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「名もなき家事」 妻がやるって誰が決めた?

ワタシは、家事でストレスが溜まると「家事って、ワタシがやるって誰が決めたの?」と口走るようで、ウチのボスは「え〜、今更?」と言いながらもなんだかんだ手伝ってくれます。

「名もなき家事」とは、家事としての具体的な名称(掃除、洗濯など)は付されていないものの、生活する上で必要な細々とした作業のことをいいます。
洗剤類や調味料類の「詰め替え作業」、ペーパー類やストック類などの「補充作業」、電池や電球・ゴミ袋等の「交換作業」、家電製品等細部の「掃除作業」、購入したものや洗い終わったものの「片付け作業」などが代表です。
頻繁に行わない季節的な作業でいうと、衣類や寝具などの「入れ替え作業」、カビや結露・雑草などの「除去作業」なんかがあります。
子育てをされている方は、これに加えて育児関連の細かい作業が入ってきますから、更に仕事量が増えます。

この「すごくめんどくさいのに大変さが全然伝わらない地味な作業」のおよそ9割を、妻が担っているんだそうですよ。
それってどうなのよ、って思いません?

我が家では、いくつかの家事は分担制にしていて、ゴミ捨て、浴室掃除、玄関掃除はボスの担当なんですね。
非常に助かってるんですけど、これはこれで「名もなき家事」は減らないんです。
ゴミを集める際、必ずどこかしらのゴミを集め忘れるので、ゴミ袋にまとめるのはワタシ。
風呂の床や壁・浴槽はきれいに洗うけど、洗面器やシャンプーボトル・排水口なんかはすごく適当なので、そこをやるのはワタシ。
四角い玄関を丸く掃除するので、隅にたまったゴミや細かい砂埃を始末するのはワタシ。
っていうね。

ツメが甘いんです。
すごく惜しい。
でも協力的なので、そこは本当に有り難く思っているんですけどね。

ただね、こういうの↓が頻繁にあると、この有り難さがどっかに行っちゃうんですよ。
・窓のカーテン閉めたまんま(開けたまんま)
・食後、食器を水につけない
・食器洗ってくれるけど洗い残しありあり(こびりついた餅、焼いてとろけたチーズ、鍋のフチのちょい焦げ)
・ペットボトルをきれいに洗わない、そしてしっかり潰さない
・脱いだ靴下 (シャツの袖) の片方は丸まった状態、もう片方は裏返しの状態で洗濯機へ入れる
・靴の脱ぎ方が悪すぎて、自分以外の靴を蹴飛ばし、とっちらかった状態のまま放置する
・残っていたお菓子を食べた後、袋は捨てても袋を留めていた輪ゴムはしまわない

こういうのが、世の妻(名もなき家事をしている人)をイライラさせる要因で、名もなき家事仕事を増やしている原因、ともいえます。

『日本は世界一 "夫が家事をしない" 国』なんだそうです。
人が生活する上で自然と生まれる作業を誰がするのか?を、共同生活をする相手と話し合ったことはありますか?
おウチ時間が増えて、少しは状況は変化したんでしょうか?

やらないといけない家事の数は絶対数ありますから、この「名もなき家事」の作業が一人に偏らないよう、うまく分配できればいいわけですね。
基本、家事というのはエンドレスで達成感がないものです。
誰もやりたくなんてないですよ。
でも、誰かがやらないと。
今快適に暮らせているのは「誰かがやってくれているから」ですからね。

でもそれ以上に「名もなき家事の一歩手前の作業」に気遣いがあると、負担が和らぐ気がします。
例えば、「ゴミ箱に捨てるゴミは、体積が減るようにしっかり押し込む」とか「洗濯物は、洗う (干す) 人のことを考えて服を脱ぐ」とか。
ちょっとしたことなんですけど、作業する人が困らないようにするにはどうしたらいいか、想像力を働かせて欲しいと思うわけです。

といっても、名もなき家事作業の負担を減らす方法は、これしかない気がするんですけどね。

「出したら、しまう」
「使ったら、戻す」
「汚れたら、洗う」
「無くなったら、足す」
を、各々おのおのがやる。

なぜ自分でやらない?
ワタシがやるのが当たり前と思うなよ。
トイレットペーパーを芯のまま放置か?
シャンプー無くなったら入れといてくんない?
排水口にはゴミが溜まる、って知ってる?
排水管掃除しないと臭う、って知ってる?
買い出し行って、冷蔵庫にしまって、
献立考えて、料理作って、
食器洗って、それをしまって。
毎日毎日、終わりがない。
ず〜っと動いてる、って知ってた?
気付いたら、やろう。
やってくれ、頼むから。

名もなき家事を負担に感じている人の多くは、こんな風に思っているはずです。

こういった「名もなき家事」から完全に解放されたいなら、「ホテルで生活する」か「家政婦さんを雇う」しかないと思います。
デーブ・スペクターさんは、かつてご夫婦でホテル住まいをしていました。
「当時はバブル期でマンションの家賃等がとても高い上に、いつアメリカに帰るかわからなかったから」という理由だったそうですが、いざ生活してみると「フロントに何でも頼めてすごく便利」っていうので、結局13年間ホテルで暮らしたんだそうですよ。

何が良いかは人それぞれで、自分で選んで決めることです。
ワタシは身の回りのことは自分でしたい派なんですが、家事が嫌いなんですね。だからこそ、家事作業は効率よく無駄なくこなしたいと思っています。
丸まっている靴下を見つけた時はボスの所に行って「どういうつもり?」と目の前に差し出し、まっすぐに直してもらいますし、カーテンが閉まったまんまだとボスの所に行って「大変、ちょっと来て」と小芝居をして呼び出し、カーテンを開けさせます。
とにかく、『自覚してもらい、自分でやってもらう』をやります。
これが、我が家でのベストなやり方だと思うので。
といいつつ、もう数年同じことをしてるんですけどね。
いつ習慣づくのやら。

誤解のないようにいっておきますが、ウチのボスはとても協力的で、すごく手伝ってくれます。
ただ忘れっぽいだけなので、出来るようになるのを気長に待つことにします。




みなさまのご支援に感謝します。