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『アートな部屋』のカーテンデザイン

先日の記事『「アートな部屋」の途中経過』の続きです。

アートな部屋にカスタマイズしているお宅の、出窓部分をどうアレンジしようかといろいろアイデアを出していて、窓に絵を描いちゃおうか?装飾デザインの目隠しフィルムを貼ろうか?なんて具合に、部屋の雰囲気に合う窓デザインを試行錯誤していたんですが、窓ガラスが「網入りタイプ」で強度が弱いということがわかり、窓に直接手を加えるのはやめてカーテンを取り付けることにしました。

そこで、どんなカーテンをチョイスしようか?となるわけですが、出窓がある壁面の施工がまだ終わっていないので、全体の雰囲気が確認できないために大いに悩んでいましてね。

この部屋は、畳をフローリングに交換して洋室にしたものの、天井やら窓枠の素材の木が超ジャパニーズなので、全体のバランスをどう整えていくか?というのが課題となっています。

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床色はホワイトオーク、壁色がプラムピンク、掃き出し窓には無地グラデーションのボイルカーテン&アンティークデザインのカーテンポール、天井は和室の定番といえる「目透かし天井」。

目透かし天井とは「天井板同士を隙間なく貼り合わせずに、継ぎ目に隙間を空けて貼る天井のこと」をいい、デザインは様々でオシャレな感じだとこういうのがあるんですけど

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依頼主さんのお宅の天井はごく一般的なデザインの天井なので、だいぶ「和な雰囲気」が強いんですよ。

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部屋のイメージは『大人な姫の遊び場』で、ガーリーになり過ぎず、シックでもない感じの「大人可愛い空間」に仕上げたいので、この「和の天井」をどう活かすかがポイントになるわけです。
この天井に合わせて全体を整えていくので、簡単な図面やパースを書き、写真を撮って、そこにハマるデザインをイメージして形にしていくんですけど、頭の中で三次元空間を創り上げていかないといけないわけで、それには想像力と空間認知力というのがモノをいいます。
頭の中でありとあらゆる素材を組み合わせ、入れ替えて、想像の中でバランスを見ていきますが、実際に形にしてみると「アレ?」なんてことも少なくないので、「出来上がったものに合わせていく」というやり方をするのが間違いがないわけですね。
かといって「ひとつの作業が終わってから次をデザイン」となると効率が悪いので、実際は「ある程度は作り上げておいて調整できる状態にしておく」というやり方をしています。

そんなこんなで、「部屋の雰囲気にマッチして壁面とのバランスも合うであろうデザイン&カラー」を決定して、悩みに悩んでカーテン生地に選んだのがコレ↓

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無地のツイルと薄手の柄生地です。
どうアレンジするかは頭の中で出来上がってはいるんですけど、作ってみないとわからないので、縫いながら調整して仕上げていきます。

まずは、ベースとなる布地を裁断して

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縫い合わせたら

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柄布を置いてデザインを確認してみます。

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ここまではイメージ通りですね。

更に、両脇と裾を縫って、カーテンテープを縫い付けます。

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これでベースは出来上がりました。

この無地のベースに柄布を縫い付けるんですが、更に加えたいモノがいくつか出て来たので、先にそれを探して手に入れることにして、この続きはまた後日お伝えしたいと思います。

続き→「アートな部屋」のカーテン製作

みなさまのご支援に感謝します。