いやり

インター・ベルの新Webサイト https://interbelle.co.jp/

柘植さんや各社のプロフェッショナルの努力で、2つのサイトを融合した上に新たな派遣のサービス項目を加えたサイトは完成を迎えました。2023年10月3日、「インター・ベルで働く」「転職支援サービスSOW.TOKYOで転職する」「派遣で働く」の3軸を打ち出し、業界最先端で活躍するトップクリエイターのインタビューや働き方に関するニュースなどを満載したインター・ベルの新サイトがオープンしました。

このサイトが完成するまで企画段階からは約2年、チームが固まってからも約1年。その間、コロナ禍があって直接会えないこともありながらも2週間に1回のリアルのミーティングなどを行い、深い信頼関係で結ばれたチームは、とにかくWeb素人の柘植さんを支えながら盛り立てて、完成までこぎつけました。それは柘植さんはじめとしたみなさんの人柄にもあったようです。そのコメントをいただきました。

完成の打ち上げの様子、とにかくいい雰囲気にインター・ベルの田中社長(手前左)もご満悦

ハイウェル水野さん:「柘植さんは、分からないことを分からないと言ってくれたのがやりやすかった」

カブキ片川さん:「柘植さんは、何でも言いやすい空気感を作ってくれた。だから何とかしたいという気持ちが強くなった」

柘植さん:「自分が忘れてしまっていることをブレイン・ラボの阿部さんが自分にかわってチームメンバーに伝えてくれて本当に助かった」

インター・ベルサイト構築チームの絆は強い

お互いを思いやる気持ち。まさにインター・ベルの企業理念『おもてなしの心で人々を幸せに』の精神が伝わってきます。
こんな゛おもてなしの心”で、心強いプロフェッショナル達とWebサイトを一緒に作り上げられるなら楽しいですよね。皆さんも、これからは経験が無くても゛おもてなし”という相手を思いやる気持ちを持ってプロジェクトリーダーに名乗り出てみませんか?■CR

CREEK & RIVER note編集部 TK

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