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お太鼓結びが好きじゃなくて

母が祖母からもらったという、ロール状のまま『民芸 綿100%』のシールが貼られた未使用の状態で保管されていた帯を、ワタシが譲り受け

未仕立てのまま何度か着用したんですけど

せっかくなので自分で仕立ててみようと思いましてね。

ネットで調べ、見よう見まねで手縫いしてみました。
難しいことは特になく、何箇所か端をかがって

タレの耳部分に千鳥がけをするだけで

完成しましたよ。


とはいえ、ワタシの場合、帯結びは背もたれに寄りかかれる "カルタ結び" が主なので

半幅でない帯は全て折り曲げて使っていて、"お太鼓結び" をすることはほとんどないんですけどね。
そもそも、お太鼓の出来上がりフォルムが好きではないんです。
自分には帯幅が広いように感じるし、なんだかでっかい箱を背負ってるみたいになるので。
四角い感じがどうも好きになれないので、お太鼓じゃなく " 銀座結び " ( お太鼓の下側をふっくらさせて左右から羽が出ている結び方 )を用いることはあります。

ちなみに、銀座結びと見た目そっくりの "角出つのだし結び" というのもあります。
"角出し結び" は江戸時代にメジャーだった結び方で、まだお太鼓結びが出来上がっていない時に結ばれていた方法だそうですよ。
帯揚げも帯締めも使わず、結び方の特徴は「背中の柄が逆さまになる」「裏地が見える」となるので、無地とか、上下の決まりのない柄のものを選んで結ぶ必要があります 。
" 銀座結び " は、「パッと見は角出しにそっくり」っていう現代の結び方で、帯が長くても短くても大丈夫、柄があっても逆さまにならずに結べるのが特徴で、帯揚げと帯締めを使うので仕上がりがしっかりしています。

参考までに、写真付きの分かりやすい説明がされているサイトはこちら ↓

ただ、どちらもカジュアルシーンの結び方なので、フォーマルな席ではお太鼓結びになりますけどね。


それでも帯の幅自体は変えられないので、やっぱり少し大きい感じがしてしまうため、何か良い方法はないか?もう少し可愛らしく仕上げられないか?と色々探索してみたところ、ナイスなものを見つけましたよ。
それが、こちらのサイト↓

『自分の好きな T シャツをお太鼓部分に使う』っていう、なんとも楽しそうなアイデアです。
「大きなフェルトを適切なサイズに切って、フェルトに沿ってTシャツを折りたたみ安全ピンなどで固定する」っていう、やり方も超簡単。

これはやってみるべし。

サイトでは『フェルトは厚さ2mm強』とありましたが、そのフェルトをオンラインショップで購入するとなると送料込みで2000円近くになってしまうので、100ショップで売っている大判のフェルトを2つ購入してそれらを重ねて使うことにします。

このサイズ ↑ を半分に折って、好きなサイズにカットすれば良さそうです。
1枚を折って重ねた厚みは2mm 弱くらい?ですが、ちょっと分厚めにしようと思います。

薄いオレンジとグレー2枚はそれぞれ二つ折りにして、ずれないように縦のラインの片側だけ縫い合わせます。

もう片側を帯幅サイズにカットするんですけど、実際に背中に当てて調整しながら自分に合った長さを決めます。

帯幅が決まったらカット。
断面がキレイに仕上がるように、ロールカッターを使って切ります。

カットした側も縫い合わせ、上下部分は2カ所軽く縫い止めて完成。

厚みは、4mm くらいになっていますけど

ワタシの場合、これくらいあった方が良さそうな気がします。

参考にしたサイトでは T シャツを帯にしてましたけど、ワタシは薄手の綿や正絹を帯にしたいので、土台を厚めにしておく必要があるんじゃないか?と、踏んだわけです。

ってことで、替え袖用に購入した正絹のハギレを

ザックリ当ててみました。

既に "カルタ結び" をしてしまっている上からだったので、帯枕に巻きつけて紐で押さえているだけですが、大きさの確認は出来ました。
帯幅は26cm。
これくらいが好みです。
硬さも良さそうですし、フェルトの色味も正解でした。

フェルトをリバーシブルにした (表と裏の色を変えた) 理由は、薄手の生地を貼り付けた時の色味の具合を変えたかったからなんですね。
正絹はクリーム色なんですが、フェルトに重ねた時、色が全然違うのがわかりますか?

鯉の色を見ると、一目瞭然ですね。

薄い生地なら同じ柄布でも明るめ暗めに調節出来ますし、夏ならレース生地を取り付けても良さそうです。
自分の好きな布を付けるだけなので、北欧やアフリカの生地で遊びたいですね。

色々、試してみたいと思います。


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