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新しい職業を作るのは誰か

どうも。クレドシップの緒方です。

営業現場で使える少しだけためになる小話企画。
今回はずばり"新しい職業を作るのは誰か?"
です。

人材領域でのデータを扱うことになり、お客様のご相談や、求人媒体の未来などをお話しさせていただくことが多く、気になったのでまとめてみました。

仕事は降って湧いてくる?

皆様ご存知の通り、
仕事との出会い方もこの20年で大きく変化しました。

1.新聞広告や折込チラシから
2.デジタル移行、さらにはスマホサイト化、
3.今ではメディアやSNSを駆使して検索主体の形など

社会情勢の変化に強く影響を受けたり、ネット活用、新しい採用形態など広がりが大変多い領域でありますよね。

インターネットの急速な普及に伴い、関連する新しい職種が次々と生まれてきている。フロントエンドエンジニアも、おそらく今から10年ほど前に登場した職種なのだろう。クラウドサービスやスマートフォンが普及しなければ、需要がない仕事だからだ。
 新しい技術が登場し普及していくと、その技術を活用して生産性を高めたり、生活をより便利にしようとする人々や企業が必ず出てくる。そして、そのための「新しい仕事」が生まれるのだ。

新しい職業は湧いて出てくるわけではなく、ある一定の閾値を超え世間に認知されるようになってから初めて職業になるのではないか。
つまり、すでに誰かがやってて(例:Youtuber)後から名前がつくのではないでしょうか。
以下Google Trendsの力を借りて、調べていきます。

Google Trendsで歴史をみる

より求職者に魅力的に自社をPRするため、職種欄には多様な職業で溢れています。
ただそこから企業側が採用したいポジションである『YouTuber』や『フロントエンドエンジニア』などの新しい職種はいつからそう呼ばれるようになったのでしょうか。
いつから市民権を得たのでしょうか。
おなじみ google trendsで2005年からの歴史をみていきます。

事例1 進化モデル

ここで言う進化モデルとは

「やってること変わらないけどかっこいいワーディング、認知度の進化」
(言い方に語弊ありますが、)

例えば、"Youtuber"
と言うワードも、古くから動画制作やPR業をしていた人もいたわけで、『〇〇クリエイター』を名乗っていました。

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今では、Youtube,動画制作に縛られず、広報担当を募集かけたい時にはひょっとすると、"Youtuber"で募集をかけた方が、若者にはイメージがしやすく刺さるのかもしれません。


また別の事例で次は "インサイドセールス"

こちらも響きはかっこいいですが、古くからどの企業にも「テレアポ」は営業マンの必須スキルで当たり前のファンクションとしてありました。

「テレアポ部隊」「テレマ」「アウトバウンド」など。

しかし今では特に首都圏を中心に検索流入数では、「インサイドセールス」が、2018年ごろから「テレマ」を追い抜き、特に2020年6月には、コロナショックもあってか、ニーズが急増し、空前のバブルと言うべき状態になっています。(あくまで検索数の話ですが)

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注目は、首都圏と地方での検索数の差

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「インサイドセールス」の検索数が伸びているのは、

東京、神奈川、大阪のみ。

ここでは言及しませんが、首都圏と地方でのトレンドの波の違い(時間差)
は認識しておくとビジネスチャンスになりそうです。

つまり、仕事内容としては古くからあったものだが、名前を変え新しい職種へと昇華したモデル。


事例2 タイムマシンモデル 

次はこちら。

タイムマシン経営と言われて久しいですが、職種に関してもこれと同じことが起きています。

タイムマシン経営とは
ソフトバンクの孫正義がネットバブルの頃に唱えていたキーワードで、海外で成功した最先端のビジネスモデルを国内にいち早く持ち込むことで、先行者利益を得る経営手法のこと。

つまり欧米で新しくできたトレンドが時間遅れで日本に流れ込んでいると言うもの。

近年の注目は、データサイエンティストでしょう。
データやナレッジの蓄積は以前から行われていましたが、企画、マーケとはまた別働(協働)で専門にデータから価値を導き出す部隊ができたのは2010年台の大きなトレンドでした。
日本でもかなり名前が浸透して来ています。

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↑青線世界の”Customer Success”と赤線国内の"カスタマーサクセス"
現在を100としたときの検索数の推移。

青線”Customer Success”は2016年ごろから伸び始め、
それを追うように、2018年1Qあたりから日本国内でも検索数急増。
2018年2Qにかけて、国内でカスタマーサクセスにかかる本が複数出版され、火付け役の可能性。


新しいもの好きな優秀な人材を早く獲得できるかは、重要な課題です。
他のトレンドは、「Customer Success」「UX engineer」などでしょうか。

アメリカで検索数を探してみると面白いと思います。

まとめ

新しい職種を作るのは、他でもない自分自身であり、課題がそこにある限り、仕事は生まれ続けるのでしょう。
ただし、そこには時間差があり、パッと降って来るものではなく、既に取り組んでいる人が存在し、閾値を超えた段階で世間に認知されるようになります。
検索数で定量的に見立てるというのは面白いのではないでしょうか。

大学生や高校生に今の興味関心を聞いてみるのも、新たな発見がありますね。

過去を大切に、しかし過去に囚われず。

これをテーマに日々頑張っていきましょう!



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