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[コミュニティ運営]CRECOM(くりこむ)は、僕らにとって青春の1ページだった

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クリエイティブコミュニティ|CRECOM

この記事では、私が運営していたコミュニティCRECOM(くりこむ)の活動の紹介をさせて頂きます。またコミュニティ運営を通じて「若者たちに必要なコミュニティの本来の姿」について記事にしました。

Community profile


CRECOM|くりこむ

運営|高井直人
運営期間|2020年1月12日〜2022年6月
所属|18名
カテゴリー|クリエイティブコミュニティ

\経歴/
2019年8月24日 創設者Rocky&Chai、クラファンで企画展開催
2019年9月〜12月 Creative×School(β)0期生を実施
2020年1月12日 都内にてオープンパーティーをしコミュニティ設立
2020年5月〜7月 Creative×School1期生
2020年9月 オンライン文化祭「平成タイムカプセル」開催
2020年10月〜12月 Creative×School2期生
2021年10月〜12月 Creative×School3期生
2021年12月31日 コミュニティ活動の休止
2022年3月 清澄白河にて1Day Gallery & Cafe「POSSA」オープン
2022年5月 恵比寿にてグループ展「清濁」
2022年6月 完全Close


※現在、代表の高井直人が個人事業として展開するブランディング会社として仕事やプロジェクトは継続して続いています。

1|VisionとMission

CRECOMは、コミュニティという形で運営していましたが「同じ目的」「同じ価値観」「同じ目標」で助けあえるチームでありたかったので、会社と同じようにビジョンやミッションの設定をしていました。

私たちの定義する「クリエイター」という生き方

そんな中で、クリエイティブコミュニティとしてメンバー全員がクリエイターであることを目指していました。ただ一般的にいうクリエイターとは少し違い、いわゆる動画制作や写真撮影、デザインができることが条件なのではなく「自分の人生に、自分らしく自由に挑戦できているか?」それができて、自分の夢や目標を具現化できている人を"クリエイター"と再定義していました。

2|コミュニティの活動内容について

そんな私たちは、それぞれの活動を支えあったり、刺激しあえるような活動を仕組み化していきました。

コミュニティのUSP

コミュニティのUSP(独自のブランド)として、下の3つを常に意識していました。1つは、お互いに教え合う環境ゆえの情報とスキルアップ。そして、それぞれの活動に対して知見や技術を提供し、支えあうブランディング。そんな、一連の繋がりを持つことができる「仲間と環境」これが、CRECOMでしか味わえない独自の文化でした。

5つのコンテンツ

それらを具体的に、メンバーたちが得られるように5つのメインコンテンツを用意しました。

1|プロジェクト企画・活動

CRECOMの醍醐味が、プロジェクトでした。LINEスタンプやMV製作、雑誌企画やサークル活動など様々な企画がありました。1人のクリエイターだと作れるものは限られますが、いろんなクリエイターたちと手を組むことで今までできなかったことに挑戦できる。CRECOMらしいコンテンツでした。

2|未来Creator's Cafe

隔週1度、みんなで集まってCRECOMを通じて取り入れたい活動や、イベント"みんな"で協力しあって作り上げるものを企画、運営していました。

3|Pallet会議

月に一度、みんなで集まってお互いの活動や近況、今取り組んでいることを共有し合う場所です。お互いにそれぞれの目線でのフィードバックが良い発見にたどり着くことも多々ありました。オリジナルのキャリアプランシートなどもあり、とても戦略的な会話が多い時間でした。

4|月一面談

月に一度、メンバー1人1人と対話を重ねて今の状況や課題を代表の高井と一緒に考えていく。結局のところ、みんな「自分の場合はどうしたらいいか?」って個人個人の見解を知りたがっている。そんな印象でした。

5|Work-Shop

これもCRECOMの醍醐味の1つでした。お互いに今学んでいること、本業で磨いてきたことをワークショップ形式で教え合う。自分の知らない世界がたくさんあり、刺激的な時間でした。

みんなで過ごした3年間

そんなことを普段から日常的に、お互いに共有していました。CRECOMは、決してこの中で何か技術を教えてもらったり、学んだりするコミュニティではなく(そういったノウハウはスクール時代に教えるので)あくまで個人個人が、それぞれ動画制作の学校に通ったり、デザインの仕事を受注したりしていて、その知識をシェアしたり、逆に助けてもらったりする「クリエイター同士のつながる場所」でした。

3|CRECOMが目指したコミュニティの姿

私は過去にいくつものコミュニティに所属しておりました。もちろん大学や、サークル、会社も1つのコミュニティではありますが。一番大きな経験としてはシェアハウスがあります。3つのシェアハウスを経て、それぞれの良いところ、課題を感じ「コミュニティのあるべき姿」を常に模索していた気がします。また、ビジネススクールやイベント会社、周りの友人知人が営んでいるコミュニティを見ながら、自分の作りたいものを言語化していきました。

①収束するコミュニティ

ビジネスではなく"遊び"

CRECOMはビジネスモデルではありません。 「大人の贅沢な遊び場」と割り切ってるので メンバーを無造作に増やす必要がありません。 本当に必要な規模感でコミュニティを作ります

人を中心に設計する

コミュニティの本質は「人」だと考えます。 その為、そこにいるメンバーが求めるなら 人も入れますし、人を入れない選択もします。

②持続可能なコミュニティ

ライフスタイルになりうるコミュニティへ

理想的なコミュニティとはライフスタイルであり、その人が生きていく上で 必要な存在になることを目指しています。 だから「やらない」「できない」を受け入れます。 大切なのは「自然体」でいれる状態を作ることで

ライフステージに合わせて仕組みをメンバーが作れるように

ライフステージによって適合しないコミュニティができます。一方で、主婦になる人も子育てがある人も、自分の会社を立ち上げる人も、 移住する人もどんな人でも、自分のライフステージに合わせて関わり方や仕組みを作れる文化があることです。

③循環するコミュニティ

「発信」に縛られない生き方へ

コミュニティ自体が、外部に向けたブランディングやプロモーションに固執することでメンバーに負担がかかるのであれば話は別です。メンバー1人ひとりにとって、必要な「発信」はコミュニティ内に対してであり、相互に興味を持ちながら、互いの夢や目標のサポートができることが重要です。

「ただ働き」はさせない

CRECOMではコミュニティメンバーだから、という理由で 無料で自分の技術を売らないような文化にしています。 つまりどれだけ小さな依頼でも必ず「お金」を発生させる事です。 そうする事でお金に対する意識が芽生え、プロジェクトや 個人の活動でお金をきちんと扱うようになります。 ビジネスにしていないからこそ、こうした仕組みを作りました。

4|それでもうまくいかなった背景

そんなコミュニティ運営を心がけて始めたCRECOMでしたが、自分が思っていたよりも随分と早く閉じることになりました。2021年の年末にコミュニティ運営自体は休止し、実質解散を伝えることになりました。

コミュニティリーダーとしての能力不足

1つ目の原因は、いうまでもなく私自身のリーダーシップ能力が事足りなかったためでしょう。コミュニティには、正解がないため日々「自分の決めたこと」「自分の作ったルール」がみんなにとって正しいのか悩む毎日でした。確かに寄り添うリーダーはすごいですが、本当に必要なことは「リーダーが、全員を引っ張っていくエネルギーとパワーがそこにあること」でした。私はまだ火が灯っていない状態で、みんなに裁量権を与えすぎたのが問題だったのかもしれないと今は反省しています。

[それでもうまくいってた]継続力の大切さ

そうして一度は閉じたコミュニティでしたが、今でもメンバーとの交流はずっと続いています。そして、彼らとお酒を飲む頃に思い出話に浸っていると当時は「何も作れていない」煩わしさと責任で、閉じなきゃ..と追い込まれていましたが、今振り返れば毎週みんなと会う予定があり、毎日タスクに追われ、毎年みんなで旅行やイベントを企画して主催していました。無い物ねだりをせずに、今やっていることの価値を信じて、地道に続けていればもしかしたら今頃、大きなコミュニティになっていたかもしれないです。継続力が何よりも重要だったと、感じる日々です。

5|コミュニティの本質は「仲間と環境」

ここまで読んでいただきありがとうございます。

「コミュニティとは何か?」という質問をされることがよくあります。一言で説明するのは難しいですが、CRECOMを運営してきた私はそれを「仲間と環境」といいます。

人が夢や目標に向かって頑張れるエネルギーは、コミュニティにあります。誰かに負けたくない気持ちも、誰かに喜んでもらいたくて作ったアイデアも、誰かに褒められたくて作った作品も素晴らしい動機です。そして、それを継続し続けられるのも、そうした周りの人間とのいろんな感情たちです。

なかなか自分1人で、モチベーションも継続力も作ることは難しいです。

人は弱い生き物ですから、弱いなりに群れて支え合い、寄り添いあいながら生きていっても私はいいと思っています。
 

今はコミュニティ運営はしておりませんが、何かご感想やご意見、一緒にやってみたいことなどあれば気軽にご連絡くださいね!ここまで読んでくださりありがとうございました。

2023.4.9

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